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迷宮の噂
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ホウキを持ったイメルデさんに起こされたのは、もう昼も近い頃だった。トイレから帰ってきたユリアナをまきこんで、俺は柔らかなベットに逃避したのだ。朝はパッと起きて行動する俺らとしては珍しい行動なのだが、ユリアナは何も言わないで付き合ってくれた。もしかしたらトイレ行けなくて寝れてなかったのかも知れない……。
「あんたら、若いコたちがこんな宿で何時までも寝てるのもどうかと思うわ。この私が言うのもなんなんだけどさ」
と部屋に入ってきたこの宿のあるじのイメルデさんは、俺らが寝ていたベットを一瞥。
「まあ、判っては居たけど汚してたりはしてないようだね。まあ冗談はさておきそろそろベットを開けておくれ」
と壁の花刺しに一輪さしてある黄色い花に目を留めた。
「あんた、マr……ルージュの所寄ってきてたのかい?」
「ちょっと綺麗だったんで」
「そんなんじゃ売ってない花なんだけどねえ……」
俺たちはさっさと身支度して、部屋を明け渡した。かなりの超延長モードだったが、最初に言った金額以上にはならなかった辺り、マリアさんの口利きのお陰なのかもしれない。宿の外の通りに出ると、昨日の夜入ったときとはうって変わって人気の無い通りになっていた。まあ飲み屋街なんて元の世界でも朝とか昼は閑散としているもんなあ。そんな人気の少ない道をメイン通りに戻ろうと歩いていると、道の先の方に目の前に見覚えのあるローブの人が立っているのが見える。向うもこちらが歩いてくるのが判ったらしくこちらに視線を向けた。深くローブを被った隙間から、あの目に見られている感覚が判る。
「おはようございます、昨日はどうも」
俺の後ろで、ユリアナがぺこりと頭を下げる。ちなみにフローリアはこの騒がしい街はあまり好きではないらしく、空間拡大したウェストポーチの中でごろごろしている。
「ああ、春宵に泊まってたんだね、こんな時間までお楽しみだったのかい?」
「早朝まで一緒だったじゃないですか……」
と声を掛けると、しばし固まっていたがすぐに笑いだす。
「あはは、よく判ったね。この格好で歩き回っても気付かれたことなかったんだけどね」
とマリア=ルージュさんが、ちょっとローブの首元を緩めて表情が見えるようにしてくれる。まあ伝説の夜の蝶が、こんな格好で昼間うろうろしているとは思うまい。
まあ俺も、そこまで確証はなかったので、カマをかけてみたのだが。右手でつい押えてしまったお尻が何かを感じて疼いたという嫌な第六感の性であったりするかもしれない。
「昨日、声掛けられたときはまさかオトコだとは思ってなかったけど、そんな可愛い子に手も出せないなんて確かに大事よね?」
と、今日も俺のちょっと後ろに立っているユリアナを見ながら笑う。ユリアナは自分が可愛いといわれて真っ赤になって照れている。
「わ、わたし可愛くなんてないです。わたしなんてご主人さまのアナ以下ですから!!」
テンパって変なこと言い出してるな、もう自分をアナ以下なんて言わないでって伝えているけど、まだ時間が掛かりそうだな。
しかし、その言葉を聞いて、ルージュさんの目が細く厳しいものになる。
「ご主人さまのアナねぇ……」
まだちょっとテンパってるユリアナにその場でステイを命じて、ルージュさんをつれて少し離れる。
「あの子、帝国の奴隷として攫われた子だったんです」
と彼女を救ったあらましを伝える。初めてあった時の状態や彼女の姉の話は省いておいた、あれは伝えなくてもいいだろう。
「帝国か……、本当になにからなにまでムカつくわね。あいつらは」
と苦虫を噛み潰したような顔をしながら、ルージュさんは吐き捨てた。帝国の貴族がまれにこの都市にも現れることがあるが、彼女はそういうときは皆に仕事をさせないと言っていた。それでも姿をけしてしまう子が居て、そのまま消息不明になることが多いらしい。
「ユキヒロ、あんた奴隷を解放する方法って知ってるのかい?」
「いや、知りません」
