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序章
少女と出会う
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「だれ?」
その少女は木の向かいの側から出てきて俺の顔をじっと見つめてきた。
「…なに、してるの?」
その少女は何処を見てもアグゼルで、一箇所、眼の色だけが赤から青になっているだけ、本当にそれだけで他はそのままアグゼルなのだ。
「ねえ?」
少女は不思議そうな顔をして、再び問いかける。
何だコイツ…、アグゼルのイタズラ?いや違う、いまあいつは問題を起こしたらしく、ここには居ないはず、じゃあコイツはなんだ?
「…しゃべれない、の?」
少女はトコトコと近付いてくる、その行動が不安を煽る、
しかし恐怖は感じなかった、アグゼルと同じ見た目だからだろうか。
少女は俺の前で止まり、俺の腕を触った。
「いっ…」
腕が触られた瞬間、その場所に鈍い痛みが走った、
何かされたのかと思ったが、俺の腕に切り傷があったらしく、どうやらそこを触られたようだ。
「いたそう…」
少女は傷をペタペタと触る、痛い。
「だいじょうぶ?」
少女は俺の顔を覗き込み、心配そうに顔を見つめる。
「…えいっ」
何を考えたのか少女は俺にデコピンを喰らわせた、
正直全く痛く無かったが、急に頭に振動が来たので驚いて、少し仰け反った。
「って、なんだ?」
俺がつい声を漏らすと少女はニッコリと微笑んだ、しまった…警戒して声を出さないようにしてたのに。
「…やっと、しゃべった」
…?ああ、しゃべって欲しかったのか?それで喜ぶってことは見た目通り子供なのか?…確かめてみるか。
「なあ「なまえはなんていうの?」
「…晃、進茅晃だ」
少女は何が楽しいのか分からないが、俺の名前を聞いて微笑んでいる、取り敢えず名前を聞いておくか、アグゼルのドッキリかも知れないからな。
「なぁ、お前の名前は何て言うんだ?」
「…ミイン、それしか覚えてない…」
「ミイン、か、お前は此処で何をしてるんだ?」
「…わからない、なんでここにいるか、なにをしてたか…じぶんはだれか、でも、それいがいはわかる…きづいたらここにいた」
記憶喪失?俺のと同じか?いや、俺には少し自覚も一応あるから少し違うか?…まあ、似たようなものか。
「そうか、じゃあ俺等は似た者同士だな」
「…にたものどうし」
「ああ、そうだ」
記憶喪失なら情報は持ってなさそうだが、もしかしたら少しはここの地形がわかるかもしれない、それに…
(うでのケガ…いたそう、だいじょうぶかな…?)
「悪い奴じゃ無さそうだしなぁ…」
「?」
「あぁ、何でもない」
いかんいかん、声に出てたか。
「なあ、この森の出口分かるか?街に行きたいんだが」
「出口…」
ん?
「この森は…」
たどたどしい言葉使いが少しづつ良くなってきたぞ?
