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紅い月編
帰還と風呂。
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「…ああ、お帰り。待っていたよ、アキラ、ミイン」
目が醒めると、若干懐かしい部屋の景色と目の前の椅子に座っているゼロが目に入った。
晃はベッドの上に座っており、隣のベッドにはミインが寝転がって居た。
ミインはすぐに起き上がると、部屋の中を見渡して自分の状況を確認する。
「ゼロ、帰ったぞ。弁明を聞こうか」
「ああ、理由なら幾らでも説明するよ。…さて、ミインは少し待っていてくれ、君が行く前にした説明を詳しくしてあげたいんだ」
「分かった…でも、お風呂入りたい」
「俺もだ、先に風呂入らせろ」
「…それもそうだね、リア!風呂と着替えの準備をしておいてくれ!」
「かしこまりましたぁ~!」
ゼロがそう叫ぶと、部屋の外から気の抜けるリアの返事が聞こえる。その後、パタパタと足音が扉の外を通り過ぎた。
どうやらリアが待機していたらしい。
「じゃあ、ごゆっくり。私は食堂で待っているよ、よく考えたら食事も必要だろう」
「分かった。じゃあまた後で」
ミインと共に部屋を出て、記憶を探りながらお風呂まで向かう。ミインはしっかりと覚えていたようで、一つ道を間違えたが、ミインが連れ戻して誘導してくれた。
風呂?もちろん混浴だ、分けると効率悪いしな。
他意は無い、決してミインに邪な思いを抱くことは無い。ミインが偶に此方を見て恥ずかしそうに顔を晒すのがとても愛らしいが、邪な思いは無い。
「なあ、前はなんとも無い様に入ってたよな」
「…聞かないで、あの時とはちょっと気持ちの持ち方が違う」
「男子、三日会わざれば刮目して見よ。とは言うが、女子も変わるもんか…」
「む?晃の言葉?」
「と、知らねえか。俺の居た世界のことわざって言う…まあ、昔の人の言葉から取った教訓みたいな物だ」
やはり、言葉の意味は通じるが、ことわざとかの元の世界の概念は通じないようだ。
風呂を上がれば、今着ている服との色違いが用意されていて、リアの誘導で食堂に向かった。
「御食事です。では、ごゆるりと。肉料理は…」
バトラが用意した食事の説明をして、食事が始まる。
「久しぶりのまともな食事だ。で、食事は黙ってするべきとかなら聞かないぞ、率直に答えろ」
「…悪かったと思っているよ。話しもせずにあの島に送ったのは、タイミングが無かったからだ」
「タイミング?」
「ミインは君に懐いていて、離れてくれないだろう?まさかお風呂まで着いていくとは思って無かったが…君には1人で向かわせる必要があった。時間を掛けるのは君にも良くないだろう?」
「何で俺1人…って、そうだな。ミインはお前に教えられて強くなったんだっけか。つまり、ミインとあの島に行かせられる様にするまでの時間が惜しかったから俺1人を島に行かせたってことか?」
「そう言うことになるね、まあ相談はすべきだとは思ったよ…君を飛ばした後に」
「…おい」
「まあ、君なら負けを続ければその内あそこでも戦える様になると思ってね、私は君に強くなって欲しかったんだ」
「それは兎も角、青龍が一言連絡はよこせって言ってたが…後、会うまでずっと寝てたから、本来の力の魔物と戦えたのは島から出る直前だけだったぞ」
「…しまった。忙しくて忘れていた」
「…ゼロって、案外抜けてる」
「ミイン、辛辣だな」
「…強くしてもらったのは感謝してるけど、黙って晃を島に行かせたのはまだ怒ってる」
ミインは不服だと言わんばかりに頰を膨らませ、ゼロを睨み付ける。
ゼロは困った様に苦笑いし、助けを求めて晃の顔を見る。
…いや、1番怒るべきは俺なんだが…助けないからな。
