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序章
異世界転移する。
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「………貴様らには魔王を討ってもらう!」目の前の4~50代の男がそう言って周囲が騒然となる、泣く者、叫ぶ者、歓喜する者、絶句する者。クラスメイトが様々な反応をしている。
そんな中、周りの様子を見て驚く者がいた。
「どうしてこうなった……てか、あのおっさん何言ってんだ?」
それはさかのぼること数時間前……………
********************************
「あぁ~~~~面倒臭い」
そう呟いてホームルームまで15分あるので机に伏せる。
その男は進茅晃しんがやあきら普通の高校生。
どちらかと言えばぼっち側である。
少ないが、友達がいない訳ではない。
「起きろ~」
ビシッと晃は頭を叩かれるが、痛みはそこまで無い。
顔をあげると晃の友達(少ない)であり幼馴染の天上明人てんじょうあきとが居た。
コイツは俺と同じ人種…ではなく昔ながらの親友だ。コイツは友達が多いし良い奴だ、なぜ俺と友達か不思議なくらいに。
「まだ時間あるしいいだろ…」
晃は叩かれた頭を押さえながら、明人を睨みつけて反論するが…。
「お前、先週のホームルームでグッスリ寝てて先生からお叱りの手刀食らってたろうが」
スポーツ刈りの茶色い髪を掻きながら、正論で明人は返す。
「い、いいだろ別に、お前には関係な…」
「小学校からの付き合いの大親友に感謝しろ」
完全な正論に対し、何とか反論を絞り出す。
しかし再度ぐうの音も出ない言葉に遮られ、また頭を叩かれてしまった。
「…そういえば美咲は?」
これ以上この話題を続けるといたたまれなくなりそうなので話を逸らす。
「ん?あ…またいねぇな。後10分かよ、また遅刻するんじゃねえの、あいつ」
そんな話をしているとガラガラ!とドアが勢いよく開き、彼女がやってきた。
「あっぶない…また遅刻するとこだった」
そう呟いた。息切れしてるので走ってきたのだろう。
「噂をすればなんとやらだな」
「今日の理由はなんだろうな」
笑いながら話してると彼女は近づいてきた。
「二人ともおはよう、また遅刻しかけちゃったよ…」
そう話しかけてきた長く無い黒髪の少女は橋本美咲はしもとみさき晃の数少ない(唯一)女友達であり、幼馴染。
「聞いてよ…二丁目の花屋の前でおばあさんがぎっくり腰になっちゃってさ…」
美咲はまるでギャグ漫画のような展開を話すが冗談ではない。
美咲はまるで世界が違うような出来事が周りでよく起きる。この前は駆け落ちしたヤクザの組長の娘と下っ端の愛憎劇に巻き込まれかけて遅刻した。
普段は優等生でクラス内での人気者だが、しょっちゅう遅刻する上にその理由がツッコミどころ満載で、教師陣もどうしたものかと頭を悩ませているらしい。
最近のになるとバナナの皮で転んだ人を生で見たそうだ。
ありえるか?そんな奴
「相変わらずジャンルが絶えないよな、お前の周りで起きる事件」
明人がそう言うと美咲は溜息を吐きながら応える。
「退屈しないで済むけど怖かったり、遅刻したりするのはちょっとなぁ…」
そんな楽しそうな様子を見て、晃も会話に入る。
「俺もそんなの体験してみたいよ、出来るだけ平和なやつだけだが」
そんなことを話しているとホームルームまであと五分。そろそろ机に座らないと遅れる。
「お前らそろそろ座んねーと怒られんぞー」
そう忠告すると、二人は教室にある時計を見る。
「授業中とかも寝るんじゃないぞ」
「またあとでおしゃべりしよ」
美咲達はそう言い残し、それぞれ机に向かって行った。
…明人も美咲もなんで俺のところに来るんだか…。
てか美咲と女友達が喋っているの見たことないな…もしかしなくてもあいつもぼっちなのかもしれんな。
と思ってると二つ隣の美咲が睨んできた、ヤベェ声出てたかそれにしても無意識の中で小声で発した言葉を聞き取れるって相変わらず地獄耳だな。
キーンコーンカーンコーン、、、キーンコーンカーンコーン、、、