「…この森は確かリディル大森林、だった筈」
「リディル大森林?」
「うん…帝国領と獣人国領の国境線でちょうど半分ずつに分かれてる巨大な森…だった筈」
「へぇ」
そう言えば本で読んだな、にしても曖昧なのは記憶が混濁してるからか?まあ、確か合ってたはず。
「西に向かって行くとエルクス王国があるんだったか?」
「…確か、そう」
「うーん戻りたくねぇ…けどあいつら放っとくのもなぁ…、あれは戦場に行ったら…いや、それ以前に暗殺でもされたら…」
「…ねえ?」
「ん、何だ?」
ミインは心配そうに俺の顔と腕を交互に見ている、なかなか深い傷なので結構痛々しい見た目何だよな…いかん、意識したら痛くなってきた、血は止まって、るが、あれ、まずい、な、こ、れ、だい ぶ血が…、やば、い、ふらついてき、た…、
「…だい、じょうぶ?」
「あ、あ…大丈夫、だ」
や、ばい、めまい、が…、キツっ…
「すまん、ちょっと、座る…」
俺は大樹を背もたれにして、座って顔を伏せた。
「あー…、ヤバっ…」
俺が気絶しないように耐えていると、ミインが心配そうな顔をしながら近づいてきて、両手をかざした。
「我が魔力よ、癒しとなれ」
「’’治癒”」
ミインがなにかを唱えたと思ったら、掌から 緑色の光が出て、腕の傷がかなり深かったにもかかわらず、あっという間に塞がった、血も増えたようで、気分も良くなった。
「へ…今のは?」
「回復魔法」
「ああ、魔法か…」
ファンタジーの世界には良くある魔法だな、あんな感じなのか…、にしても凄いな、結構深い傷だったのに完全に塞がってるし違和感もない、しかも血も増えるなんて、魔法スゲー。
「少しだけ使えるから…痛そうだったし」
「そうか、ありがと」
「…うん」
俺は気付いたらミインの頭を撫でていた、ミインは気持ちよさそうに、喋らずに目を瞑っている、しまった、妹を褒めた時と同じ感覚で頭を撫でてしまった、ここが日本だったら捕まってるな、異世界で良かった、…そういえば妹はどうしてるのだろう…、しっかり者だから大丈夫だと思うが、心配性だったしな、
「ーー♪ー♫ーーー♩♬」
俺が色々考えてると、ミインは目を閉じたままハミングでゆっくりと歌い始めた。
その歌は綺麗な音で、心地良く、澄んでいた、頭に音がゆっくりと響く、どっかで聞いたことがあるような無いよう
な…。
「あ、すまん」
ミインの歌に没頭してて、頭から手を離すの忘れてた、女の子の頭を急に撫でるとか普通に危ない人の行動だからな、気持ち良さそうにしてるが俺はミインの頭からそっと手を離した。
「あ…」
ミインは手が離れた瞬間、切なそうな声を小さく上げ、上目遣いで「やめちゃうの?」とでも言いたげな表情でこっちを見た。
…ん゛ん゛ん゛ん゛、やばい、まずい、あかん、かわいい、いかん、かわいい…破壊力高すぎるだろ…。
てか、なんでこんなに懐いてんの?初対面だよ?初対面の男だよ?側から見たら不審者だよ?危機感が足りないんとちゃいますかね?
…取り敢えず撫でて欲しそうにこっちを見てるから撫でておこう、決して自分が撫でたいとかではない、ミインは可愛いけど、俺はロリコンじゃない。
「…撫でるの上手」
「そうか?」
「…うん」
…どうしよう、超可愛い、どれくらい可愛いかと言うと、語彙力が消え失せて可愛い以外の感想が出てこなくなる位可愛い、とにかく可愛い。
「ねえ?」
「なんだ?」
「晃も気づいたら此処に居たんだよね?」
「……あ、ああ、まあ、そんな感じだ」
…名前で呼ばれてこんなに嬉しくなるとは思わなかった、え、やべえな俺、初対面だぞ?確かにアグゼル共々可愛いけどさ、可愛いけどさ!
「これからどうするの?」
「あ、そうか…」
俺は住所も無ければ職もない、いわばホームレス…、それにこの森はミザーグル獣人国とラーゴス帝国に挟まれていて、東に行けばエルクス王国に戻れる、獣人国の方は人族に対して厳しいらしいからやめておく、帝国は実力主義らしいからチート持ちだし行くのはアリ、王国に戻るってクラスの奴等と合流する手もある。
…いや、合流は無しだな、王国に戻っても利用されるだけだ、クラスの奴等全員を助けることも無理だ。
「うーん…」
とりあえず、王国に戻って様子を伺うか、無償で王国を信用しちゃってる馬鹿もいるから心配だ…、美咲と赤也が、他はどうでもいい、だが、あの2人が危険に晒されるのは不安だ、明人の奴…怪我させたらコロス。
「ねぇ」
「ん?なんだ?」
考えていたらミインが袖を引っ張ってきた、可愛い。
「結局どうするの?」
「あー、エルクス王国に向かうつもりだ、仲間がいるんだが、そいつらと合流する機会を伺う」
「へぇ…、ねえ?」
「なんだ?」
「着いていってもいい?」
……え?何故に?
