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推しから花束が届きました!
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兄上から今日は念の為、出勤はやめておきなさいと言われ…
屋敷でひとり退屈している私なのです。
兄上もモエノちゃんも心配症過ぎない?
暇なので私はお菓子を練成しておりますよ!
愛でる会の会合が近々あるのでね。
日持ちのする焼き菓子をいっぱい焼いておく事にしましょうか。
私がキッチンでお菓子作りの準備をしていると…
「フローラ様に贈り物が届きましたよ!」と執事のジョルジュが大きな花束を渡してきました。
「誰からだろ?」
私が差し出し人を確認していると…
「お嬢様にもようやく花を贈ってくれる殿方が…このジョルジュが元気なうちにお嬢様の花嫁姿を見せてもらいたいです…」とジョルジュが感極まったように泣き出した。
ジョルジュ…
まだ若いよね?
兄上の乳兄弟だし…
乳母のマンナが言うならわかるけど、ジョルジュだってまだお嫁さんもらってないよね?
うちに仕えてくれてる人達は変り者が多いんだから…
まだ泣いているジョルジュはスルーしてフローラは花束に添えられたカードを見つめていた。
やっぱりジョナス殿下だ…
婚約の話…
本当なんだ…
どうしよう…
◇◇◇◇◇
フローラは推しをちょっと遠くから眺めていたいタイプなのです。
ジョナス殿下は憧れの存在で…
自分がまさか婚約者になるなんて考えた事もなかったのですから…
ジョナス殿下からは、貴女の笑顔が見られないと私は元気になれません。とのメッセージが…
ジョナス殿下!
そんなお言葉を頂いたら私…
召されそうです…
未だに泣いているジョルジュの隣で昇天しそうになっているフローラでした。
こんな調子では、ジョナス殿下が本気を出してきたらどうなってしまうのでしょう。
フローラの恋愛スキルは限りなくゼロに近いようですから…
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「誰からだろ?」
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「お嬢様にもようやく花を贈ってくれる殿方が…このジョルジュが元気なうちにお嬢様の花嫁姿を見せてもらいたいです…」とジョルジュが感極まったように泣き出した。
ジョルジュ…
まだ若いよね?
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乳母のマンナが言うならわかるけど、ジョルジュだってまだお嫁さんもらってないよね?
うちに仕えてくれてる人達は変り者が多いんだから…
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やっぱりジョナス殿下だ…
婚約の話…
本当なんだ…
どうしよう…
◇◇◇◇◇
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自分がまさか婚約者になるなんて考えた事もなかったのですから…
ジョナス殿下からは、貴女の笑顔が見られないと私は元気になれません。とのメッセージが…
ジョナス殿下!
そんなお言葉を頂いたら私…
召されそうです…
未だに泣いているジョルジュの隣で昇天しそうになっているフローラでした。
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