「一つは帝国国内で、正式に隷属魔法を解除して一級市民になる方法。これにはまず帝国国民であることが必要で、さらに奴隷にも解除後の一級市民権を買えるだけの金が必要だ。はっきりいって普通の人間じゃ稼ぐのはムリな額だね」
言葉の端に私なら稼げる、と聞こえる気がするが。まあこれは本筋じゃないのだろう。それに金を稼いだとしても、あの国に払うのも、国民になるってのも願い下げだな。
「もう一つは、隷属魔法を用いず、彼女にかけられた魔法を破壊する方法だ。十数年前に、許婚をさらわれ、奴隷にされた彼女を帝国から救い出して、その隷属魔法が彼女を壊す前に、その術を破壊したってヤツが居たらしい。迷宮都市の冒険者だった奴だ」
酒場で吟遊詩人にチップを払えば、人気があるので喜んで歌ってくれるそうだ、その英雄譚を。死を賭して迷宮に単身挑み、そこで光り輝く宝箱から現れた一振りの輝くツルギ、魔法を切り裂く破呪の剣を持って自分の大切なものを取り戻した男の話。やべぇ、ちょっと憧れる。
「あの迷宮ってのは神様が創った物って言われてるだけあって、出てくるものはその本人の求めるものが出てくることが多いそうなんだ。まあ、そう簡単に手に入る場所にはないらしいんだけど」
「ルージュさんはそこまで行けなかったんですか?」
「えっと、私の事はマリアって呼んで欲しい、そっちは夜の名だからね。まあ、私なんかじゃあの迷宮探索している中ではまだひよっこレベルだったからね。そこまでの宝は目にしたことも無いよ」
「……そうですね、ユリアナの為にも迷宮に潜るのはいいかもしれない」
ユリアナを解放できる可能性があるなら、迷宮にパッともぐってくるのは良いかも知れない。猫人族の住むパライソを訪れる前にさくっと行って来よう。
「あー、煽っておいて悪いんだけどさ。今アルガードの迷宮は化け物が強くなってるんで結構危険なんだ」
そういえば港町で神父さんにもそんな事を言われた気がするね。んー石壁の閉鎖空間とかで時間停止効かない相手が居たら困るな。ちょっと小細工を考えておくか……。
「でね、冒険者ギルドが、そのリスクをコントロールしようと冒険者に入場を限ってるんだ」
「冒険者ですよ。一応」
とG級ユキのギルドプレートを見せる。が、マリアさんの表情は芳しくない。
「あー、今第一層への入場が最低Eランクからだったかな……」
俺は、マリアさんにこのイパナの街のギルドの場所を聞いて、挨拶もそこそこにユリアナを連れて冒険者ギルドに向う。ギルドの扉を開くと、昼くらいという時間もあってかまばらに人が居る程度で混み合っていなかった。
開いているカウンターがあったので、ギルドの職員の人に話しかけてみる。ちょっとおっとりした感じのする犬耳の付いたおねーさんだ。
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドにようこそ。ご依頼ですか? お嬢さん」
「一応冒険者のユキって言います。あの聞きたい事があって」
G級冒険者証をカウンターの上に乗せると、ちょっと驚かれた。
「あ、冒険者の方でしたか。私、イパナのギルド職員のユズって言います。で、聞きたい事というのは?」
「あのランクってどうやったら上がるんですか?」
「ランク昇格申請ですか? ちょっと待ってくださいね」
奥の方の書類棚みたいな所から、大きめの樹皮紙を纏めたものを持ってきてめくりはじめる。
「えーと、ユキさん……ユキさん……と……」
どうやら冒険者の個人ファイルみたいなものがあるらしい。とユズさんの紙をめくっていた手が止まる。
「……あの、ユキさん? お仕事されてますか? 仕事の達成履歴がまったく無いのですが……」
Oh……そういえば名ばかり冒険者だったよ……。
「まだ、登録されて半年なので更新料が発生してなかったので大丈夫でしたけど、このままだと除籍処分になりますよ?」
本来なら仕事の達成料から少しづつプールされるお金で経費が清算されるらしい。くそ、登録の時アホになっていた弊害がココにもでてきた。ちなみにいまユズさんが見ている樹皮紙をまとめたファイルは魔道具で、あの棚に置いておくと他の支部で書かれた情報がいつの間にか共有されるらしい。
ユズさんは少し呆れながらもGからFへの昇格について教えてくれたが、依頼に設定されている評価値が100を越えたら申請可能だと言う事だ。