「ははは…さて、あの島について説明しようか、うん。
あの島は、今は昔、魔物の強さが現代より比べ物にならない程強かった時代があった。私はその時代の魔物を捕獲して、4つのエリアに分けて、4体の魔物の王を用意して管理を任せたんだ。あの島は魔法で作られた特殊な空間だから、死んでも蘇れる様にしたんだが…青龍が眠っている事で他の魔物にも影響が出た様だね、少し思惑が外れてしまった」
「思惑って、強くなって欲しいってやつか。でも最後は本来の力を取り戻した魔物は倒せる様になったぞ」
「それなら良いんだけど。君には強くなって貰いたいからね」
「…問題はそこだ。何で初対面の奴を強くしたいんだ、お前は」
「…そうだね、やはり聞かれるか…」
「当たり前だ」
「どう答えたものか………うん。ミインの様な少女を連れた君が、弱いのでは危険だろう?」
「はぐらかすな、あの時点の俺の強さなら余程の事が無い限りは問題ない筈だ。お前と出会った時は異例だろ」
「誤魔化せないか」
晃は水の飲んで口の渇きを潤した後、再びゼロを睨み付ける。
「…教えるにはまだ早いと思ったけどな…」
ゼロはぶつぶつと何かを呟き、頭を抱える。
暫く悩む様な素振りを見せた後、何かを決めた様で、此方を見据えた。
「食事を終えたら、一勝負しよう」
「はぁ?」
「それで勝てたら、教えてあげても良い」
何を言い出すんだこいつは、こっちは唐突に島に送られて強くなって欲しいって言われて、理由を教えて貰う義務があるだろ!
そんな思いを顔にそのまま出すと
「勝てる気がしないかい?」
晃はその一言で冷静に考えた。ゼロは間違いなく自分より強い。あの魔物共を捕獲したのがゼロという事は、間違い無くあいつらより強く、最初に出会った時の強い気配は今でも脳裏に残っている。
勝てるか、と聞かれたら…無理だ、と答える。
…だが、強くなった俺の力が、ゼロにどこまで届くか。そしてゼロはどれほどまで強いのか。確かめる必要はある。
「…いいぞ、食後の運動に付き合ってやるよ」
「その程度で済むと良いけどね」
「…絶対一泡吹かせる」
目が醒めると、若干懐かしい部屋の景色と目の前の椅子に座っているゼロが目に入った。
晃はベッドの上に座っており、隣のベッドにはミインが寝転がって居た。
ミインはすぐに起き上がると、部屋の中を見渡して自分の状況を確認する。
「ゼロ、帰ったぞ。弁明を聞こうか」
「ああ、理由なら幾らでも説明するよ。…さて、ミインは少し待っていてくれ、君が行く前にした説明を詳しくしてあげたいんだ」
「分かった…でも、お風呂入りたい」
「俺もだ、先に風呂入らせろ」
「…それもそうだね、リア!風呂と着替えの準備をしておいてくれ!」
「かしこまりましたぁ~!」
ゼロがそう叫ぶと、部屋の外から気の抜けるリアの返事が聞こえる。その後、パタパタと足音が扉の外を通り過ぎた。
どうやらリアが待機していたらしい。
「じゃあ、ごゆっくり。私は食堂で待っているよ、よく考えたら食事も必要だろう」
「分かった。じゃあまた後で」
ミインと共に部屋を出て、記憶を探りながらお風呂まで向かう。ミインはしっかりと覚えていたようで、一つ道を間違えたが、ミインが連れ戻して誘導してくれた。
風呂?もちろん混浴だ、分けると効率悪いしな。
他意は無い、決してミインに邪な思いを抱くことは無い。ミインが偶に此方を見て恥ずかしそうに顔を晒すのがとても愛らしいが、邪な思いは無い。
「なあ、前はなんとも無い様に入ってたよな」
「…聞かないで、あの時とはちょっと気持ちの持ち方が違う」
「男子、三日会わざれば刮目して見よ。とは言うが、女子も変わるもんか…」
「む?晃の言葉?」
「と、知らねえか。俺の居た世界のことわざって言う…まあ、昔の人の言葉から取った教訓みたいな物だ」
