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仲間
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そうして俺は奈津たちに全てを話した。
あの事件の真相や実は能力を持っていることなどを。
俺の話が終わったあと煌が質問をしてきた。
「お前の能力って具体的にどんな能力なんだ?」
その質問に答えようとした時、ドアの向こうからロキの声が聞こえてきた。
「先程はすまなかった。ネメシスが改めて話があるらしいからまたあの場所に来て欲しい。」
その言葉を聞いて俺たちは暫く悩んだ。
話を聞かず逃げたとしても追いつかれ殺されるのがオチだろう。
行くことを決心し俺たちは再びあの場所へと足を運んだ。
そこには先程と同じ様に二人が立っていた。
立ち止まるとネメシスが口を開いた。
「やはり貴方という人間があんな学校にいるのは惜しい。宝の持ち腐れです。」
口調が元に戻っていた。
「交渉をしましょう。貴方が仲間に加わる代わりに他の人には危害を加えないと約束しましょう。」
その言葉を聞いて俺は少し悩んだ。
確かにここで断れば俺はまだしも奈津たちは一瞬で殺されてしまうだろう。
それを踏まえて交渉成立のため返答しようと口を開き喋ろうと声を上げたと同時に誰かがその言葉を遮った。
見ると奈津だった。奈津は俺を見て告げた。
「誰か一人でも欠けてはダメです!帰るならこの四人で帰りましょう!」
その言葉を聞いて改めて実感した。
この三人は足手纏いなんかじゃない。一人一人が心強い仲間だと。
どうやら焦っていたのは俺の方らしい。奈津の言葉のおかげで冷静になった。
気持ちの整理がついた俺はネメシスを睨む。
「悪いが断らさせてもらう。」
その返事にネメシスが残念そうな顔をしながらも告げた。
「そうですか・・・。なら仕方がありません。殺させてもらいます!」
そうして戦いの火蓋は切られたのだった。
最初に仕掛けてきたのはロキだった。それに煌と天音が対応した。三人とも凄まじい速度で攻撃を繰り出していた。
ロキはあの二人に任せておいて奈津と俺はネメシスを相手にする。
相手の能力の詳細が分からない以上は迂闊に責めるのは得策ではない。
かと言って守りに徹し続けてもジリ貧で殺される。
悩んでいるとネメシスの方から攻撃を仕掛けてきた。
よほど力に自信があるのか攻めるのに躊躇いは感じられない。
俺は奈津に安全な場所にいるように指示しネメシスの攻撃を躱す。
ギリギリで躱しながらも相手の能力について考える。
だけどどれだけ考えても結論には至らなかった。
俺が考えている最中でも加速し続ける攻撃。流石の俺でも苦しくなってきた。
俺が疲労するその瞬間を狙っていたのだろう。
ネメシスの打撃が俺の横腹を強打する。
ものすごい勢いで俺は壁に激突した。
体中が痛む。骨も何本かイカれている。呼吸することすら困難になっていた。
そしてその隙を逃さず放たれた一撃。これを喰らったらいくら俺でも即死してしまうだろう。
死を覚悟し俺は目を瞑った。そして心の中で俺が殺した人々に懺悔した。
だがその拳は俺に届く事はなかったのである。
不思議に思い目を開けると目の前に信じ難い光景が広がっていた。
なんと奈津が俺を庇ってネメシスに腹部を貫かれていたのだ・・・。
あの事件の真相や実は能力を持っていることなどを。
俺の話が終わったあと煌が質問をしてきた。
「お前の能力って具体的にどんな能力なんだ?」
その質問に答えようとした時、ドアの向こうからロキの声が聞こえてきた。
「先程はすまなかった。ネメシスが改めて話があるらしいからまたあの場所に来て欲しい。」
その言葉を聞いて俺たちは暫く悩んだ。
話を聞かず逃げたとしても追いつかれ殺されるのがオチだろう。
行くことを決心し俺たちは再びあの場所へと足を運んだ。
そこには先程と同じ様に二人が立っていた。
立ち止まるとネメシスが口を開いた。
「やはり貴方という人間があんな学校にいるのは惜しい。宝の持ち腐れです。」
口調が元に戻っていた。
「交渉をしましょう。貴方が仲間に加わる代わりに他の人には危害を加えないと約束しましょう。」
その言葉を聞いて俺は少し悩んだ。
確かにここで断れば俺はまだしも奈津たちは一瞬で殺されてしまうだろう。
それを踏まえて交渉成立のため返答しようと口を開き喋ろうと声を上げたと同時に誰かがその言葉を遮った。
見ると奈津だった。奈津は俺を見て告げた。
「誰か一人でも欠けてはダメです!帰るならこの四人で帰りましょう!」
その言葉を聞いて改めて実感した。
この三人は足手纏いなんかじゃない。一人一人が心強い仲間だと。
どうやら焦っていたのは俺の方らしい。奈津の言葉のおかげで冷静になった。
気持ちの整理がついた俺はネメシスを睨む。
「悪いが断らさせてもらう。」
その返事にネメシスが残念そうな顔をしながらも告げた。
「そうですか・・・。なら仕方がありません。殺させてもらいます!」
そうして戦いの火蓋は切られたのだった。
最初に仕掛けてきたのはロキだった。それに煌と天音が対応した。三人とも凄まじい速度で攻撃を繰り出していた。
ロキはあの二人に任せておいて奈津と俺はネメシスを相手にする。
相手の能力の詳細が分からない以上は迂闊に責めるのは得策ではない。
かと言って守りに徹し続けてもジリ貧で殺される。
悩んでいるとネメシスの方から攻撃を仕掛けてきた。
よほど力に自信があるのか攻めるのに躊躇いは感じられない。
俺は奈津に安全な場所にいるように指示しネメシスの攻撃を躱す。
ギリギリで躱しながらも相手の能力について考える。
だけどどれだけ考えても結論には至らなかった。
俺が考えている最中でも加速し続ける攻撃。流石の俺でも苦しくなってきた。
俺が疲労するその瞬間を狙っていたのだろう。
ネメシスの打撃が俺の横腹を強打する。
ものすごい勢いで俺は壁に激突した。
体中が痛む。骨も何本かイカれている。呼吸することすら困難になっていた。
そしてその隙を逃さず放たれた一撃。これを喰らったらいくら俺でも即死してしまうだろう。
死を覚悟し俺は目を瞑った。そして心の中で俺が殺した人々に懺悔した。
だがその拳は俺に届く事はなかったのである。
不思議に思い目を開けると目の前に信じ難い光景が広がっていた。
なんと奈津が俺を庇ってネメシスに腹部を貫かれていたのだ・・・。
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