まずは仕事探しかー。ユズさんにお礼を言ってカウンターを離れる。この時間でまばらに減っている依頼書に、手ごろな依頼が残っていればいいのだけど。今からでもエルフの村の蜘蛛とか、凶族退治とか功績にしてくれないかなあ、とかダメな事を考えながら。
「あんたら、若いコたちがこんな宿で何時までも寝てるのもどうかと思うわ。この私が言うのもなんなんだけどさ」
と部屋に入ってきたこの宿のあるじのイメルデさんは、俺らが寝ていたベットを一瞥。
「まあ、判っては居たけど汚してたりはしてないようだね。まあ冗談はさておきそろそろベットを開けておくれ」
と壁の花刺しに一輪さしてある黄色い花に目を留めた。
「あんた、マr……ルージュの所寄ってきてたのかい?」
「ちょっと綺麗だったんで」
「そんなんじゃ売ってない花なんだけどねえ……」
俺たちはさっさと身支度して、部屋を明け渡した。かなりの超延長モードだったが、最初に言った金額以上にはならなかった辺り、マリアさんの口利きのお陰なのかもしれない。宿の外の通りに出ると、昨日の夜入ったときとはうって変わって人気の無い通りになっていた。まあ飲み屋街なんて元の世界でも朝とか昼は閑散としているもんなあ。そんな人気の少ない道をメイン通りに戻ろうと歩いていると、道の先の方に目の前に見覚えのあるローブの人が立っているのが見える。向うもこちらが歩いてくるのが判ったらしくこちらに視線を向けた。深くローブを被った隙間から、あの目に見られている感覚が判る。
「おはようございます、昨日はどうも」
俺の後ろで、ユリアナがぺこりと頭を下げる。ちなみにフローリアはこの騒がしい街はあまり好きではないらしく、空間拡大したウェストポーチの中でごろごろしている。
「ああ、春宵に泊まってたんだね、こんな時間までお楽しみだったのかい?」
「早朝まで一緒だったじゃないですか……」
と声を掛けると、しばし固まっていたがすぐに笑いだす。
「あはは、よく判ったね。この格好で歩き回っても気付かれたことなかったんだけどね」
とマリア=ルージュさんが、ちょっとローブの首元を緩めて表情が見えるようにしてくれる。まあ伝説の夜の蝶が、こんな格好で昼間うろうろしているとは思うまい。
まあ俺も、そこまで確証はなかったので、カマをかけてみたのだが。右手でつい押えてしまったお尻が何かを感じて疼いたという嫌な第六感の性であったりするかもしれない。
「昨日、声掛けられたときはまさかオトコだとは思ってなかったけど、そんな可愛い子に手も出せないなんて確かに大事よね?」
と、今日も俺のちょっと後ろに立っているユリアナを見ながら笑う。ユリアナは自分が可愛いといわれて真っ赤になって照れている。
「わ、わたし可愛くなんてないです。わたしなんてご主人さまのアナ以下ですから!!」
テンパって変なこと言い出してるな、もう自分をアナ以下なんて言わないでって伝えているけど、まだ時間が掛かりそうだな。
しかし、その言葉を聞いて、ルージュさんの目が細く厳しいものになる。
「ご主人さまのアナねぇ……」
まだちょっとテンパってるユリアナにその場でステイを命じて、ルージュさんをつれて少し離れる。
「あの子、帝国の奴隷として攫われた子だったんです」
と彼女を救ったあらましを伝える。初めてあった時の状態や彼女の姉の話は省いておいた、あれは伝えなくてもいいだろう。
「帝国か……、本当になにからなにまでムカつくわね。あいつらは」
と苦虫を噛み潰したような顔をしながら、ルージュさんは吐き捨てた。帝国の貴族がまれにこの都市にも現れることがあるが、彼女はそういうときは皆に仕事をさせないと言っていた。それでも姿をけしてしまう子が居て、そのまま消息不明になることが多いらしい。
「ユキヒロ、あんた奴隷を解放する方法って知ってるのかい?」
「いや、知りません」
「一つは帝国国内で、正式に隷属魔法を解除して一級市民になる方法。これにはまず帝国国民であることが必要で、さらに奴隷にも解除後の一級市民権を買えるだけの金が必要だ。はっきりいって普通の人間じゃ稼ぐのはムリな額だね」
言葉の端に私なら稼げる、と聞こえる気がするが。まあこれは本筋じゃないのだろう。それに金を稼いだとしても、あの国に払うのも、国民になるってのも願い下げだな。
