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結論から言うと、やはり温泉は最高だった。このリラックス効果は他では味わえないと俺は断言する。
リスティもジュリエッタも、途中までモジモジしていて、こちらまで落ち着かなかったのだが。みな身体を洗い終わったあと、電気を消して電動ルーフを開くと雰囲気が変る。満天の星空の下の湯に浸かったらもうそんな浮ついた感じは吹っ飛んだようだ。
「綺麗ですね、ご主人さまの世界っていろいろキラキラしてます」
「こうして星をみながらお風呂ってなかなか優雅ですわね」
「あの月というのは、なかなか風情があって良いの」
みんな、この半露天雰囲気の温泉は気に入ってくれたようでなにより。俺も久々の日本にいるという実感を湯の中で感じ、嬉しくなってつい長湯してしまったくらいだ。
温泉からあがり、湯あがりに脱衣所に用意されていたミニ冷蔵庫だから出したフルーツ牛乳を飲み干していると、でっかいリュックを背負った由香里ねーさんが脱衣所にやってきた。
服装も先ほどまで着ていた服ではなく、あちらの世界で成人女性が着ているような地味な服に変わっている。
「準備万端だよ、ゆっくん。さあ行かん、ファンタジックな世界に」
ビシッとあらぬ方向を指差す由香里ねーさん。肩の上には同じポーズのフローリアも立っていた。
ねーさん、あっちの服作ってたのか。でもなんか地味すぎるような。
身内自慢するようだが、由香里ねーさんはかなりの美人だ。気取らな過ぎる性格で敵を作らないというオマケつきの。
「もっと可愛い服にすれば良かったのに」
と正直に口にしてしまったら。
「だって冒険するなら、汚れても良い服装の方がいいでしょ」
てか、町を見たいとかだけじゃなく冒険者するつもりなのか、ねーさん。
今更兄貴のよろしく頼むって言葉の意味が判った。兄貴さすがに止めてくれよ……
髪を乾かしたり、荷物をまとめなおしたあと、俺は新しい高坂家の位置をマーキングして、イパナの街へとゲートを潜って帰ることになった。
日が明けるまで高坂家ですごすという案は、まだかまだかと急かす由香里ねーさんと、もう5、6時間放置してしまったジュリエッタの護衛メイドのクミさんの事を思い出して却下となった。
「ここが、魔法とファンタジーの世界なのね!!」
由香里ねーさんが、ゲートを潜り抜けて歓声をあげた。
もう時計では深夜だが、まだざわついた雰囲気のイパナのメインストリート沿いのこの辺りではこれくらいでは騒ぎにはならないとは思うけど。
「ねーさん、こっちの人たちは寝るの早いから、騒いじゃだめだよ」
「はーい、ゆっくん。反省してまーす」
ああ、もう浮かれモードだねこれは。
階段を降りると、クミさんと娼館に帰したはずのルエラが心配そうにこちらを見ていた。俺の姿が見えて安心したのか、ほっとため息を付いている。
「おかえりなさいませ。気配が戻られたのでそろそろかとは思いましたが。そちらの方は?」
クミさんは、俺の後ろでキョロキョロしている由香里ねーさんを気にしているようだ。
「ああ、クミさん、ルエラも紹介するよ。これはユカリねーさん。ボクの兄の奥さんだよ」
「どーも、ゆっくんの姉のユカリです。この綺麗なメイドさんと、この子もゆっくんのお嫁さんなの?」
「いえ、私はジュリエッタさまの護衛です。ユキさまのお姉さまですか……」
と、クミさんは入っていた力を抜いたようだ、いきなり増えた人間だから警戒してたのかな。
「お姉さんですか、あの私はルエラと言います……」
とおずおずと頭を下げるルエラに俺を押し退けて由香里ねーさんは抱きついた。
「もーゆっくん、こんな可愛いお嫁さん増えたんなら教えてくれないとダメじゃん。ドレスのデザインとか考えなきゃなのに」
「ユキさんのお嫁さん…… 私が……」
と由香里ねーさんの腕の中でルエラはポロポロと泣き出してしまった。いろんな想いがこみ上げてきたんだろうな。
ジュリエッタとクミさんは、イパナの街の衛士たちに心配されるからと先に帰って行った。公務半分で来ているので、外泊は出来ないらしい。
まあ元とはいえ娼館にジュリエッタたちを泊める訳にもいかんしな。エルフの姫巫女さんは公式にはここに居ない人だからノーカンだ。
「これでお嫁さん5人かー、ゆっくんいくら待っても彼女すら連れてこなかったから心配してたけど、楽しみだねー」
ルエラの髪を撫でながら、由香里ねーさんが楽しげに微笑む。
5人!? もしかしてユリアナも、フローリアも込みなのか?
