最弱な奴が実は最強?

レン

文字の大きさ
上 下
53 / 53
二章 最強の叛逆

先にあるもの

しおりを挟む
 その後の話をすると俺は任務を終えた後、杏花を連れ無能力者の住むアジトへと移動していた。理由は追手を避けるため。
 
 俺は学園を襲撃した。能力者の最高峰である場所を敵に回したのだ。そしてその中の煌と天音に俺の正体を告げた。その事に後悔はない。
 
 ただ煌と天音が先生や同級生に俺の正体を話す恐れがある。正体を知った奴らは俺の家に奇襲を仕掛けてくるかもしれない。流石にいきなり来られては俺とて対処しきれない。そのため妹を連れここに来たのだ・・・。
 
 学園襲撃から3日後、前から茜と約束していた”休息”をしっかり取り俺は部屋で休んでいた。

「体の疲れも取れたし活動を再開できそうだ!」
 
 俺は意気揚々とそう叫んだ。すると・・・

  ガチャリッ!

 部屋のドアを開く音がした。そして扉を開けて入ってきたのはロキだった。

「よぉ斗真。次に潰す研究所って何処なんだよ。」
 
 次の標的について聞いてくるロキ。俺はそんなロキに呆れた様子でため息をついた。

「ロキ・・・。ノックしてから入ってこい。プライベートゾーンだぞ。」
 
 注意したのだがロキは「わ~たよ。」とあまり聞いていない様子だった。

「まぁいい。それでお前のその問いについてだがもう決めてある。お前が仲間になった時点で決定した。」
 
 俺のその言葉にロキは少し口角を上げた。

「へぇ~。どこなんだよ?そこは・・・。」
 
 近いうち襲撃する研究所はこれまで襲ってきた他の場所と比べものにならないほどでかい場所だった。
 
 名を『シャッフ・ヴァハノン』と言った。

「『シャッフ・ヴァハノン』だぁ?随分スカした名前してんな。」
 
 似合わない名前に鼻で笑うロキ。だが俺はその研究所について気になる点があった。

「・・・確かに名前もそうなんだがそれ以上に気になる点がある。立地だ。」
 
 そうだ。この研究所があるが気にかかるのだ。他の研究所に比べ人が住む住宅街から遠く孤立した場所にある。まるで何かを隠すように・・・。

「ここに行く。決行日は明日の夜だ。俺とお前の2人だけだ。茜には俺から言っておく。」

「りょうか~い♪♪」

 そして時は過ぎ決行日になった・・・。

「なぁ斗真。俺にもお前みたいな仮面とかないわけ?」

「いやお前に関してはブレエドの件で有名になりすぎたし俺がお前と仲間だってのも知られているから仮面とかはいらん。」

「そりゃそうか!」

「無駄話もここまでだ。もうそろそろ行くぞ。」

会話を中断し研究所入り口の近くまで来ていた。

「ロキ。今一度言うが誰も殺すなよ・・・。」

「分かったよ!全くとんでもなく甘い奴だぜ・・・。」

 殺すなと言われ渋々、了承しているが文句も言っている。だが斗真はそれを無視した。

 気配からして建物には200~300人程度の人間がいるな・・・。今まで襲撃場所と比較にならないほど厳しい警備態勢。やはり此処に何かがあるのは間違いない。

 流石に俺1人では厳しかったが今はロキもいる。しかもこの人数では隠密行動は不可能だろう。ならばする事は一つ。

「ロキ。行くぞ!正面突破だ!」

「それしかねぇよな!斗真!」

 こうして2人は研究時内部へと走っていった。

 この先に何があるのか知らぬままに・・・。

 

 
 
 
 
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(4件)

スパークノークス

おもしろい!
お気に入りに登録しました~

レン
2021.08.27 レン

 まずは感謝を。
 この度は私の作品を見ていただきありがとうございます。これからも斗真の戦いを見ていただけると幸いです。
 

解除
るしあん@猫部

ごめんなさい
傷つけるつもりは なかったのですが……

私の知る『漫画家』や『小説家』に
人気が なかったり 本人が やる気を
無くすと こんな感じで 終わる のが多かったので 勘違いしてしまいました

第二章 楽しみにお待ちします

改めて ごめんなさい
これからもよろしくお願いいたします

レン
2021.07.30 レン

 いや私も誤解を招くような事をしてしまい申し訳ありません。
 二章も頑張りますので『Live with you』と共に楽しんでいただけると幸いです。

解除
るしあん@猫部

近況ボードを 確認したのですが
これで 最後なのでしょうか ?

昔の 打ち切り漫画 みたいな終わり方ですね


『 俺達の闘いは これからだ ! 』
みたいなのが 多かったですね

もう一つの 物語の方が 好みなので
そちらを 楽しみにしてます

完結(?)お疲れ様でした

レン
2021.07.30 レン

 まずは謝罪を・・・。
 確かにバトル漫画にありがちな終わり方をしてしまいました。
 不快に思われたのであればごめんなさい。
 けど近況ボートでも書いてあるように二章も必ずやります。
 元々、小説を書き始めた時から最後の敵は『クレア』ではなく『国』全体にすることは決まっていました。
 あまり言葉がまとまらないですが要はこの物語はまだまだ続きます。
 長々やるようでしつこいと思われるかもしれないですがそれも自分がしたいことを成した結果です。
 例え貴方が今回の事で私の作品を見なくなったとしてもそれは私の責任です。今まで見てくれてありがとうございます。
 貴方のコメントで元気が出たことも日もありました。
 また私の作品を見る機会がありましたら最新作も二章も見てやってください。
 この返信を見てくれているかは分かりませんが私から言えるのはそれだけです。
 私が的外れな返答をしているのであれば言ってください。
 ちゃんと目を通し返信させていただきますので。
 
 

解除

あなたにおすすめの小説

とある元令嬢の選択

こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた

リオール
恋愛
だから? それは最強の言葉 ~~~~~~~~~ ※全6話。短いです ※ダークです!ダークな終わりしてます! 筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。 スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。 ※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。