「もう一つは、隷属魔法を用いず、彼女にかけられた魔法を破壊する方法だ。十数年前に、許婚をさらわれ、奴隷にされた彼女を帝国から救い出して、その隷属魔法が彼女を壊す前に、その術を破壊したってヤツが居たらしい。迷宮都市の冒険者だった奴だ」
酒場で吟遊詩人にチップを払えば、人気があるので喜んで歌ってくれるそうだ、その英雄譚を。死を賭して迷宮に単身挑み、そこで光り輝く宝箱から現れた一振りの輝くツルギ、魔法を切り裂く破呪の剣を持って自分の大切なものを取り戻した男の話。やべぇ、ちょっと憧れる。
「あの迷宮ってのは神様が創った物って言われてるだけあって、出てくるものはその本人の求めるものが出てくることが多いそうなんだ。まあ、そう簡単に手に入る場所にはないらしいんだけど」
「ルージュさんはそこまで行けなかったんですか?」
「えっと、私の事はマリアって呼んで欲しい、そっちは夜の名だからね。まあ、私なんかじゃあの迷宮探索している中ではまだひよっこレベルだったからね。そこまでの宝は目にしたことも無いよ」
「……そうですね、ユリアナの為にも迷宮に潜るのはいいかもしれない」
ユリアナを解放できる可能性があるなら、迷宮にパッともぐってくるのは良いかも知れない。猫人族の住むパライソを訪れる前にさくっと行って来よう。
「あー、煽っておいて悪いんだけどさ。今アルガードの迷宮は化け物が強くなってるんで結構危険なんだ」
そういえば港町で神父さんにもそんな事を言われた気がするね。んー石壁の閉鎖空間とかで時間停止効かない相手が居たら困るな。ちょっと小細工を考えておくか……。
「でね、冒険者ギルドが、そのリスクをコントロールしようと冒険者に入場を限ってるんだ」
「冒険者ですよ。一応」
とG級ユキのギルドプレートを見せる。が、マリアさんの表情は芳しくない。
「あー、今第一層への入場が最低Eランクからだったかな……」
俺は、マリアさんにこのイパナの街のギルドの場所を聞いて、挨拶もそこそこにユリアナを連れて冒険者ギルドに向う。ギルドの扉を開くと、昼くらいという時間もあってかまばらに人が居る程度で混み合っていなかった。
開いているカウンターがあったので、ギルドの職員の人に話しかけてみる。ちょっとおっとりした感じのする犬耳の付いたおねーさんだ。
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドにようこそ。ご依頼ですか? お嬢さん」
「一応冒険者のユキって言います。あの聞きたい事があって」
G級冒険者証をカウンターの上に乗せると、ちょっと驚かれた。
「あ、冒険者の方でしたか。私、イパナのギルド職員のユズって言います。で、聞きたい事というのは?」
「あのランクってどうやったら上がるんですか?」
「ランク昇格申請ですか? ちょっと待ってくださいね」
奥の方の書類棚みたいな所から、大きめの樹皮紙を纏めたものを持ってきてめくりはじめる。
「えーと、ユキさん……ユキさん……と……」
どうやら冒険者の個人ファイルみたいなものがあるらしい。とユズさんの紙をめくっていた手が止まる。
「……あの、ユキさん? お仕事されてますか? 仕事の達成履歴がまったく無いのですが……」
Oh……そういえば名ばかり冒険者だったよ……。
「まだ、登録されて半年なので更新料が発生してなかったので大丈夫でしたけど、このままだと除籍処分になりますよ?」
本来なら仕事の達成料から少しづつプールされるお金で経費が清算されるらしい。くそ、登録の時アホになっていた弊害がココにもでてきた。ちなみにいまユズさんが見ている樹皮紙をまとめたファイルは魔道具で、あの棚に置いておくと他の支部で書かれた情報がいつの間にか共有されるらしい。
ユズさんは少し呆れながらもGからFへの昇格について教えてくれたが、依頼に設定されている評価値が100を越えたら申請可能だと言う事だ。
まずは仕事探しかー。ユズさんにお礼を言ってカウンターを離れる。この時間でまばらに減っている依頼書に、手ごろな依頼が残っていればいいのだけど。今からでもエルフの村の蜘蛛とか、凶族退治とか功績にしてくれないかなあ、とかダメな事を考えながら。
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