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試合?開始
試合?の舞台(ミストグリーン)
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ヒイコウ国はかなり広い国土を持つけど、その半ばを例の高原地帯が占めている、一国程ある場所が試合というか、仕事の舞台。晩秋が、その聖樹の実がなる時期で、約一か月が勝負。聖樹の実といっても、実は一種類ではなく色々な聖樹とその実が対象で、その有用性、価値は、優劣がある。また、同一種類でも質には差がある。質、量、種類の選択も、勝利に関係してくる。だから、どの地域を活動の舞台にするかも、重要な要素になるわけ。
どのチームも、作戦、戦略をたてるけどかなりあいまい、行き当たりばったりという面が多い。魔獣や聖獣も危険だけど、詳細がわからないからだ。
神獣が危険?う~ん、意外に魔獣より危険かもしれないな、自分達のテリトリーに入ると否応なしに襲ってくるのがいるから。でも、情報がないと…。
アサは、これでも有力騎士の家柄だから、それなりの伝手があったし、その他のルートも持っていたし、私もハイエルフの伝手もあって、王国の図書館や文書館に入れたし、古老と呼ばれる人達から話を聞くことも、資料をもらうこともできたわ。
何もできない、あんたって本当に由緒ある貴族出身?リーダーさん?変な見栄張らない方がいいわよ。庶民でも、別に馬鹿に、しないわよ。
地元の人間に、4人は聞きまわっているようだけど、リーダーはというと、聞く態度ではないわね。何かというと、すぐ怒鳴るし、直接自分が求める情報でないととたんに不機嫌になるし、相手を馬鹿にするしね。確かに、怪しい連中とはうまくやっているようだし、結構意気投合している場合もあるようだからやくにたっていないとは言えないわね。ただ、旦那の情報だと見た目ほど信じられていないみたいね。あとは冒険者ギルドの内部に入り込むのは美味いらしいわね、それは旦那も言っているわ。そこでも、きっちり敵を作っているようだけど、旦那によるとだけど。それから、女、酒場の女主とか、売春婦とかと親しくなっているらしいわ。そちらからの情報は、結構得ているようね、他のチームの噂が多いけど。
女達は、まあ、女同士の会話とかで、うまく集めているけど、やっぱり胸元を少しだして、太ももの先をもう少し出して・・・で男達から情報をかなり得ているわね、まあ、女の武器を使って・・・ご苦労様と言ったところね。いい情報と引き換えに、リーダーの嫉妬がでて、朝、顔にアザをつけていることもあるけど、それがかえって刺激になって夜が激しくなって・・・ますます離れられなくなって、絆が強まっているようね。
リーダーが南西から入ると決めたから。私達も異論は言わなかったわ。どこに入ろうと、うまくやる方法は考えてあるから。
この高原地帯は、寒風酷暑まで極端な気候変化を体験することができる。10分ほど猛暑のような所を進んだ後、凍てつくような寒い場所にでるという具合に、それは極端な場合でかならずしも多くないけどね。
「早くこいつを何とかしろ、でくの坊のおっさん、どん百姓冒険者。」
リーダーの不快言動にこめかみをぴくぴくさせながらも、牙を生やした鹿というような魔獣3匹と対峙して、惹きつけながらチームからアサは、引き離している。あ、私も行動をともにしているわよ、もちろん。リーダーと女達が聖樹の実を採取しやすくするため。牙山鹿とか呼ばれている魔獣。どういうわけか、聖樹の周辺には魔獣が多いのよね、まるで聖樹を守っているようにも見えるし、聖樹のところにやってくる人間達を狩るために待ち構えているのかもしれない。なんとなく、後者のような気がするわね。ちなみにこいつは、肉食よ。肉食系の雑食と言った方がいいかも。人間にしろ、亜人も、魔族も、食べて、味をしめているという感じ、私達を見る目は。多少の魔法耐性もあるし、素早いし、結構タフ。それでも、
「風と火よ、螺旋となって斬り、焼け。」
と私の魔法でたちまちよろめくと、アサが魔力を乗せた剣で斬りダメージを広げて、私の魔力を纏わせた矢が半弓から放たれ、命中。倒れたところで、仲良く止めをさす。
「あら、聖草が。」
「お、低木の聖樹に実が。」
