婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

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シャロン・ドワイエ

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私は辺境伯のひとり娘である。

男が欲しかった父は幼き時から私を男だと思って育ててきたせいで剣も魔法も並みの男には負けない自信がある。

常に男装をしているせいなのか、女にしかモテた事はない。

お姉さまになって下さいと言われた回数は…

もう数え切れない位…

シャロン様が男性なら良かったと言われた回数も…

数え切れない…

男装は趣味でしている面もあるのだが、実は男よけだったりする。

やたら言い寄ってくる女は苦手だが…

私より弱い男も嫌いだから…

    
◇◇◇◇

魔法省に入ろうと思ったのは、父から変人しかいないと聞いたからなのだが…

それと言うのも、騎士団の試験を受けるのを父が許さなかったからというのもある。

父曰く、お前は強いが気持ちが優しいから仕事だからと誰かの命を奪うなど出来るはずもないからやめておけと…


確かに私は命のやり取りをするような戦いには不向きだと思う。

ヒトが傷つくのを見るのも苦手だから…

私は色々悩んで最終的に剣の次に好きな魔法を極める為に魔法省入りした。

それが何故か…

推しを愛でる会などという可愛らしい乙女しかいないところに入ってしまった。

新人研修で隣の席になったフローラ.メディクスに会わなかったら私はきっとひとりでいただろう。

彼女とジョナス殿下の素晴らしさについて語っていたら…

「まぁ…シャロン様とはお話が合いますわ!

私と仲良くしていただけますかしら?」と言われ頷くと…

気づいたら推しを愛でる会の中のジョナス会の代表になったり、婚約解消推進会の議長になっていたり…

色々と巻き込まれていますが…

私…

今とっても楽しいのです!

私が魔法省に入るのを父に薦めてくれたジョナス殿下に心から感謝しております。

私は、これからもずっとジョナス殿下最推しです!

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