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古の島編
ミインの戦い
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…は?唐突に何を言い出すんだミインは…実戦で証明?ミインが戦うのか?
「いや、駄目だ…」
「何で?戦える、それを見て欲しい」
「何でと言われても…危険な目に遭わせたくないし、この島の化け物共の強さは尋常じゃない、もっと弱い奴から始めるべきだろ」
「…大丈夫」
…大丈夫って、そう言われてもな。
晃は心配そうな表情を浮かべてミインを見るが、ミインは確固たる決意を固めているのか、そんな晃の顔をしっかりと見つめ、目で抗議する。
「…だから、実戦で見て欲しい、どちらにしても塔に向かう必要があるから移動するリスクがある」
「……はぁ、分かった、危なくなったら俺の判断で助けに入るからな」
「…うん、分かった」
どうやら意思は固いようだし、これ以上言っても無駄だなこれは…愛しい人に危ない事はして欲しく無いんだが…。
「アキラ」
「ん?」
「…んっと、えっと…好き」
「ゲホッ!?ゲッフッ!?」
何だ唐突に!動揺して咳き込んじまったぞ!?
「ゲホッ…ゲホッ、何だいきなり…」
「好意はしっかり伝えるべきってゼロが言ってたから」
ゼロォ……ナイス、俺の意思を汲み取って上手くミインに言ってくれるとは!もしかしたら俺を嵌めた奴から、何か目的があって此処に飛ばした奴、そして俺の恋心を応援してくれる良い奴に俺の中で格上げになったぞ。
「分かった、それは嬉しいが、そう言うの耐性ないから勘弁して下さい…ガチで」
耐性の無い俺からしたら好意を正面から向けられるのはだいぶキツイ、主に尊さでメンタルとかその辺りがだいぶやられる、いやホントに。
「?…んっ」
ミインは首を傾げながらもこくこくと頷いて返事をし、少し考え込む様子を見せた。その姿がまた可愛らしく、微笑ましい光景だった。
「さて…戦いを見せてくれるんだろ?日が沈む前に見せてくれ」
「分かった」
ミインと俺は洞窟を出て、移動を開始した。
洞窟を出ると、晃は“気配察知”を発動して周辺を探る、数匹の魔物の気配がするが、出来るだけ弱めの魔物を探り始めた。
「…コイツだな」
晃は探り当てた魔物の居る方向を向き、ミインを呼んで一緒に歩き出した。進行方向にはお目当ての魔物以外の気配は無く、強さも丁度良い相手と判断していた。
暫く歩き続けると、近くに狼の足跡を見つけた。足跡は進行方向に向かって続いており、調べると、どこかで見たような形で、透明狼であろうとアテをつける。
「…気配察知にはコイツは居なかった、コイツは気配がほぼ無いのか?」
どうやらあの透明狼は姿だけでは無く気配も消せるらしい、目の前に対峙しないと存在すら認識出来ない、厄介だ。
「チッ、標的を変えるか?いやだが今更…」
此処までわざわざ歩いて来て獲物を変えるのもな…それに獲物を変えて別の場所に移動したら、日が暮れるまでに間に合わないかもしれない。
「…コイツにする」
「ん?」
「実戦の相手はこの足跡のにする」
「ミイン、コイツは透明で気配も感じられ無い厄介な奴だ、コイツは辞めといた方が良い」
晃はそれを止めるが、ミインはそれを受け入れる様子は無く、両手を突き出して呪文を詠唱し始めた。
「我が魔力よ、風となり、音を運び、周囲を探れ…“風姿感知”」
ミインが魔法を使うとミインを中心に緑色の風が吹き、その風はゆっくりと広がっていった。
「…みつけた」
ミインはそう言うと足跡の方向より少し右側に走り出した。
「おい、ミイン?」
急に走り出したミインを晃は追いかける。流石に歩幅の差もあり簡単に追いつく事は出来るが、案外速いと晃は感じた。
「我が魔力よ、光となり、我が目に示せ、“光印”」
ミインはもう一度詠唱を開始した、周りに極小さな光の球が三つ現れ、それらを向いている方に飛ばした。
飛ばした場所には先ほどの風何かに巻き付くように吹いており、そこには三匹の透明狼が居た。風は透明狼の身体に吹いており、緑色の風が狼の形を象ってある程度見える。