「楽しみって、何がさ? っていうかこの状況は怒られるもんだと思ってた」
「みんなゆっくんの事好きみたいだし、ゆっくんがしっかりしてればいいんじゃないの?」
そういう法律とかないんでしょ? って由香里ねーさんは笑う。
「私ね、ゆっくんの子供を抱かせてもらうのが夢だったの知ってるでしょ?」
由香里ねーさんが向こうで生きていた頃の俺に、はやく結婚してと言っていたのを思い出す。
兄貴との間に子供が出来なかったから、俺の子供ができたらめっちゃ可愛がるからはよはよと急かされていた。
「みんな可愛い子ばっかりだから、ゆっくんの子供楽しみだねー」
ゴメン、由香里ねーさん。その前にはどうにかしなくてはならない大きな問題があるんだよ……
結局、娼館には行かず二階の居住スペースにエアマットをふたつ膨らませてみんなで寝ることにした。端からリスティ、俺、ルエラ、由香里ねーさん、ユリアナの並びになった。ユリアナも由香里ねーさんに可愛がられてすっかり懐いている。今までぴったり引っ付かれていたから、ちょっと意外だが、いい傾向だと思う。少しずつ俺離れできればいいね。
また合間を見て高坂家に行ってネットショッピングでいろいろ買い込んで持ち込もう。そんな事を考えながら俺は眠りについた。
ギシギシと言うちょっとした物音に俺は目を覚ました。朝日が昇り始めたくらいかな?、と俺は周囲を把握して確認する。
リスティやルエラはまだ俺の隣で眠っていた。ユリアナは、隣のキッチンでご飯を炊く準備を始めているようだ。
俺は両隣の2人を起こさないようにふとんを抜け出した。
「おはようユリアナ、見あたらないんだけど、ねーさんは?」
「おはようございます、ユカリさんでしたら屋上に行かれました」
ああ、さっきのギシギシはそれか。俺もベランダに出てハシゴに手をかける。
早く階段設置してもらわないとスカートだとハシゴは辛いな、今日みたいな風の強い日だとガードができなすぎる。
ハシゴをのぼると、木の柵から身を乗り出し街を眺めている由香里ねーさんがいた。フローリアも柵の上に座っている。
長い髪を風にたなびかせながら楽しげに街を眺めるねーさん。
「おはよう、由香里ねーさん。なんか面白いものでも見える?」
街を眺めていたねーさんが、こちらを向いて満面の笑みで答える。
「面白いし、楽しいよゆっくん。嗅いだことのない風の香り、いろんな種族の人たち。もーたまんないよ」
イパナのメインストリートは、朝食を出す店や、明るくなって急ぎ出発する隊商たちなどで賑わいだしていた。そんな風景を見ていたようだ。
なんかニコニコとして、下手するとまた感極まってワーッとさけびそうな雰囲気だが…… 俺はそれ以上に驚いて声を上げそうになったのを堪えていた。
「……もしかして気付いてなさそうだね。はい、これ」
以前ねーさんから身だしなみようにと渡されていた鏡をねーさんに手渡す。
「あ、なんか付いてたりする?」
と鏡を受け取り鏡を覗き込んで目を見開き黙り込む由香里ねーさん。
「誰、この美少女……」
いやそれ俺がもう1年前にやったから……
たった一夜だというのに、由香里ねーさんはその身体が一気に活性化したようだ。そこに立っていたのは兄貴と結婚したころの二十歳そこそこの姿のねーさんだったのだから。
リスティもジュリエッタも、途中までモジモジしていて、こちらまで落ち着かなかったのだが。みな身体を洗い終わったあと、電気を消して電動ルーフを開くと雰囲気が変る。満天の星空の下の湯に浸かったらもうそんな浮ついた感じは吹っ飛んだようだ。
「綺麗ですね、ご主人さまの世界っていろいろキラキラしてます」
「こうして星をみながらお風呂ってなかなか優雅ですわね」
「あの月というのは、なかなか風情があって良いの」