チャイムがなった後先生が入ってくる。立って挨拶をして、出席をとっている。いつも通りツマラナイ1日が始まる。
また休み時間に明人と美咲と喋って昼にパン食べながら美咲の弁当をつまみ食いしてポカポカ叩かれて、あの非力さが何とも……幼馴染でなに妄想してんだ俺、いかんいかん雑念退散…雑念退散…。
あれけっこーリア充してね?俺。
晃がそんな煩悩を抱えていると。
「よしこれでホームルームを終わりにすんぞ」
先生が言ってホームルームが終わると教室が賑やかさを取り戻した……そしてその瞬間視界が暗転した。
「ッツ!?」声にならない驚きが口から出て周りから驚きの声が聞こえたがしばらくすると音が完全に消え去った。
****************************************************************************************************************************
さっきまで目に映っていた暗闇からは打って変わって、真っ白い空間が目に入る、そして体が全く動かない、何も聞こえない、不安だ。
どうすればいいんだ?体は動かないし声すら出ない、眼すら動かせないのだ、どうしようもなく、状況を詳しく
理解してさらに不安になる。
どれくらい経っただろうか?数分、数時間?もしや数日?時間の感覚もこの白い世界だと鈍る。
……どうすればいい?そういろいろ考えていると一つの仮定にたどり着いた、もしやおれは死んだ?
そうするとここは天国か? いや違う視界が真っ暗になる前にクラスメイト全員が驚いていたし、俺の意識もはっきりあった。
そうすると死んではない、さすがにクラスメイト全員がいきなり死んだとかありえん。
こうゆうのアニメや漫画で、何度も見たことがある、なんせ俺はかなりのオタクだ、死んだのではなければ
もしかしたら……。
異世界召喚や異世界転移か!?そう考えるとテンションが上がる、上がりまくる、体が動かないから心の中でガッツポーズをキメる。
………いやでもありえんだろそんなアニメや漫画である出来事なんて………うんありえん。
う…ん?アニメや漫画?ん……!?
…居たよ!俺の親友にそんなことに巻き込まれる奴が!
これ完全に美咲のせいじゃあねえか!?
……いや、落ち着けまだそうと決まったわけじゃない。
……しかし、それ以外考えられない。
いやならこの謎の待ち時間はなんだ?いや時間の感覚がないからまだ数分しか経ってないかもしれない。
少しポジティブに考えよう!もう少し待ってみるか。
[………システムヘノカンショウヲシュウリョウシマシタ、コレヨリデータノサクセイオヨビアバター
ノショリヲオコナイマス、イマシバラクオマチクダサイ……]
おいなんか聞こえたぞゲームのシステム音みたいだけどなんだもう少し待てば異世界に行けるのか?
………….コツーン…………コツーン…………コツーン…………
高い足音が白い世界に響き渡る。何かが近づいている?
…………コツーン…………コツーン…………コツーン…………
やはりこっちに来ている方向は分からないし、周りも見渡せないからよくわからない視野も狭まった気がする。
…………コツーン…………コツーン…………コツーン…………
高い足音が不安を仰ぐ心臓がバクバクいってる気がしなくもない。どうしよう動けないし………。
….……コツーン….……コツーン……カッ…音が真後ろで止まる。
「君が賢神の言っていたイレギュラーの中でのNo1かな?」
声が聞こえた高く、ゆったりと落ち着いた声は女っぽかった、しかし動けないのでうしろが見えない。しかし女の話は続く。
「うーん確かにこれはヤバイ……でもあの世界でなら…それにせっかく一番に干渉できて管理権もらったわけだし…」
意味がわからない………、聞きたいけど口が動かないもどかしい。
「それに賢神も戦神もあと二人に干渉できたろうしきっと加護を与えるんだろうなぁ。あっ!それなら二人とも出し抜ける!折角No1を手に入れたんだし、今まで使わなかった神生全部つぎ込めば………。」
なぜか勝手に話が続いてる…誰かここから動けるようにして!
