余命50年のエルフさん

転定妙用

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いわくつきのチームに加入しちゃった

さあさあ、手足を動かして(ミストグリーン)

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 そうこうしているうちに、周囲の気配が何となく変わってくるのが分かったわ。大物がでてきた、真打登場というところかしら。モグラがドラゴン化して、ついでに肉食獣化したような顔つき、体つきの奴を中心に、ミミズと毛虫が混ざって、蚊の羽のようなものを持った奴が出てきたわ。全く優雅でないわね、それが冒険者の仕事なんだけど。あ、あと子供のようなのが数体。私は半弓を、アサは大弓でちっちゃい奴を貫き、ついでに大物に射こんでやった。
「がー。」
 ああ、一丁前に打撃を受けて、うめき声を出しているわ。
「下がれ。一丸となって包囲するぞ。」
 とリーダー。自分達が前に出てきなさいよ。
「援護しなさいよ。」
 槍使いの女がリーダーとともに飛び出しながら命令してきた。はい、はい、と、私達二人は援護、私は半弓、アサは大弓で矢を放ってあげたわ。あ~、チョロチョロとー、もっと矢の動きを見て、矢が放たれるだろうタイミングや方向を察して動きなさいよ、あー、邪魔ったらないわ。それでも、私の意志で方向を変えられる、私の矢はいいわよ。アサは、エルフの矢はないし、そもそも使えないんだからね。それでも、彼の矢は彼女達の動きに合わせて、援護するように飛んでゆく。ん?ちょっと、なんで女達がっかり守っているのよ?こ、この浮気者~!後で、覚えとおきなさいよ。まあ、でも、リーダー、挑んで行っては、反撃にあってたまらず後退、また、果敢に…。そのちょこままな動きに合わせるのはたいへんだもんね。あ、でも、其れはともかく、もどったら、搾ってあげるからね。

 リーダーの戦いかたでも、女達のなかなか近づけない攻撃でも、効果がなかったりわけじゃないけど、まあ、あったわね。ドラゴン相手にこの程度までやれるのは、やっぱりかなりの腕前、甲ランクの冒険者ということかしらね。

「ほら、慌てないで落ち着いて、詠唱をしろ。俺達が、その間守ってやるから。」
 魔道士女、旦那様の言葉でしっかり詠唱を唱え始めたわ。その間、無詠唱で二人は防御魔法や攻撃魔法を放ってやったわ。そうでもしないと、ドラゴンの飛ばす岩の破片や火炎の直撃をされかねなかったし、集まってきた他の魔獣にやられかねなかったもん。
 遅い!長すぎるー!イライラしちゃうー!叫びかけて、心の中では叫びまくっていたけど。ようやく飛びだした雷球、大きくて強力で、飛んでいく速度はそこそこあったけど、この程度なら…。ほら、次弾発射よ!グズグズしない。

「後ろががら空きだぞ。」
と槍使い女の後ろから忍び寄っていた魔獣を、旦那様が真っ二つ。私も、火球連発で援護。

「早く逃げろ!」
 ドラゴンが反撃、それに踏みつけられようとして、獣女を助ける、旦那。

 ちょっと、なんで女だけ助けるのよ。浮気は許さないからね。
 リーダーを助けたら、逆にリーダーから斬りつけられたからしかたがないか、なんて思わないからね。

とやっているうちに、何とかドラゴンに買ったわけ。実力は認めるけどね、この仕事を受けるのは、あなた達の実力ではぜったい無理よ!と心の中では言ってやったけどね。
 リーダーと槍女、聖剣も聖槍も格はそこそこ、魔法も使えるし、腕もたつけど、動きますがいまいち遅いし、魔力が弱い。魔道士女、魔法はいい線いっているけど、無詠唱魔法は弱いし、強い魔法を放つために詠唱するのが遅すぎる。しかも、護身術程度には剣とか格闘技を持って欲しい。獣女、素早いけど威力に欠けるのよね。連係すればだけど、この仕事のランクでは無理ね。

  私達夫婦の新しいチームでの仕事は、大成功、私達の大活躍でドラゴンをはじめとする魔獣と魔石、魔草をを得て、かなりの金額となった・・・はず。後で支払うといって、直ぐに分配しない、金額を教えてくれなかったわ、一応、とりあえずということで少しだけくれたけどね。

 その後3回の仕事をしたけど、金の支払いは同様な状態だったわ。戦いぶりは、女達は私達との連携は2回目からよくなったわ。旦那様の援護を期待して、それをうまく利用できるように動くようになったし、私に続いて私の攻撃を助ける、従うようになったし、リーダーもさすがに3回目からは女達に従う形になったわ。旦那様を頼もしく見る女達、実~に不愉快だわ。

「だ、だから、浮気はしていないし、浮気心を起こしてないよ。」
「う、嘘つき。こ、こんなに、いつもより興奮しているじゃない。」
「だから・・・多分、嫉妬している君が、とても可愛いから・・・だろう。」
「もう、そんなことばかり言って~。」
と私は彼の上になり、抱きかかえられ、四つん這いになって、喘ぎ声を出しながら、文句を言って、拗ねまくってやったわ。そ、それで私自身もいつも以上に興奮したりして・・・。
「わ、私はあなただけなんだからね!」
 私は完全にぐったりして、彼の上に覆いかぶさって、生き絶え絶えで彼に言ったわ。
「分かっているよ。お前がとにかくいいんだってば。」
と私の尻を両手でしっかりつかんで、下から動いた。
 彼の動きを止めると、私達は唇を味わうように貪りあった。

 でも、こんなのも、どうしようもないチームで苦労するのも、何か面白くなっていたわ。
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