やはり、言葉の意味は通じるが、ことわざとかの元の世界の概念は通じないようだ。
風呂を上がれば、今着ている服との色違いが用意されていて、リアの誘導で食堂に向かった。
「御食事です。では、ごゆるりと。肉料理は…」
バトラが用意した食事の説明をして、食事が始まる。
「久しぶりのまともな食事だ。で、食事は黙ってするべきとかなら聞かないぞ、率直に答えろ」
「…悪かったと思っているよ。話しもせずにあの島に送ったのは、タイミングが無かったからだ」
「タイミング?」
「ミインは君に懐いていて、離れてくれないだろう?まさかお風呂まで着いていくとは思って無かったが…君には1人で向かわせる必要があった。時間を掛けるのは君にも良くないだろう?」
「何で俺1人…って、そうだな。ミインはお前に教えられて強くなったんだっけか。つまり、ミインとあの島に行かせられる様にするまでの時間が惜しかったから俺1人を島に行かせたってことか?」
「そう言うことになるね、まあ相談はすべきだとは思ったよ…君を飛ばした後に」
「…おい」
「まあ、君なら負けを続ければその内あそこでも戦える様になると思ってね、私は君に強くなって欲しかったんだ」
「それは兎も角、青龍が一言連絡はよこせって言ってたが…後、会うまでずっと寝てたから、本来の力の魔物と戦えたのは島から出る直前だけだったぞ」
「…しまった。忙しくて忘れていた」
「…ゼロって、案外抜けてる」
「ミイン、辛辣だな」
「…強くしてもらったのは感謝してるけど、黙って晃を島に行かせたのはまだ怒ってる」
ミインは不服だと言わんばかりに頰を膨らませ、ゼロを睨み付ける。
ゼロは困った様に苦笑いし、助けを求めて晃の顔を見る。
…いや、1番怒るべきは俺なんだが…助けないからな。
「ははは…さて、あの島について説明しようか、うん。
あの島は、今は昔、魔物の強さが現代より比べ物にならない程強かった時代があった。私はその時代の魔物を捕獲して、4つのエリアに分けて、4体の魔物の王を用意して管理を任せたんだ。あの島は魔法で作られた特殊な空間だから、死んでも蘇れる様にしたんだが…青龍が眠っている事で他の魔物にも影響が出た様だね、少し思惑が外れてしまった」
「思惑って、強くなって欲しいってやつか。でも最後は本来の力を取り戻した魔物は倒せる様になったぞ」
「それなら良いんだけど。君には強くなって貰いたいからね」
「…問題はそこだ。何で初対面の奴を強くしたいんだ、お前は」
「…そうだね、やはり聞かれるか…」
「当たり前だ」
「どう答えたものか………うん。ミインの様な少女を連れた君が、弱いのでは危険だろう?」
「はぐらかすな、あの時点の俺の強さなら余程の事が無い限りは問題ない筈だ。お前と出会った時は異例だろ」
「誤魔化せないか」
晃は水の飲んで口の渇きを潤した後、再びゼロを睨み付ける。
「…教えるにはまだ早いと思ったけどな…」
ゼロはぶつぶつと何かを呟き、頭を抱える。
暫く悩む様な素振りを見せた後、何かを決めた様で、此方を見据えた。
「食事を終えたら、一勝負しよう」
「はぁ?」
「それで勝てたら、教えてあげても良い」
何を言い出すんだこいつは、こっちは唐突に島に送られて強くなって欲しいって言われて、理由を教えて貰う義務があるだろ!
そんな思いを顔にそのまま出すと
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勝てるか、と聞かれたら…無理だ、と答える。
…だが、強くなった俺の力が、ゼロにどこまで届くか。そしてゼロはどれほどまで強いのか。確かめる必要はある。
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