「ん?あぁラプラスの干渉設定で動けないのか、よし動けるようにしてあげよう!」
そんな中、周りの様子を見て驚く者がいた。
「どうしてこうなった……てか、あのおっさん何言ってんだ?」
それはさかのぼること数時間前……………
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「あぁ~~~~面倒臭い」
そう呟いてホームルームまで15分あるので机に伏せる。
その男は進茅晃しんがやあきら普通の高校生。
どちらかと言えばぼっち側である。
少ないが、友達がいない訳ではない。
「起きろ~」
ビシッと晃は頭を叩かれるが、痛みはそこまで無い。
顔をあげると晃の友達(少ない)であり幼馴染の天上明人てんじょうあきとが居た。
コイツは俺と同じ人種…ではなく昔ながらの親友だ。コイツは友達が多いし良い奴だ、なぜ俺と友達か不思議なくらいに。
「まだ時間あるしいいだろ…」
晃は叩かれた頭を押さえながら、明人を睨みつけて反論するが…。
「お前、先週のホームルームでグッスリ寝てて先生からお叱りの手刀食らってたろうが」
スポーツ刈りの茶色い髪を掻きながら、正論で明人は返す。
「い、いいだろ別に、お前には関係な…」
「小学校からの付き合いの大親友に感謝しろ」
完全な正論に対し、何とか反論を絞り出す。
しかし再度ぐうの音も出ない言葉に遮られ、また頭を叩かれてしまった。
「…そういえば美咲は?」
これ以上この話題を続けるといたたまれなくなりそうなので話を逸らす。
「ん?あ…またいねぇな。後10分かよ、また遅刻するんじゃねえの、あいつ」
そんな話をしているとガラガラ!とドアが勢いよく開き、彼女がやってきた。
「あっぶない…また遅刻するとこだった」
そう呟いた。息切れしてるので走ってきたのだろう。
「噂をすればなんとやらだな」
「今日の理由はなんだろうな」
笑いながら話してると彼女は近づいてきた。
「二人ともおはよう、また遅刻しかけちゃったよ…」
そう話しかけてきた長く無い黒髪の少女は橋本美咲はしもとみさき晃の数少ない(唯一)女友達であり、幼馴染。
「聞いてよ…二丁目の花屋の前でおばあさんがぎっくり腰になっちゃってさ…」
美咲はまるでギャグ漫画のような展開を話すが冗談ではない。
美咲はまるで世界が違うような出来事が周りでよく起きる。この前は駆け落ちしたヤクザの組長の娘と下っ端の愛憎劇に巻き込まれかけて遅刻した。
普段は優等生でクラス内での人気者だが、しょっちゅう遅刻する上にその理由がツッコミどころ満載で、教師陣もどうしたものかと頭を悩ませているらしい。
最近のになるとバナナの皮で転んだ人を生で見たそうだ。
ありえるか?そんな奴
「相変わらずジャンルが絶えないよな、お前の周りで起きる事件」
明人がそう言うと美咲は溜息を吐きながら応える。
「退屈しないで済むけど怖かったり、遅刻したりするのはちょっとなぁ…」
そんな楽しそうな様子を見て、晃も会話に入る。
「俺もそんなの体験してみたいよ、出来るだけ平和なやつだけだが」
そんなことを話しているとホームルームまであと五分。そろそろ机に座らないと遅れる。
「お前らそろそろ座んねーと怒られんぞー」
そう忠告すると、二人は教室にある時計を見る。
「授業中とかも寝るんじゃないぞ」
「またあとでおしゃべりしよ」
美咲達はそう言い残し、それぞれ机に向かって行った。
…明人も美咲もなんで俺のところに来るんだか…。
てか美咲と女友達が喋っているの見たことないな…もしかしなくてもあいつもぼっちなのかもしれんな。
と思ってると二つ隣の美咲が睨んできた、ヤベェ声出てたかそれにしても無意識の中で小声で発した言葉を聞き取れるって相変わらず地獄耳だな。
キーンコーンカーンコーン、、、キーンコーンカーンコーン、、、
チャイムがなった後先生が入ってくる。立って挨拶をして、出席をとっている。いつも通りツマラナイ1日が始まる。
