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盛大に結婚を祝うわよ!
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「さあ、みんな、強行軍よ!パパイ大公とカーキ公爵家の鼻をあかすのよ!」
私は、盛り上がってしまって、腕を、拳を突き上げて叫び声上げてしまったわ。それに、コリアンダー、ピール両公爵家の家臣達、男女とも、にも感染してしまって、
「おー!」
「やっちゃいましょう!」
と同様に拳を突き上げての大合唱になっていたわ。
「よく言った。出発準備だ。荷物は積み込み過ぎるな。先遣隊はすぐ出発。本隊もそれに続くぞ。」
サムロは大将軍になったように、錯覚して、自己陶酔しているんじゃないのかしら?冷静そうにしていて、一番のりのりなのではないかしら、こいつが。
この騒ぎになったのは、コリアンダー公爵家領の公都というジアガイモウ市の本邸での広場でのこと。ここまで来るのも急ぎに急いでの・・・やっぱり強行軍だったけど。途中の宿に泊まる時間も惜しんで、馬車の中で眠って、食べる物は固いパンとか移動しながらでというものだったわ。
「母上、父上。花嫁を連れてまいりました。」
と私の手を引いて、馬車から飛び降りる様に降りて、扉を前で彼が叫ぶと、中から老臣というイメージそのものの、やや細身だけど、凄みのある初老の男が出てきて、
「公爵様。お父上、お母上はご夫妻の居間でお待ちしております。こちらへ。奥様もご一緒に。」
と招き入れた。きゃー、奥様だって―、何かようやく実感が湧いてきて、恥ずかし―!そのまま、彼に連れられて屋敷の中を進んでいった。
「父上、母上。入ります。」
彼が扉を開ける前に、侍女達が扉を開けた。中に入ると、長椅子に初老の品のよさそうな男女が座っていた。そういえば、彼はずいぶん歳を取ってからできた子供で、前公爵夫妻はもう初老で、病気がちだという。そのため彼が大公の位を継いで、引退した二人は領内に、療養も兼ねて引きこもっているということだった。たしかに、二人とも顔色があまり良くないように見えたわ。
「私の妻となった、ピール公爵家デュナ様です。」
と私を紹介したので、
「ピール公爵家長女デュナです。不束者ですが、よろしくお願いします。」
と頭を深々と下げた。
お二人は立ち上がって、歩みより、
「まあ・・・話は聞いた。お前も大変だったようだが・・・まあ、対応は悪くはなかったというところか。素晴らしい美人の嫁を得た、よかったな。」
とは前公爵、つまり義父上。平均的な背丈の黒髪で、落ち着いた紳士といった感じ。前公爵夫人はというと、かなり女性としては長身、私より少し低いだけ、で長く自然に伸ばされた黒髪が理知的な面持ちを、より強調しているという雰囲気。
「ガマリア嬢は良い娘でしたが、デュナ様はそれ以上に素敵な方で喜ばしいわ。」
そうでしょう、そうでしょう、そうですとも。
「ところで、武芸の方は?」
え―?