周囲を警戒しつつ、それを採取。4人は、大物の聖樹の実、大きくなっているのは2つ、しかもなかなかとりづらい、何とかもいだところだった。成熟していない実を取ろうとすると聖樹は抵抗する、それはかなり手強いから我慢しなければならない。彼らは、そういう大物ばかりしか目についていないようだけど、依頼には私達が採取したものも、しっかり含まれている。そういうのには目がいかない・・・まあ、一個あたりのポイントがかなり違うから分からないでもないけど、質のよいもの、種類を選んで量があればかなりなものになるんだけどね。
どのチームも、作戦、戦略をたてるけどかなりあいまい、行き当たりばったりという面が多い。魔獣や聖獣も危険だけど、詳細がわからないからだ。
神獣が危険?う~ん、意外に魔獣より危険かもしれないな、自分達のテリトリーに入ると否応なしに襲ってくるのがいるから。でも、情報がないと…。
アサは、これでも有力騎士の家柄だから、それなりの伝手があったし、その他のルートも持っていたし、私もハイエルフの伝手もあって、王国の図書館や文書館に入れたし、古老と呼ばれる人達から話を聞くことも、資料をもらうこともできたわ。
何もできない、あんたって本当に由緒ある貴族出身?リーダーさん?変な見栄張らない方がいいわよ。庶民でも、別に馬鹿に、しないわよ。
地元の人間に、4人は聞きまわっているようだけど、リーダーはというと、聞く態度ではないわね。何かというと、すぐ怒鳴るし、直接自分が求める情報でないととたんに不機嫌になるし、相手を馬鹿にするしね。確かに、怪しい連中とはうまくやっているようだし、結構意気投合している場合もあるようだからやくにたっていないとは言えないわね。ただ、旦那の情報だと見た目ほど信じられていないみたいね。あとは冒険者ギルドの内部に入り込むのは美味いらしいわね、それは旦那も言っているわ。そこでも、きっちり敵を作っているようだけど、旦那によるとだけど。それから、女、酒場の女主とか、売春婦とかと親しくなっているらしいわ。そちらからの情報は、結構得ているようね、他のチームの噂が多いけど。
女達は、まあ、女同士の会話とかで、うまく集めているけど、やっぱり胸元を少しだして、太ももの先をもう少し出して・・・で男達から情報をかなり得ているわね、まあ、女の武器を使って・・・ご苦労様と言ったところね。いい情報と引き換えに、リーダーの嫉妬がでて、朝、顔にアザをつけていることもあるけど、それがかえって刺激になって夜が激しくなって・・・ますます離れられなくなって、絆が強まっているようね。
リーダーが南西から入ると決めたから。私達も異論は言わなかったわ。どこに入ろうと、うまくやる方法は考えてあるから。
この高原地帯は、寒風酷暑まで極端な気候変化を体験することができる。10分ほど猛暑のような所を進んだ後、凍てつくような寒い場所にでるという具合に、それは極端な場合でかならずしも多くないけどね。
「早くこいつを何とかしろ、でくの坊のおっさん、どん百姓冒険者。」
リーダーの不快言動にこめかみをぴくぴくさせながらも、牙を生やした鹿というような魔獣3匹と対峙して、惹きつけながらチームからアサは、引き離している。あ、私も行動をともにしているわよ、もちろん。リーダーと女達が聖樹の実を採取しやすくするため。牙山鹿とか呼ばれている魔獣。どういうわけか、聖樹の周辺には魔獣が多いのよね、まるで聖樹を守っているようにも見えるし、聖樹のところにやってくる人間達を狩るために待ち構えているのかもしれない。なんとなく、後者のような気がするわね。ちなみにこいつは、肉食よ。肉食系の雑食と言った方がいいかも。人間にしろ、亜人も、魔族も、食べて、味をしめているという感じ、私達を見る目は。多少の魔法耐性もあるし、素早いし、結構タフ。それでも、
「風と火よ、螺旋となって斬り、焼け。」
と私の魔法でたちまちよろめくと、アサが魔力を乗せた剣で斬りダメージを広げて、私の魔力を纏わせた矢が半弓から放たれ、命中。倒れたところで、仲良く止めをさす。
「あら、聖草が。」
「お、低木の聖樹に実が。」
周囲を警戒しつつ、それを採取。4人は、大物の聖樹の実、大きくなっているのは2つ、しかもなかなかとりづらい、何とかもいだところだった。成熟していない実を取ろうとすると聖樹は抵抗する、それはかなり手強いから我慢しなければならない。彼らは、そういう大物ばかりしか目についていないようだけど、依頼には私達が採取したものも、しっかり含まれている。そういうのには目がいかない・・・まあ、一個あたりのポイントがかなり違うから分からないでもないけど、質のよいもの、種類を選んで量があればかなりなものになるんだけどね。
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