また休み時間に明人と美咲と喋って昼にパン食べながら美咲の弁当をつまみ食いしてポカポカ叩かれて、あの非力さが何とも……幼馴染でなに妄想してんだ俺、いかんいかん雑念退散…雑念退散…。
あれけっこーリア充してね?俺。
晃がそんな煩悩を抱えていると。
「よしこれでホームルームを終わりにすんぞ」
先生が言ってホームルームが終わると教室が賑やかさを取り戻した……そしてその瞬間視界が暗転した。
「ッツ!?」声にならない驚きが口から出て周りから驚きの声が聞こえたがしばらくすると音が完全に消え去った。
****************************************************************************************************************************
さっきまで目に映っていた暗闇からは打って変わって、真っ白い空間が目に入る、そして体が全く動かない、何も聞こえない、不安だ。
どうすればいいんだ?体は動かないし声すら出ない、眼すら動かせないのだ、どうしようもなく、状況を詳しく
理解してさらに不安になる。
どれくらい経っただろうか?数分、数時間?もしや数日?時間の感覚もこの白い世界だと鈍る。
……どうすればいい?そういろいろ考えていると一つの仮定にたどり着いた、もしやおれは死んだ?
そうするとここは天国か? いや違う視界が真っ暗になる前にクラスメイト全員が驚いていたし、俺の意識もはっきりあった。
そうすると死んではない、さすがにクラスメイト全員がいきなり死んだとかありえん。
こうゆうのアニメや漫画で、何度も見たことがある、なんせ俺はかなりのオタクだ、死んだのではなければ
もしかしたら……。
異世界召喚や異世界転移か!?そう考えるとテンションが上がる、上がりまくる、体が動かないから心の中でガッツポーズをキメる。
………いやでもありえんだろそんなアニメや漫画である出来事なんて………うんありえん。
う…ん?アニメや漫画?ん……!?
…居たよ!俺の親友にそんなことに巻き込まれる奴が!
これ完全に美咲のせいじゃあねえか!?
……いや、落ち着けまだそうと決まったわけじゃない。
……しかし、それ以外考えられない。
いやならこの謎の待ち時間はなんだ?いや時間の感覚がないからまだ数分しか経ってないかもしれない。
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………….コツーン…………コツーン…………コツーン…………
高い足音が白い世界に響き渡る。何かが近づいている?
…………コツーン…………コツーン…………コツーン…………
やはりこっちに来ている方向は分からないし、周りも見渡せないからよくわからない視野も狭まった気がする。
…………コツーン…………コツーン…………コツーン…………
高い足音が不安を仰ぐ心臓がバクバクいってる気がしなくもない。どうしよう動けないし………。
….……コツーン….……コツーン……カッ…音が真後ろで止まる。
「君が賢神の言っていたイレギュラーの中でのNo1かな?」
声が聞こえた高く、ゆったりと落ち着いた声は女っぽかった、しかし動けないのでうしろが見えない。しかし女の話は続く。
「うーん確かにこれはヤバイ……でもあの世界でなら…それにせっかく一番に干渉できて管理権もらったわけだし…」
意味がわからない………、聞きたいけど口が動かないもどかしい。
「それに賢神も戦神もあと二人に干渉できたろうしきっと加護を与えるんだろうなぁ。あっ!それなら二人とも出し抜ける!折角No1を手に入れたんだし、今まで使わなかった神生全部つぎ込めば………。」
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