光の球は透明狼に直撃した、そうすると光は透明狼にくっついた、光の球はしっかりと光っていて狼の居場所がよく分かるようになった。
「…成る程、そんな手が…だがあの狼は素早さと鋭い爪だけでも十分強いぞ」
「知って、る、ゼロから習った」
透明狼は光の球を当てられた事でこちらに気付き、一匹が唸りながら飛びかかって来る。しかしミインは冷静にそれを避ける、俺の方に来たのでそれを俺は蹴り飛ばす。
ミインはもう二匹の様子を伺いながら、両手にそれぞれ違う色の術式を構築した。
「グルァ!」
もう二匹も地面を蹴って近付いて来るが、ミインはそれを見て両手から魔法を放つ。
右手の方からは小さい竜巻が現れ、右にいた透明狼を吹き飛ばす、飛ばされたヤツは踏ん張ろうとするが、耐えられずに吹き飛び、木に激突した。そして左手からは何本もの鋭い氷の槍が放たれ、透明狼の身体中を貫通する。
「グッ…アッ…」
透明狼はその姿を現し、その場に倒れ伏せた。ミインは木に激突していた透明狼を追撃する為、もう一度魔法の術式を構築する。
「止め」
「グァァァッ!?」
ミインは術式から青い雷を放つ、雷は真っ直ぐに透明狼に向かって行きその身体に激突した、透明狼の身体中が光り、雷に焼かれる。
透明狼は黒焦げになり、そこにはプスプスと黒煙が上がっている。
スゲェ…あれは俺には出来ない戦い方だ、周囲の状況を考えて様々な魔法で応戦する、応用力もあるし硬い敵にも対応が可能…強い、この島で一緒に戦うと言うだけはあるな。
「グワンッ!」
おっと、もう一匹居たな、蹴飛ばした俺を標的にしてるのか…今までは透明で全く見え無かったから鑑定が出来なかったが、場所や形が分かる今ならいけるか?
「“生物鑑定”」
『無し』 ジョブ 無し LV 115 種族《インビジブルウルフ》年齢 ???
攻撃力 3600
防御力 2900
俊敏力 4300
魔力 5900
魔防力 3500
《固有スキル》不可視の姿
《スキル》 爪術LV3 気配遮断LV10 威嚇LV2 野生の勘LV5 瞬歩LV4
《称号》古の魔物
お…出来たな、しかし姿形は何となく分かるとはいえ牙やら爪やらも見えてないのに攻撃力やら分かるのか…不可解だな。
「ウルガァ!」
透明狼は俺に向かって駆けて来る、しかしその足取りは先程よりも弱く遅い。そのまま顎と思われる部分を蹴り上げると、透明狼は上に飛んで一回転し、ドサリと落ちた。
「ミイン、悪りぃな獲物取っちまった」
「ん、大丈夫…でもこれで戦えるのは証明出来た?」
「…まあ確かに、俺とは全く違う強さがあるな」
無詠唱でこの島の魔物にダメージを与えられる魔法を使える、俺に理解は出来ないが索敵も出来て戦闘に便利な魔法も使える。
「いや、でもなぁ…不安が」
「むぅ…何が駄目なの?」
「駄目では無い、駄目では無いんだが…」
不安要素は残るし、幾ら死んで復活出来るとしても危険な目に遭わせるのは…。
「…アキラ、じゃあ私と闘って」
ミインは晃の目を見てそう言った。
は?
「いきなり何だ、ミイン…冗談にしてはキツイぞ」
「アキラが認めてくれないなら、分かりやすく強さを教える」
「いや、分かった…認める、認めるから」
晃はミインと闘う位ならまだ一緒に戦っている方がまだマシと考え、必死にミインを止める。
流石にミインとは闘いたくない、それをやる位ならミインを護りながら戦うリスクを負った方がマシだ、それにミインは護らなくてもしっかり戦えるぐらいには強い、目を離さなければ大丈夫だろ。
「納得してない?」
「…んなことは無い」
「でもそんな顔してる」
「納得してる」
「してない」
「してる」
「…むぅ」
駄目だこの子案外強情だ、どうすれば良い……ん?いや元々納得はしてないんだし、もうこの際認めて無いことにして戦わせないように…も駄目か、また俺と闘うとか言いそうだ。
「…やっぱり、闘う、アキラに勝ったら一緒に戦う、負けたら…何でもアキラの言うこと聞く」
…はい?ナンデモ?今何でもって言ったか?…いや、何でもってのは戦うなとかそう言う事を言わせるあれだろうが…それよりまた闘うとか言い出したぞ…どうする?この際闘って…いや闘うのは…だが…ああ!もうどうすれば良いんだよ!