みんな、この半露天雰囲気の温泉は気に入ってくれたようでなにより。俺も久々の日本にいるという実感を湯の中で感じ、嬉しくなってつい長湯してしまったくらいだ。
温泉からあがり、湯あがりに脱衣所に用意されていたミニ冷蔵庫だから出したフルーツ牛乳を飲み干していると、でっかいリュックを背負った由香里ねーさんが脱衣所にやってきた。
服装も先ほどまで着ていた服ではなく、あちらの世界で成人女性が着ているような地味な服に変わっている。
「準備万端だよ、ゆっくん。さあ行かん、ファンタジックな世界に」
ビシッとあらぬ方向を指差す由香里ねーさん。肩の上には同じポーズのフローリアも立っていた。
ねーさん、あっちの服作ってたのか。でもなんか地味すぎるような。
身内自慢するようだが、由香里ねーさんはかなりの美人だ。気取らな過ぎる性格で敵を作らないというオマケつきの。
「もっと可愛い服にすれば良かったのに」
と正直に口にしてしまったら。
「だって冒険するなら、汚れても良い服装の方がいいでしょ」
てか、町を見たいとかだけじゃなく冒険者するつもりなのか、ねーさん。
今更兄貴のよろしく頼むって言葉の意味が判った。兄貴さすがに止めてくれよ……
髪を乾かしたり、荷物をまとめなおしたあと、俺は新しい高坂家の位置をマーキングして、イパナの街へとゲートを潜って帰ることになった。
日が明けるまで高坂家ですごすという案は、まだかまだかと急かす由香里ねーさんと、もう5、6時間放置してしまったジュリエッタの護衛メイドのクミさんの事を思い出して却下となった。
「ここが、魔法とファンタジーの世界なのね!!」
由香里ねーさんが、ゲートを潜り抜けて歓声をあげた。
もう時計では深夜だが、まだざわついた雰囲気のイパナのメインストリート沿いのこの辺りではこれくらいでは騒ぎにはならないとは思うけど。
「ねーさん、こっちの人たちは寝るの早いから、騒いじゃだめだよ」
「はーい、ゆっくん。反省してまーす」
ああ、もう浮かれモードだねこれは。
階段を降りると、クミさんと娼館に帰したはずのルエラが心配そうにこちらを見ていた。俺の姿が見えて安心したのか、ほっとため息を付いている。
「おかえりなさいませ。気配が戻られたのでそろそろかとは思いましたが。そちらの方は?」
クミさんは、俺の後ろでキョロキョロしている由香里ねーさんを気にしているようだ。
「ああ、クミさん、ルエラも紹介するよ。これはユカリねーさん。ボクの兄の奥さんだよ」
「どーも、ゆっくんの姉のユカリです。この綺麗なメイドさんと、この子もゆっくんのお嫁さんなの?」
「いえ、私はジュリエッタさまの護衛です。ユキさまのお姉さまですか……」
と、クミさんは入っていた力を抜いたようだ、いきなり増えた人間だから警戒してたのかな。
「お姉さんですか、あの私はルエラと言います……」
とおずおずと頭を下げるルエラに俺を押し退けて由香里ねーさんは抱きついた。
「もーゆっくん、こんな可愛いお嫁さん増えたんなら教えてくれないとダメじゃん。ドレスのデザインとか考えなきゃなのに」
「ユキさんのお嫁さん…… 私が……」
と由香里ねーさんの腕の中でルエラはポロポロと泣き出してしまった。いろんな想いがこみ上げてきたんだろうな。
ジュリエッタとクミさんは、イパナの街の衛士たちに心配されるからと先に帰って行った。公務半分で来ているので、外泊は出来ないらしい。
まあ元とはいえ娼館にジュリエッタたちを泊める訳にもいかんしな。エルフの姫巫女さんは公式にはここに居ない人だからノーカンだ。
「これでお嫁さん5人かー、ゆっくんいくら待っても彼女すら連れてこなかったから心配してたけど、楽しみだねー」
ルエラの髪を撫でながら、由香里ねーさんが楽しげに微笑む。
5人!? もしかしてユリアナも、フローリアも込みなのか?
