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3未来のお兄様
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制服を受け取りケインとはそこで別れた
「一緒に行かない?うちの馬車に乗ってもらっても全然いいけど」
「嬉しいお誘いなんだけど、僕早めに王都に行く約束なんだ。
お義兄さまと約束があって」
「それは早く行かなくちゃだね
じゃあ学園で会おうね」
そう言って別れた後
サイルーンでは諸々必要なものを買いまとめてマジックバッグに詰めておいた
これは兄様たちからのプレゼントだ
魔道具だから高いでしょって申し訳なくなってたら、2人の魔法で作り出したんだって!兄様たち凄すぎる...
まあ中の柄がクマさんとお星様柄なのがちょっと許せないけど、めちゃくちゃに可愛いから許すしかない
サイルーンから王都行きの馬車に乗り約1日
「ここがハイルラン....」
サイルーンも凄かったけど、それよりも大規模な街が出現した!見渡す限り建物が立ってる!
勿論緑の多い整備された綺麗な公園もあるし
山を背景に大きなお城
あれが王宮かぁ
白と青を基調に立てられたお城はもう建ててから600年も経つらしい
それにしても綺麗だなぁ
王宮は途轍もない規模の大きさで
王族が住む居住宮の他にも、パーティーや客室がある応接宮、貴族や平民に関わらず試験によって採用された役人が勤める王宮庁。
王宮庁にはさらに行政宮、軍宮、魔法宮、財政宮など沢山の宮が並んでいて国を作っている
ふわぁとお上りさんらしく
ハイルランの中央広場で感動していると
「ルナっ
お待たせ」
わっと後ろから肩を叩かれた
「!!ユレアス様!!!」
優雅に微笑んだユレアス様がいた
後ろには侯爵家の馬車と侍従もいる
綺麗な紫に光る淡い黒髪に
シュッとした知的な美しい顔
冷たい、無表情だと噂されるけど
本当は優しくて可愛らしい方
「ごめんね、待たせたかな?」
「いえ、今来たばかりです!
あの、今回はありがとうございます
僕の入学準備まで手伝ってもらって...王都の案内まで」
今回、僕の入学準備はユレアス様のご実家である
トラント侯爵家が面倒を見てくれたのだ
この前の顔合わせでユレアス様のご両親が
是非、と申し出てくださった
ユレアス様は5兄弟の末っ子で
歳をとってできたユレアス様をご両親とお兄様方は溺愛している。似たような境遇の僕にもとにかく優しくしてもらっているのだ。
特に弟のいないユレアス様は僕を本当に可愛がってくれて、僕も大好きだからお兄様になる日を待ち望んでいる。
「いいんだよ、ルナに頼ってもらえて僕は嬉しいから」
ふふっと笑って僕の手を取るユレアス様
あぁ...美しいなぁ
サン兄様もこんな美人ゲットするなんて隅に置けないな...
「あ!そうだった
サン兄様からお手紙とプレゼントを預かってきたんです。
絶対渡すようにと言われました」
鞄から封筒と小さな箱を出すと
きらきら目を輝かせて頬を染めたユレアス様
サン兄様のこと、本当に好きなんだなと胸が暖かくなる
「ここで、あ、開けてもいいかい?」
「はい!僕もプレゼント気になります」
馬車の中で手紙とプレゼントを開くユレアス様を
見つめていると
ぽわぽわとお花畑オーラを感じる
「サンティアが...僕に、あの、あい、あいしてるって」
手紙を読みながら泣きそうな顔で話すユレアス様
未だにサン兄様がユレアス様を愛していることを信じられないらしい。
オフホワイトの小さな箱には
ガラスで作られた輝くピアス
透明の中に輝く宝石が入っていた
緑の宝石や金、ダイヤのかけらが輝いて星空のようだ
「これ、サン兄様の手作りなんですよ
宝石も発掘しに行ってました。」
貧乏男爵家のうちだから高価な贈り物はできない
それでも何か贈りたいとサン兄様は仕事の合間を縫ってプレゼントはいつも手作りだった
「サンティアは、本当に格好良くて素敵な人で
僕なんかには勿体無いのに
...本当に僕と結婚してくれるんだね」
ユレアス様はすごく美人で優しいのになぜか自己評価が低い
ユレアス様の兄上である次期侯爵によると、幼年学園の時から内気だったせいか同級生に揶揄われたり虐められたりしていたみたい。そのせいで更にうちに籠るようになったとか
「だから、サンティアのような真っ直ぐな好青年に愛されて幸せになってほしいんだ。
アルン家の皆さんも温かい人ばかりで、アルンに嫁げるなんてこちらは万々歳さ」
次期侯爵はそう優しく微笑んで話してくれた
「サン兄様は勿論ですけど
僕もユレアス様がサン兄様のお嫁さんになって僕のお兄様になってくれるの待ってます
僕、ユレアス様のこと大大大好きですもん!」
そう言うと少しびっくりしたあと
「僕も、可愛いルナが弟になってくれる日を
ずっと待ち望んでるよ」
楽しみだね、と幸せそうに笑ってくれて
胸がホッとした
「うちの両親からはユレアス様と侯爵家の皆様に
お手紙とお土産があるんです
お屋敷でお渡ししますね」
「ありがとう。
お義父様とお義母様にお礼の手紙出すね」
ユレアス様と母様は気が合うようで
今は頻繁に文通をしているみたい。
嫁姑問題があったら大変だもんね!よかったよかった!
