乙女ゲームの悪役令嬢が好きな俺、悪役令嬢の夫に生まれ変わったので主人公に魅了されないように、頑張っていく‼

karinn

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ロバート学校入学前

国王と会ってみた。

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 国王、か。
といってもなぜ、呼ばれたんだ?記憶の中でも、国王と会うのは数回しかない。結構珍しいことのようだ。
「着替えが整いました。ユリウス様」
「ありがとう。」
父親に会うのにこんなすごい服を着る必要があんのか…。大変だなぁ。
「では行って来る。」
「行ってらっしゃいませ。」
 王子などは、国王がそれぞれに用意した家で暮らしている。俺は第一王子だからまだ国王が住んでいる城に近い。
でも、歩きでは少し遠いぐらいの距離。だから馬車で行くらしい。
「馬車に乗るのお手伝いします。」
「ありがとう。」
「いえ。そんな感謝されるほどでも…。」
このメイドはリンネというらしい。こちらは最近、派遣されてきた人だがだいぶ優秀だと俺は思う。今のように気が利くし、感情が豊かなので見ていて面白い。そういえば、ほかの執事とかはここまで表情が豊かじゃないなぁ…まあ性格とかもあるんだろうけど、下手に感情を出して首にされるのが怖いのかな…?出してくれた方が全然いいんだけどなぁ。でも、今までのユリウス君が表情を出してなかったみたいだし、主人がそうだとみんなそうなっちゃうのかな?
「つきました。」
「分かった。ありがとう」
さすが馬車、速いな!
えっ…。さすがは国王様が住んでいる城だ。俺の家の倍以上ある。
「では、ここからはほかの執事が案内いたしますので」
「そうか。ここまでありがとな。」
そういって、アルフレッドが黙ってお辞儀をした。

「第一王太子様。ようこそおいでなさいました。この先、国王様がお待ちです。」
…。やばっすげー緊張する。今までの言ってることは大体が自然とやってるから大丈夫だと思うけど、やっぱり緊張するよなぁ。
ここは、俺の家の
「この扉を開けたら、国王様がお見えです。」
執事の人がドアを開けてくれた。前の方を見たら、マリアネ追放イベで散々馬鹿にした顔があった。実際に見てみると結構怖い。
「お久しぶりでございます。父上。」
「あぁ、久しぶりだな。我が息子よ」
「今回は、どういう理由でお呼びに?」
さぁ速く要件を言ってくれ。そして、速く俺を帰らせてくれ!
「ふむ、息子を呼ぶのに理由が必要なのか。虚しいな。まぁだが理由はある。」
「といいますと?」
「お前の婚約者が決まった。」
婚約者。ということはもしかして…
「アクラート公爵家の令嬢、マリアネ・アクラートだ。」
「…。マリアネ、様ですか?」
「あぁそうだ。」
「承知しました!では、失礼します!」
 
「…。あいつは本当にユリウスなのか?」
「えっ!あっはいそのはずです。」
「そうか。すまない。」
ユリウスが喜んでいた…か。




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