「楽しみって、何がさ? っていうかこの状況は怒られるもんだと思ってた」
「みんなゆっくんの事好きみたいだし、ゆっくんがしっかりしてればいいんじゃないの?」
そういう法律とかないんでしょ? って由香里ねーさんは笑う。
「私ね、ゆっくんの子供を抱かせてもらうのが夢だったの知ってるでしょ?」
由香里ねーさんが向こうで生きていた頃の俺に、はやく結婚してと言っていたのを思い出す。
兄貴との間に子供が出来なかったから、俺の子供ができたらめっちゃ可愛がるからはよはよと急かされていた。
「みんな可愛い子ばっかりだから、ゆっくんの子供楽しみだねー」
ゴメン、由香里ねーさん。その前にはどうにかしなくてはならない大きな問題があるんだよ……
結局、娼館には行かず二階の居住スペースにエアマットをふたつ膨らませてみんなで寝ることにした。端からリスティ、俺、ルエラ、由香里ねーさん、ユリアナの並びになった。ユリアナも由香里ねーさんに可愛がられてすっかり懐いている。今までぴったり引っ付かれていたから、ちょっと意外だが、いい傾向だと思う。少しずつ俺離れできればいいね。
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リスティやルエラはまだ俺の隣で眠っていた。ユリアナは、隣のキッチンでご飯を炊く準備を始めているようだ。
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ハシゴをのぼると、木の柵から身を乗り出し街を眺めている由香里ねーさんがいた。フローリアも柵の上に座っている。
長い髪を風にたなびかせながら楽しげに街を眺めるねーさん。
「おはよう、由香里ねーさん。なんか面白いものでも見える?」
街を眺めていたねーさんが、こちらを向いて満面の笑みで答える。
「面白いし、楽しいよゆっくん。嗅いだことのない風の香り、いろんな種族の人たち。もーたまんないよ」
イパナのメインストリートは、朝食を出す店や、明るくなって急ぎ出発する隊商たちなどで賑わいだしていた。そんな風景を見ていたようだ。
なんかニコニコとして、下手するとまた感極まってワーッとさけびそうな雰囲気だが…… 俺はそれ以上に驚いて声を上げそうになったのを堪えていた。
「……もしかして気付いてなさそうだね。はい、これ」
以前ねーさんから身だしなみようにと渡されていた鏡をねーさんに手渡す。
「あ、なんか付いてたりする?」
と鏡を受け取り鏡を覗き込んで目を見開き黙り込む由香里ねーさん。
「誰、この美少女……」
いやそれ俺がもう1年前にやったから……
たった一夜だというのに、由香里ねーさんはその身体が一気に活性化したようだ。そこに立っていたのは兄貴と結婚したころの二十歳そこそこの姿のねーさんだったのだから。
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