「…」
晃が葛藤していると、ミインが急にこちらに手をかざしてくる、何だ?と考えていると手の平に緑色の魔法陣が目に入る。
「は?」
そして魔法が放たれた
「いや、駄目だ…」
「何で?戦える、それを見て欲しい」
「何でと言われても…危険な目に遭わせたくないし、この島の化け物共の強さは尋常じゃない、もっと弱い奴から始めるべきだろ」
「…大丈夫」
…大丈夫って、そう言われてもな。
晃は心配そうな表情を浮かべてミインを見るが、ミインは確固たる決意を固めているのか、そんな晃の顔をしっかりと見つめ、目で抗議する。
「…だから、実戦で見て欲しい、どちらにしても塔に向かう必要があるから移動するリスクがある」
「……はぁ、分かった、危なくなったら俺の判断で助けに入るからな」
「…うん、分かった」
どうやら意思は固いようだし、これ以上言っても無駄だなこれは…愛しい人に危ない事はして欲しく無いんだが…。
「アキラ」
「ん?」
「…んっと、えっと…好き」
「ゲホッ!?ゲッフッ!?」
何だ唐突に!動揺して咳き込んじまったぞ!?
「ゲホッ…ゲホッ、何だいきなり…」
「好意はしっかり伝えるべきってゼロが言ってたから」
ゼロォ……ナイス、俺の意思を汲み取って上手くミインに言ってくれるとは!もしかしたら俺を嵌めた奴から、何か目的があって此処に飛ばした奴、そして俺の恋心を応援してくれる良い奴に俺の中で格上げになったぞ。
「分かった、それは嬉しいが、そう言うの耐性ないから勘弁して下さい…ガチで」
耐性の無い俺からしたら好意を正面から向けられるのはだいぶキツイ、主に尊さでメンタルとかその辺りがだいぶやられる、いやホントに。
「?…んっ」
ミインは首を傾げながらもこくこくと頷いて返事をし、少し考え込む様子を見せた。その姿がまた可愛らしく、微笑ましい光景だった。
「さて…戦いを見せてくれるんだろ?日が沈む前に見せてくれ」
「分かった」
ミインと俺は洞窟を出て、移動を開始した。
洞窟を出ると、晃は“気配察知”を発動して周辺を探る、数匹の魔物の気配がするが、出来るだけ弱めの魔物を探り始めた。
「…コイツだな」
晃は探り当てた魔物の居る方向を向き、ミインを呼んで一緒に歩き出した。進行方向にはお目当ての魔物以外の気配は無く、強さも丁度良い相手と判断していた。
暫く歩き続けると、近くに狼の足跡を見つけた。足跡は進行方向に向かって続いており、調べると、どこかで見たような形で、透明狼であろうとアテをつける。
「…気配察知にはコイツは居なかった、コイツは気配がほぼ無いのか?」
どうやらあの透明狼は姿だけでは無く気配も消せるらしい、目の前に対峙しないと存在すら認識出来ない、厄介だ。
「チッ、標的を変えるか?いやだが今更…」
此処までわざわざ歩いて来て獲物を変えるのもな…それに獲物を変えて別の場所に移動したら、日が暮れるまでに間に合わないかもしれない。
「…コイツにする」
「ん?」
「実戦の相手はこの足跡のにする」
「ミイン、コイツは透明で気配も感じられ無い厄介な奴だ、コイツは辞めといた方が良い」
晃はそれを止めるが、ミインはそれを受け入れる様子は無く、両手を突き出して呪文を詠唱し始めた。
「我が魔力よ、風となり、音を運び、周囲を探れ…“風姿感知”」
ミインが魔法を使うとミインを中心に緑色の風が吹き、その風はゆっくりと広がっていった。
「…みつけた」
ミインはそう言うと足跡の方向より少し右側に走り出した。
「おい、ミイン?」
急に走り出したミインを晃は追いかける。流石に歩幅の差もあり簡単に追いつく事は出来るが、案外速いと晃は感じた。
「我が魔力よ、光となり、我が目に示せ、“光印”」
ミインはもう一度詠唱を開始した、周りに極小さな光の球が三つ現れ、それらを向いている方に飛ばした。
飛ばした場所には先ほどの風何かに巻き付くように吹いており、そこには三匹の透明狼が居た。風は透明狼の身体に吹いており、緑色の風が狼の形を象ってある程度見える。
光の球は透明狼に直撃した、そうすると光は透明狼にくっついた、光の球はしっかりと光っていて狼の居場所がよく分かるようになった。
「…成る程、そんな手が…だがあの狼は素早さと鋭い爪だけでも十分強いぞ」
「知って、る、ゼロから習った」
