婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

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フローラの朝

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そろそろ仕事に行きたいんだけど…

ジョナス殿下と顔を合わせるのは気まずいのよね。

どうしたらいいのかしら?

古代魔法の研究を早急に進めたいのに… 

ようやく元気になったフローラなのだが、職場には上司であるジョナス殿下がいる為、出勤していいものか悩んでいるのだ。

「フローラ様、お目覚めですか?

本日の朝食は大好きなフレンチトーストでございますよ?

そろそろ着替えましょうか?

ローラン様も、モエノ様もお待ちでいらっしゃいますよ?」

昨日より、顔色がよく機嫌のよいフローラの様子にホッとしながらも、無理しているのではないか?とフローラを観察するマイラは主思いの見本のような侍女である。

「有難うマイラ。

今朝は気分がいいの。

後から資料整理をしたいから、髪はハーフアップにしてね。

薄桃色のドレスがいいかしら?

お兄様たちも、私を待たなくてもよいのに…」

フローラはふたりを待たせていると思うと心苦しくなるのだった。

「おふたりともフローラ様の事が大好きですから、待たせるのもご褒美なのですよ!

気にせず待たせておきましょう?

薄桃色もよいですが、この水色のドレスもお似合いですわ?」

マイラにとっては、1番大事なのがフローラなのでメディクス家の後継者であるローランも、婚約者であるモエノも眼中にないのだ。

「マイラが似合うって言うなら今日は水色のドレスにしようかしら?

水色は大好きな色だからたまには着ないとね。   

髪飾りと首飾りは、アクアストーンにしてね。

ふたりを待たせた分、綺麗に仕上げてくれる?」

「お任せください!

私の持つ力を総動員してフローラ様を誰よりも美しく輝かせてみせますから!」

マイラは、うっとりした表情を浮かべながらフローラを美しく磨き上げるのだった。

その頃、ローランとモエノはフローラの素晴らしさについて語り合っていた。

やはり、メディクス家には変人しかいないようだ。







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