「記憶もあやふやで行く当てもないし、森には危険な魔物もいる…、助けてほしいの」
マジか…、まあそうか、この森には獣も居るみたいだし危険だ、それにミインは回復魔法も使えるし、怪我をしても治せるのは良い、それに心配だし。
「いいぞ、怪我をした時は頼むな?」
「…!うん」
ミインは嬉しそうに顔を綻ばせ、笑顔になった、可愛いなぁ…。
にしても、王国から支給されたレザーアーマー、ボロボロになってんな…。
その少女は木の向かいの側から出てきて俺の顔をじっと見つめてきた。
「…なに、してるの?」
その少女は何処を見てもアグゼルで、一箇所、眼の色だけが赤から青になっているだけ、本当にそれだけで他はそのままアグゼルなのだ。
「ねえ?」
少女は不思議そうな顔をして、再び問いかける。
何だコイツ…、アグゼルのイタズラ?いや違う、いまあいつは問題を起こしたらしく、ここには居ないはず、じゃあコイツはなんだ?
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何かされたのかと思ったが、俺の腕に切り傷があったらしく、どうやらそこを触られたようだ。
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…?ああ、しゃべって欲しかったのか?それで喜ぶってことは見た目通り子供なのか?…確かめてみるか。
「なあ「なまえはなんていうの?」
「…晃、進茅晃だ」
少女は何が楽しいのか分からないが、俺の名前を聞いて微笑んでいる、取り敢えず名前を聞いておくか、アグゼルのドッキリかも知れないからな。
「なぁ、お前の名前は何て言うんだ?」
「…ミイン、それしか覚えてない…」
「ミイン、か、お前は此処で何をしてるんだ?」
「…わからない、なんでここにいるか、なにをしてたか…じぶんはだれか、でも、それいがいはわかる…きづいたらここにいた」
記憶喪失?俺のと同じか?いや、俺には少し自覚も一応あるから少し違うか?…まあ、似たようなものか。
「そうか、じゃあ俺等は似た者同士だな」
「…にたものどうし」
「ああ、そうだ」
記憶喪失なら情報は持ってなさそうだが、もしかしたら少しはここの地形がわかるかもしれない、それに…
(うでのケガ…いたそう、だいじょうぶかな…?)
「悪い奴じゃ無さそうだしなぁ…」
「?」
「あぁ、何でもない」
いかんいかん、声に出てたか。
「なあ、この森の出口分かるか?街に行きたいんだが」
「出口…」
ん?
「この森は…」
たどたどしい言葉使いが少しづつ良くなってきたぞ?