「あ・・・叔母上達が立ち合った上で、お墨付けを彼女に与えています。もちろん、妹たちもです。」
「そう、それなら、性格もよろしいのね。安心しました。」
あ~、この義母上も脳筋女だったかー・・・。
「座ってゆっくりお話ししましょう。」
「そうだな。」
「あなた方、茶菓子とお茶・・・それから、リンゴ酒を少し。」
というわけで、果物やらお菓子をつまみながら、歓談。なんか試されているような気がしてきたわ。サムロが北方や我が家の領地の地理とか王都の学芸とか、しきりに話題を持ってきて、振り当てるったらなかったわ。私を援護しているつもりなんでしょうね。北方のことは、パパイ大公夫人になるために頑張って学んだことだから躊躇するところがあるし、我が家のことを他家にあまり話したくないけど、やむを得ないわね、話してあげるわよ。義母上は、黙って聞いていたわ、しきりに頷きながら。こんなところは、母子そっくりね。サムロは母親似かしら、特に背丈は。義妹達は、父親似かしら、特に平均的な背丈は。話が一段落すると、義母は破顔一笑。
「文武両道ね。」
「彼女は、学業でも優秀だったようだよ。」
「良い嫁を得てよかったわ、安心しました。デュナ様のような良い方を娶れて息子は幸運でしたわ。あらためてお礼をいいますわ。」
と両手で私の両手を握り、涙ぐんじゃった。さすがにそれを見ると、私もジーンときちゃって、
「義母上様に、そのように思われてうれしゅうございます。」
と心の底から言っちゃった。
でも、その後、領地経営のことや両家の提携のこととかを、そのうちよく話し合いましょう、近いうちにも、私の両親も交えて、とか現実的なことも言い出したわ。義母上は、油断がならない、したたか者でもあるわね。
私達が、結婚披露宴を互いの領地の大教会で、できるだけ早く挙げたいたいことを説明したら、意外や意外、ご夫妻とも大乗り気。そのような理由なら、王家、パパイ大公家、カーキ公爵家の鼻をあかすために頑張りなさい、いえ絶対勝ちなさいと発破をかけられる始末。終いには、馬車よりも乗馬の方が速い、乗馬は得意?と聞いてきて、私が得意で自信があると言ったら、コリアンダー公爵家秘蔵の駿馬を提供するからそれで行きなさいとなっちゃった。
それでも家臣達を休ませるために一泊はしていきなさいとなり、鹿肉やら鮎、鮭料理、稗等の雑穀混じりの飯、雑穀パンのコリアンダー公爵家の夕食を取って、サムロの寝室で。その前に、入浴したけで、気持ちよく入れる浴室だけは感心するわ。
「明日は早いから、ほどほどにね。」
と冷やかされて・・・恥ずかしかった。さすがに強行軍の疲れで、その間も・・・、今夜はと思っていたけど・・・結局激しく愛し合っちゃった。
翌朝、ご夫妻のいたずらっぽい笑顔をまともに見られなかったわ、流石に。
出発の際には、見送りに出てくれたわ、前コリアンダー公爵夫妻は、しかも、かなり興奮して。体にさわらないか心配する位に。
私は、盛り上がってしまって、腕を、拳を突き上げて叫び声上げてしまったわ。それに、コリアンダー、ピール両公爵家の家臣達、男女とも、にも感染してしまって、
「おー!」
「やっちゃいましょう!」
と同様に拳を突き上げての大合唱になっていたわ。
「よく言った。出発準備だ。荷物は積み込み過ぎるな。先遣隊はすぐ出発。本隊もそれに続くぞ。」
サムロは大将軍になったように、錯覚して、自己陶酔しているんじゃないのかしら?冷静そうにしていて、一番のりのりなのではないかしら、こいつが。
この騒ぎになったのは、コリアンダー公爵家領の公都というジアガイモウ市の本邸での広場でのこと。ここまで来るのも急ぎに急いでの・・・やっぱり強行軍だったけど。途中の宿に泊まる時間も惜しんで、馬車の中で眠って、食べる物は固いパンとか移動しながらでというものだったわ。
「母上、父上。花嫁を連れてまいりました。」
と私の手を引いて、馬車から飛び降りる様に降りて、扉を前で彼が叫ぶと、中から老臣というイメージそのものの、やや細身だけど、凄みのある初老の男が出てきて、
「公爵様。お父上、お母上はご夫妻の居間でお待ちしております。こちらへ。奥様もご一緒に。」
と招き入れた。きゃー、奥様だって―、何かようやく実感が湧いてきて、恥ずかし―!そのまま、彼に連れられて屋敷の中を進んでいった。
「父上、母上。入ります。」
彼が扉を開ける前に、侍女達が扉を開けた。中に入ると、長椅子に初老の品のよさそうな男女が座っていた。そういえば、彼はずいぶん歳を取ってからできた子供で、前公爵夫妻はもう初老で、病気がちだという。そのため彼が大公の位を継いで、引退した二人は領内に、療養も兼ねて引きこもっているということだった。たしかに、二人とも顔色があまり良くないように見えたわ。
「私の妻となった、ピール公爵家デュナ様です。」
と私を紹介したので、
「ピール公爵家長女デュナです。不束者ですが、よろしくお願いします。」
と頭を深々と下げた。
お二人は立ち上がって、歩みより、
「まあ・・・話は聞いた。お前も大変だったようだが・・・まあ、対応は悪くはなかったというところか。素晴らしい美人の嫁を得た、よかったな。」
とは前公爵、つまり義父上。平均的な背丈の黒髪で、落ち着いた紳士といった感じ。前公爵夫人はというと、かなり女性としては長身、私より少し低いだけ、で長く自然に伸ばされた黒髪が理知的な面持ちを、より強調しているという雰囲気。
「ガマリア嬢は良い娘でしたが、デュナ様はそれ以上に素敵な方で喜ばしいわ。」
そうでしょう、そうでしょう、そうですとも。
「ところで、武芸の方は?」
え―?