母様も優しいしユレアス様も優しいし、仲違いするわけないんだけどね!
「一緒に行かない?うちの馬車に乗ってもらっても全然いいけど」
「嬉しいお誘いなんだけど、僕早めに王都に行く約束なんだ。
お義兄さまと約束があって」
「それは早く行かなくちゃだね
じゃあ学園で会おうね」
そう言って別れた後
サイルーンでは諸々必要なものを買いまとめてマジックバッグに詰めておいた
これは兄様たちからのプレゼントだ
魔道具だから高いでしょって申し訳なくなってたら、2人の魔法で作り出したんだって!兄様たち凄すぎる...
まあ中の柄がクマさんとお星様柄なのがちょっと許せないけど、めちゃくちゃに可愛いから許すしかない
サイルーンから王都行きの馬車に乗り約1日
「ここがハイルラン....」
サイルーンも凄かったけど、それよりも大規模な街が出現した!見渡す限り建物が立ってる!
勿論緑の多い整備された綺麗な公園もあるし
山を背景に大きなお城
あれが王宮かぁ
白と青を基調に立てられたお城はもう建ててから600年も経つらしい
それにしても綺麗だなぁ
王宮は途轍もない規模の大きさで
王族が住む居住宮の他にも、パーティーや客室がある応接宮、貴族や平民に関わらず試験によって採用された役人が勤める王宮庁。
王宮庁にはさらに行政宮、軍宮、魔法宮、財政宮など沢山の宮が並んでいて国を作っている
ふわぁとお上りさんらしく
ハイルランの中央広場で感動していると
「ルナっ
お待たせ」
わっと後ろから肩を叩かれた
「!!ユレアス様!!!」
優雅に微笑んだユレアス様がいた
後ろには侯爵家の馬車と侍従もいる
綺麗な紫に光る淡い黒髪に
シュッとした知的な美しい顔
冷たい、無表情だと噂されるけど
本当は優しくて可愛らしい方
「ごめんね、待たせたかな?」
「いえ、今来たばかりです!
あの、今回はありがとうございます
僕の入学準備まで手伝ってもらって...王都の案内まで」
今回、僕の入学準備はユレアス様のご実家である
トラント侯爵家が面倒を見てくれたのだ
この前の顔合わせでユレアス様のご両親が
是非、と申し出てくださった
ユレアス様は5兄弟の末っ子で
歳をとってできたユレアス様をご両親とお兄様方は溺愛している。似たような境遇の僕にもとにかく優しくしてもらっているのだ。
特に弟のいないユレアス様は僕を本当に可愛がってくれて、僕も大好きだからお兄様になる日を待ち望んでいる。
「いいんだよ、ルナに頼ってもらえて僕は嬉しいから」
ふふっと笑って僕の手を取るユレアス様
あぁ...美しいなぁ
サン兄様もこんな美人ゲットするなんて隅に置けないな...
「あ!そうだった
サン兄様からお手紙とプレゼントを預かってきたんです。
絶対渡すようにと言われました」
鞄から封筒と小さな箱を出すと
きらきら目を輝かせて頬を染めたユレアス様
サン兄様のこと、本当に好きなんだなと胸が暖かくなる
「ここで、あ、開けてもいいかい?」
「はい!僕もプレゼント気になります」
馬車の中で手紙とプレゼントを開くユレアス様を
見つめていると
ぽわぽわとお花畑オーラを感じる
「サンティアが...僕に、あの、あい、あいしてるって」
手紙を読みながら泣きそうな顔で話すユレアス様
未だにサン兄様がユレアス様を愛していることを信じられないらしい。
オフホワイトの小さな箱には
ガラスで作られた輝くピアス
透明の中に輝く宝石が入っていた
緑の宝石や金、ダイヤのかけらが輝いて星空のようだ
「これ、サン兄様の手作りなんですよ
宝石も発掘しに行ってました。」
貧乏男爵家のうちだから高価な贈り物はできない
それでも何か贈りたいとサン兄様は仕事の合間を縫ってプレゼントはいつも手作りだった
「サンティアは、本当に格好良くて素敵な人で
僕なんかには勿体無いのに
...本当に僕と結婚してくれるんだね」
ユレアス様はすごく美人で優しいのになぜか自己評価が低い
ユレアス様の兄上である次期侯爵によると、幼年学園の時から内気だったせいか同級生に揶揄われたり虐められたりしていたみたい。そのせいで更にうちに籠るようになったとか
「だから、サンティアのような真っ直ぐな好青年に愛されて幸せになってほしいんだ。
アルン家の皆さんも温かい人ばかりで、アルンに嫁げるなんてこちらは万々歳さ」
次期侯爵はそう優しく微笑んで話してくれた
「サン兄様は勿論ですけど
僕もユレアス様がサン兄様のお嫁さんになって僕のお兄様になってくれるの待ってます
僕、ユレアス様のこと大大大好きですもん!」
そう言うと少しびっくりしたあと
「僕も、可愛いルナが弟になってくれる日を
ずっと待ち望んでるよ」
楽しみだね、と幸せそうに笑ってくれて
胸がホッとした
「うちの両親からはユレアス様と侯爵家の皆様に
お手紙とお土産があるんです
お屋敷でお渡ししますね」
「ありがとう。
お義父様とお義母様にお礼の手紙出すね」
ユレアス様と母様は気が合うようで
今は頻繁に文通をしているみたい。
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