「…この森は確かリディル大森林、だった筈」
「リディル大森林?」
「うん…帝国領と獣人国領の国境線でちょうど半分ずつに分かれてる巨大な森…だった筈」
「へぇ」
そう言えば本で読んだな、にしても曖昧なのは記憶が混濁してるからか?まあ、確か合ってたはず。
「西に向かって行くとエルクス王国があるんだったか?」
「…確か、そう」
「うーん戻りたくねぇ…けどあいつら放っとくのもなぁ…、あれは戦場に行ったら…いや、それ以前に暗殺でもされたら…」
「…ねえ?」
「ん、何だ?」
ミインは心配そうに俺の顔と腕を交互に見ている、なかなか深い傷なので結構痛々しい見た目何だよな…いかん、意識したら痛くなってきた、血は止まって、るが、あれ、まずい、な、こ、れ、だい ぶ血が…、やば、い、ふらついてき、た…、
「…だい、じょうぶ?」
「あ、あ…大丈夫、だ」
や、ばい、めまい、が…、キツっ…
「すまん、ちょっと、座る…」
俺は大樹を背もたれにして、座って顔を伏せた。
「あー…、ヤバっ…」
俺が気絶しないように耐えていると、ミインが心配そうな顔をしながら近づいてきて、両手をかざした。
「我が魔力よ、癒しとなれ」
「’’治癒”」
ミインがなにかを唱えたと思ったら、掌から 緑色の光が出て、腕の傷がかなり深かったにもかかわらず、あっという間に塞がった、血も増えたようで、気分も良くなった。
「へ…今のは?」
「回復魔法」
「ああ、魔法か…」
ファンタジーの世界には良くある魔法だな、あんな感じなのか…、にしても凄いな、結構深い傷だったのに完全に塞がってるし違和感もない、しかも血も増えるなんて、魔法スゲー。
「少しだけ使えるから…痛そうだったし」
「そうか、ありがと」
「…うん」
俺は気付いたらミインの頭を撫でていた、ミインは気持ちよさそうに、喋らずに目を瞑っている、しまった、妹を褒めた時と同じ感覚で頭を撫でてしまった、ここが日本だったら捕まってるな、異世界で良かった、…そういえば妹はどうしてるのだろう…、しっかり者だから大丈夫だと思うが、心配性だったしな、
「ーー♪ー♫ーーー♩♬」
俺が色々考えてると、ミインは目を閉じたままハミングでゆっくりと歌い始めた。
その歌は綺麗な音で、心地良く、澄んでいた、頭に音がゆっくりと響く、どっかで聞いたことがあるような無いよう
な…。
「あ、すまん」
ミインの歌に没頭してて、頭から手を離すの忘れてた、女の子の頭を急に撫でるとか普通に危ない人の行動だからな、気持ち良さそうにしてるが俺はミインの頭からそっと手を離した。
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「…撫でるの上手」
「そうか?」
「…うん」
…どうしよう、超可愛い、どれくらい可愛いかと言うと、語彙力が消え失せて可愛い以外の感想が出てこなくなる位可愛い、とにかく可愛い。
「ねえ?」
「なんだ?」
「晃も気づいたら此処に居たんだよね?」
「……あ、ああ、まあ、そんな感じだ」
…名前で呼ばれてこんなに嬉しくなるとは思わなかった、え、やべえな俺、初対面だぞ?確かにアグゼル共々可愛いけどさ、可愛いけどさ!
「これからどうするの?」
「あ、そうか…」
俺は住所も無ければ職もない、いわばホームレス…、それにこの森はミザーグル獣人国とラーゴス帝国に挟まれていて、東に行けばエルクス王国に戻れる、獣人国の方は人族に対して厳しいらしいからやめておく、帝国は実力主義らしいからチート持ちだし行くのはアリ、王国に戻るってクラスの奴等と合流する手もある。
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「うーん…」
とりあえず、王国に戻って様子を伺うか、無償で王国を信用しちゃってる馬鹿もいるから心配だ…、美咲と赤也が、他はどうでもいい、だが、あの2人が危険に晒されるのは不安だ、明人の奴…怪我させたらコロス。
「ねぇ」
「ん?なんだ?」
考えていたらミインが袖を引っ張ってきた、可愛い。
「結局どうするの?」
「あー、エルクス王国に向かうつもりだ、仲間がいるんだが、そいつらと合流する機会を伺う」
「へぇ…、ねえ?」
「なんだ?」
「着いていってもいい?」
……え?何故に?
「記憶もあやふやで行く当てもないし、森には危険な魔物もいる…、助けてほしいの」
マジか…、まあそうか、この森には獣も居るみたいだし危険だ、それにミインは回復魔法も使えるし、怪我をしても治せるのは良い、それに心配だし。
「いいぞ、怪我をした時は頼むな?」
「…!うん」
ミインは嬉しそうに顔を綻ばせ、笑顔になった、可愛いなぁ…。
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