透明狼は光の球を当てられた事でこちらに気付き、一匹が唸りながら飛びかかって来る。しかしミインは冷静にそれを避ける、俺の方に来たのでそれを俺は蹴り飛ばす。
ミインはもう二匹の様子を伺いながら、両手にそれぞれ違う色の術式を構築した。
「グルァ!」
もう二匹も地面を蹴って近付いて来るが、ミインはそれを見て両手から魔法を放つ。
右手の方からは小さい竜巻が現れ、右にいた透明狼を吹き飛ばす、飛ばされたヤツは踏ん張ろうとするが、耐えられずに吹き飛び、木に激突した。そして左手からは何本もの鋭い氷の槍が放たれ、透明狼の身体中を貫通する。
「グッ…アッ…」
透明狼はその姿を現し、その場に倒れ伏せた。ミインは木に激突していた透明狼を追撃する為、もう一度魔法の術式を構築する。
「止め」
「グァァァッ!?」
ミインは術式から青い雷を放つ、雷は真っ直ぐに透明狼に向かって行きその身体に激突した、透明狼の身体中が光り、雷に焼かれる。
透明狼は黒焦げになり、そこにはプスプスと黒煙が上がっている。
スゲェ…あれは俺には出来ない戦い方だ、周囲の状況を考えて様々な魔法で応戦する、応用力もあるし硬い敵にも対応が可能…強い、この島で一緒に戦うと言うだけはあるな。
「グワンッ!」
おっと、もう一匹居たな、蹴飛ばした俺を標的にしてるのか…今までは透明で全く見え無かったから鑑定が出来なかったが、場所や形が分かる今ならいけるか?
「“生物鑑定”」
『無し』 ジョブ 無し LV 115 種族《インビジブルウルフ》年齢 ???
攻撃力 3600
防御力 2900
俊敏力 4300
魔力 5900
魔防力 3500
《固有スキル》不可視の姿
《スキル》 爪術LV3 気配遮断LV10 威嚇LV2 野生の勘LV5 瞬歩LV4
《称号》古の魔物
お…出来たな、しかし姿形は何となく分かるとはいえ牙やら爪やらも見えてないのに攻撃力やら分かるのか…不可解だな。
「ウルガァ!」
透明狼は俺に向かって駆けて来る、しかしその足取りは先程よりも弱く遅い。そのまま顎と思われる部分を蹴り上げると、透明狼は上に飛んで一回転し、ドサリと落ちた。
「ミイン、悪りぃな獲物取っちまった」
「ん、大丈夫…でもこれで戦えるのは証明出来た?」
「…まあ確かに、俺とは全く違う強さがあるな」
無詠唱でこの島の魔物にダメージを与えられる魔法を使える、俺に理解は出来ないが索敵も出来て戦闘に便利な魔法も使える。
「いや、でもなぁ…不安が」
「むぅ…何が駄目なの?」
「駄目では無い、駄目では無いんだが…」
不安要素は残るし、幾ら死んで復活出来るとしても危険な目に遭わせるのは…。
「…アキラ、じゃあ私と闘って」
ミインは晃の目を見てそう言った。
は?
「いきなり何だ、ミイン…冗談にしてはキツイぞ」
「アキラが認めてくれないなら、分かりやすく強さを教える」
「いや、分かった…認める、認めるから」
晃はミインと闘う位ならまだ一緒に戦っている方がまだマシと考え、必死にミインを止める。
流石にミインとは闘いたくない、それをやる位ならミインを護りながら戦うリスクを負った方がマシだ、それにミインは護らなくてもしっかり戦えるぐらいには強い、目を離さなければ大丈夫だろ。
「納得してない?」
「…んなことは無い」
「でもそんな顔してる」
「納得してる」
「してない」
「してる」
「…むぅ」
駄目だこの子案外強情だ、どうすれば良い……ん?いや元々納得はしてないんだし、もうこの際認めて無いことにして戦わせないように…も駄目か、また俺と闘うとか言いそうだ。
「…やっぱり、闘う、アキラに勝ったら一緒に戦う、負けたら…何でもアキラの言うこと聞く」
…はい?ナンデモ?今何でもって言ったか?…いや、何でもってのは戦うなとかそう言う事を言わせるあれだろうが…それよりまた闘うとか言い出したぞ…どうする?この際闘って…いや闘うのは…だが…ああ!もうどうすれば良いんだよ!
「…」
晃が葛藤していると、ミインが急にこちらに手をかざしてくる、何だ?と考えていると手の平に緑色の魔法陣が目に入る。
「は?」
そして魔法が放たれた
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