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これは…夢ですか?
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モエノと一緒に魔法省から帰ると普段は屋敷に寄りつかない父上が帰っていました。
しかも、私に話があるとか…
もう…嫌な予感しかしないのですが…
まさか…
婚約者が決まったとかいいませんよね?
まぁ、無理やり婚約しろと言われたら兄上にぶち壊してもらう事にしましょう。
私に結婚しろと言う前に、自分の身の回りの世話をしてくれる女性を見つけるのが先じゃないですかね…
そんな、奇特な女性がいればの話ですけどね。
見た目だけなら人気はあるみたいですし?
魔法省の先輩にオススメしようかしら?
兄上や私、モエノちゃんと気が合って父上をきちんと躾けてくれる方…募集しようかしらね。
シャロン様みたいなシッカリした方がよいのだけれど…
シャロン様はプライベートはダメダメだけど魔法にかけては誰にも負けない(本人談)イケオジとかお嫌いですかね?
モエノちゃんと何気なくすすめてみようかしら?
あっ…
父上…待たせてるんだった!
フローラは慌てて、着替えて仕方なく父の待つ書斎にひとりで入って行くのだった。
モエノちゃんは、もし婚約の話なら直ぐにローラン様か私に念話して下さい!
相手にわからないように、嫌がらせしますから…
未来の義妹になる私にお任せを!と頼りにしてよいのか、悪いのか心配になる発言をしてくるのだった。
モエノちゃん…
どんな魔法で嫌がらせするつもりなんだろ?
気になるから後で教えてもらわないと…
「父上?お話とは何でしょうか?手短にお願いします!」
「フローラ!大変だ!ジョナス殿下がお前を嫁に欲しいと言っているらしい…お前!禁忌の魅了魔法を使ったのではないよな?」
まるでフローラがジョナス殿下を魔法を使って誑かしたような言い方をしてくる父である。
「父上…
私がそんなバカな事をすると思っているのですか?せっかく魔法省に入ったのに…
そんな、罪人になるような事はしませんよ?」
「…では、何故あのジョナス殿下がお前を嫁にしたいと言ったんだ?
殿下は頭がおかしくなられたのか?
不敬だと言われては困るから、そんな事は言えないが…」
どこまでも自分の娘に失礼な父である…
無言になるフローラに、
「王命であるから、こちらから断る事は出来ないからな!
お前はジョナス殿下に嫁ぎなさい。
ジョナス殿下は臣下に下るから特別な教育は受ける必要はないとの事だ。
詳しい話は明日殿下から聞いてくれ!
くれぐれも失礼のないように!
わかったな?フローラ!
では、私は研究室に戻るとするよ」
言いたい事だけ言うと魔法省内の研究室に帰っていく魔法バカ父だった。
一方、何が起こったのか未だ理解出来ていないフローラは書斎から出てすぐに…
失神したのだった。
◇◇◇◇◇
推しから、いきなり嫁に来いと言われたら…
どうしたらよいか、わからなくなりますよね?
これは…夢?
現実?って…
フローラ…
生きて!
しかも、私に話があるとか…
もう…嫌な予感しかしないのですが…
まさか…
婚約者が決まったとかいいませんよね?
まぁ、無理やり婚約しろと言われたら兄上にぶち壊してもらう事にしましょう。
私に結婚しろと言う前に、自分の身の回りの世話をしてくれる女性を見つけるのが先じゃないですかね…
そんな、奇特な女性がいればの話ですけどね。
見た目だけなら人気はあるみたいですし?
魔法省の先輩にオススメしようかしら?
兄上や私、モエノちゃんと気が合って父上をきちんと躾けてくれる方…募集しようかしらね。
シャロン様みたいなシッカリした方がよいのだけれど…
シャロン様はプライベートはダメダメだけど魔法にかけては誰にも負けない(本人談)イケオジとかお嫌いですかね?
モエノちゃんと何気なくすすめてみようかしら?
あっ…
父上…待たせてるんだった!
フローラは慌てて、着替えて仕方なく父の待つ書斎にひとりで入って行くのだった。
モエノちゃんは、もし婚約の話なら直ぐにローラン様か私に念話して下さい!
相手にわからないように、嫌がらせしますから…
未来の義妹になる私にお任せを!と頼りにしてよいのか、悪いのか心配になる発言をしてくるのだった。
モエノちゃん…
どんな魔法で嫌がらせするつもりなんだろ?
気になるから後で教えてもらわないと…
「父上?お話とは何でしょうか?手短にお願いします!」
「フローラ!大変だ!ジョナス殿下がお前を嫁に欲しいと言っているらしい…お前!禁忌の魅了魔法を使ったのではないよな?」
まるでフローラがジョナス殿下を魔法を使って誑かしたような言い方をしてくる父である。
「父上…
私がそんなバカな事をすると思っているのですか?せっかく魔法省に入ったのに…
そんな、罪人になるような事はしませんよ?」
「…では、何故あのジョナス殿下がお前を嫁にしたいと言ったんだ?
殿下は頭がおかしくなられたのか?
不敬だと言われては困るから、そんな事は言えないが…」
どこまでも自分の娘に失礼な父である…
無言になるフローラに、
「王命であるから、こちらから断る事は出来ないからな!
お前はジョナス殿下に嫁ぎなさい。
ジョナス殿下は臣下に下るから特別な教育は受ける必要はないとの事だ。
詳しい話は明日殿下から聞いてくれ!
くれぐれも失礼のないように!
わかったな?フローラ!
では、私は研究室に戻るとするよ」
言いたい事だけ言うと魔法省内の研究室に帰っていく魔法バカ父だった。
一方、何が起こったのか未だ理解出来ていないフローラは書斎から出てすぐに…
失神したのだった。
◇◇◇◇◇
推しから、いきなり嫁に来いと言われたら…
どうしたらよいか、わからなくなりますよね?
これは…夢?
現実?って…
フローラ…
生きて!
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