「あ・・・叔母上達が立ち合った上で、お墨付けを彼女に与えています。もちろん、妹たちもです。」
「そう、それなら、性格もよろしいのね。安心しました。」
あ~、この義母上も脳筋女だったかー・・・。
「座ってゆっくりお話ししましょう。」
「そうだな。」
「あなた方、茶菓子とお茶・・・それから、リンゴ酒を少し。」
というわけで、果物やらお菓子をつまみながら、歓談。なんか試されているような気がしてきたわ。サムロが北方や我が家の領地の地理とか王都の学芸とか、しきりに話題を持ってきて、振り当てるったらなかったわ。私を援護しているつもりなんでしょうね。北方のことは、パパイ大公夫人になるために頑張って学んだことだから躊躇するところがあるし、我が家のことを他家にあまり話したくないけど、やむを得ないわね、話してあげるわよ。義母上は、黙って聞いていたわ、しきりに頷きながら。こんなところは、母子そっくりね。サムロは母親似かしら、特に背丈は。義妹達は、父親似かしら、特に平均的な背丈は。話が一段落すると、義母は破顔一笑。
「文武両道ね。」
「彼女は、学業でも優秀だったようだよ。」
「良い嫁を得てよかったわ、安心しました。デュナ様のような良い方を娶れて息子は幸運でしたわ。あらためてお礼をいいますわ。」
と両手で私の両手を握り、涙ぐんじゃった。さすがにそれを見ると、私もジーンときちゃって、
「義母上様に、そのように思われてうれしゅうございます。」
と心の底から言っちゃった。
でも、その後、領地経営のことや両家の提携のこととかを、そのうちよく話し合いましょう、近いうちにも、私の両親も交えて、とか現実的なことも言い出したわ。義母上は、油断がならない、したたか者でもあるわね。
私達が、結婚披露宴を互いの領地の大教会で、できるだけ早く挙げたいたいことを説明したら、意外や意外、ご夫妻とも大乗り気。そのような理由なら、王家、パパイ大公家、カーキ公爵家の鼻をあかすために頑張りなさい、いえ絶対勝ちなさいと発破をかけられる始末。終いには、馬車よりも乗馬の方が速い、乗馬は得意?と聞いてきて、私が得意で自信があると言ったら、コリアンダー公爵家秘蔵の駿馬を提供するからそれで行きなさいとなっちゃった。
それでも家臣達を休ませるために一泊はしていきなさいとなり、鹿肉やら鮎、鮭料理、稗等の雑穀混じりの飯、雑穀パンのコリアンダー公爵家の夕食を取って、サムロの寝室で。その前に、入浴したけで、気持ちよく入れる浴室だけは感心するわ。
「明日は早いから、ほどほどにね。」
と冷やかされて・・・恥ずかしかった。さすがに強行軍の疲れで、その間も・・・、今夜はと思っていたけど・・・結局激しく愛し合っちゃった。
翌朝、ご夫妻のいたずらっぽい笑顔をまともに見られなかったわ、流石に。
出発の際には、見送りに出てくれたわ、前コリアンダー公爵夫妻は、しかも、かなり興奮して。体にさわらないか心配する位に。
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