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夏休み
飛岳和人VS清水翔
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「なぁおい、最近の調子はどうだ。」
清水翔に飛岳和人はそんなふうに声をかけられた。
「あ、お久しぶりです。調子はまぁ、普通です。」
そんなふうに距離を置いた返事を返す。
「飛岳和人。今暇だよな。俺は暇だろうと思ったから来たわけだしな。という訳で単刀直入に言う。勝負だ飛岳和人。」
「しょ勝負って何をするんですか。」
あぁ、本当にめんどくさい人だ。しかもどうして予定がない日を知ってるんだよ。
「俺の質問全てに答えるだけでいい。最後まで付き合ってくれれば勝ち。夏休みを楽しむための軍資金をくれてやろう。」
「ではまず始めに、異世界はあると思うかを知りたい。」
「異世界とかそう言うのは信じてないです。」
「よし、じゃあ次だ。異能力については信じれるか。」
「確かに、人より少し凄い人はいるとは思いますが、炎を出したり、そういうのは信じていません。」
「わ、わかった。じゃあ次の質問だ。俺は異能力者だ。ま、まぁ、こんな所で安易に異能力を使う事は出来ないが、仕方ないなぁ、本当にヤバい状況の時にこれを聞くんだ。」
清水翔はそう言ってボイスレコーダーを渡した。
「あ、はい。分かりました。」
飛岳和人はそう言ってボイスレコーダーにイヤホンを差し込み、イヤホンを装着したら、音声の再生を始めた。
「いきなり流す事は分かっていた。次はちゃんとしたピンチの時に流すんだ。さぁ、わかったら早くこの音量を消s」
その所まで流して、飛岳和人はボイスレコーダーの音声再生を停止した。
その後、イヤホンを外した和人に清水翔は怒鳴る。
「おいおい、いくらなんでも本当にいきなり流すとはなぁ。ビックリはしてないがビックリした。一つ言っておくが、本当にピンチの時に使うんだぞ。それ以外で聞いても意味は無い。」
清水翔は腕を組んでまた話し始める。
「じゃあ最後に一つ伝えておく。この世界とは異なる世界はある。そして、この世界には異世界の人間がいる。どうやら世界と言うのは本の中に収まっているものらしい。これはその異世界人から聞いたことなんだけどなぁ。まぁ、質問には全部答えてくれた事だし、軍資金はくれてやるが、今開けるなよ。」
そう言って清水翔は内ポケットから封筒を取り出しそれを和人に託した。
「これが軍資金だ。夏休み大事に使うんだな。俺はもう行く。この勝負お前の勝ちだ。」
そして、清水翔は歩き出した
「これからお前を大変な事に巻き込むんだ、その頭金とでも思ってくれ。」
そう呟いて清水翔は飛岳和人の前から去っていく。
清水翔に飛岳和人はそんなふうに声をかけられた。
「あ、お久しぶりです。調子はまぁ、普通です。」
そんなふうに距離を置いた返事を返す。
「飛岳和人。今暇だよな。俺は暇だろうと思ったから来たわけだしな。という訳で単刀直入に言う。勝負だ飛岳和人。」
「しょ勝負って何をするんですか。」
あぁ、本当にめんどくさい人だ。しかもどうして予定がない日を知ってるんだよ。
「俺の質問全てに答えるだけでいい。最後まで付き合ってくれれば勝ち。夏休みを楽しむための軍資金をくれてやろう。」
「ではまず始めに、異世界はあると思うかを知りたい。」
「異世界とかそう言うのは信じてないです。」
「よし、じゃあ次だ。異能力については信じれるか。」
「確かに、人より少し凄い人はいるとは思いますが、炎を出したり、そういうのは信じていません。」
「わ、わかった。じゃあ次の質問だ。俺は異能力者だ。ま、まぁ、こんな所で安易に異能力を使う事は出来ないが、仕方ないなぁ、本当にヤバい状況の時にこれを聞くんだ。」
清水翔はそう言ってボイスレコーダーを渡した。
「あ、はい。分かりました。」
飛岳和人はそう言ってボイスレコーダーにイヤホンを差し込み、イヤホンを装着したら、音声の再生を始めた。
「いきなり流す事は分かっていた。次はちゃんとしたピンチの時に流すんだ。さぁ、わかったら早くこの音量を消s」
その所まで流して、飛岳和人はボイスレコーダーの音声再生を停止した。
その後、イヤホンを外した和人に清水翔は怒鳴る。
「おいおい、いくらなんでも本当にいきなり流すとはなぁ。ビックリはしてないがビックリした。一つ言っておくが、本当にピンチの時に使うんだぞ。それ以外で聞いても意味は無い。」
清水翔は腕を組んでまた話し始める。
「じゃあ最後に一つ伝えておく。この世界とは異なる世界はある。そして、この世界には異世界の人間がいる。どうやら世界と言うのは本の中に収まっているものらしい。これはその異世界人から聞いたことなんだけどなぁ。まぁ、質問には全部答えてくれた事だし、軍資金はくれてやるが、今開けるなよ。」
そう言って清水翔は内ポケットから封筒を取り出しそれを和人に託した。
「これが軍資金だ。夏休み大事に使うんだな。俺はもう行く。この勝負お前の勝ちだ。」
そして、清水翔は歩き出した
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そう呟いて清水翔は飛岳和人の前から去っていく。
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