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緑色のペンダント

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「ほら、もたもたしてないで早くいくぞ~!」

「ちょっと待ってよ!」

あっ…。

俺の言葉が聞こえてないのか、俺を置いてアルベートの家にかけていく。

コンコン

「お邪魔します。」

「あぁいらっしゃい。」
この人は、アルベートの父さん。つまり、この村の村長だ。名前は、ジルレッド・フィシャード。
父さんとは、昔からの仲らしい。一緒に冒険してたとか…。

「こっちだぞ~。」

「分かった!では。」

俺は、ジルレッドさんに会釈をしてから2階に駆け上がった。

「で、秘密の物とは何なんだ?」

「それは…これだ!」

アルベートが見せてきたのは、緑色のネックレスだった。

「これが、どうしたんだ?」

俺は、ちょっと疑いの声で聞いた。

「ちっちっ」

指を振りながら、自慢げにこちらを見てくる。

「正直に言うと、俺も良く分からない。」

「分からないんかい。」

「だが、父さんが言うには魔法を制御できるんだって!」

魔法か、この前父さんに言われたな…。この世界には、魔法が存在するのか。とうれしくなったのを覚えてる。

「へぇそんなものがあるんだぁ。でも、せっかくの魔法なのに制御しちゃっていいのか?」

「そこは、俺じゃなくて父さんに聞いたがいいかもな…。俺には、分からん。」

「そっかぁ。じゃあ今、使えるの?」

「うん。でも、ある部分が壊れていて本来の力全部は発揮できないんだって。でも、完璧に揃うとどんな魔法でも制御できちゃうらしいよ!」

「そんなものがあるんだ!」まぁ俺には、関係ないものだがな…。「でも、どうしてそれをアルフレッドが持ってんの?」

「それはだな…。父さんが、倉庫にあったからってくれた。」

「…それって、本物じゃない気がするんだが…。」

「まぁでも、持ってるってことがすごいだろ!」

「まぁそうだな。」
確かに、小さいときは不思議な意思を持ってるだけでうれしくなったりするものだ。そんなもんか…。

グゥゥゥ
俺の目の前の人から特大な音が出た。

「おなか、すいているのか…?」

「そうみたいだ。お昼ご飯食べなかったからな…」

「ジルレッドさんになんか作ってもらったら?」

「いや、それは、やめといたほうがいい。父さんの料理は壊滅的にひどい…。」

「そうなのか…?」
あっじゃあ
「俺が、作ろうか?」

「えっいいのか⁉じゃあお願いしたい。」
「よっしゃ!さらにおなかがすいてきたぞ!」

さて、何を作ろうか…。
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