婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

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推しの尊いところ!

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気合いを入れまくりで挑んだ新人研修の自己紹介。

私…噛み噛みで笑われました!

しかし!

ジョナス殿下推しな事は全新人及び新人の教育係の方々には広まったと思われます。

◇◇◇◇◇

フローラが自己紹介をしている時の周りの反応。

「あれがローラン様が溺愛されているフローラ姫なの?

噂よりも可愛らしい方だわ」

「あの娘…めちゃくちゃ噛んでるやん!それなのに何でドヤ顔?

ジョナス殿下自慢て…殿下推しなんか…痛々しいけど…何か目ぇ離せんわ…面白いのが入ってきたな…」

「ウソ?フローラ姫ってマジで殿下推しなんや…一緒に殿下の尊いとこについて話したいわ」

自分の名前と魔法学園で専攻していた魔法学の話以外は…ジョナス殿下の尊さについて語ったフローラを皮切りに次々と自分の推しについて生き生きと語る新人達を目の当たりにして…

今年はヤバいのしかいない!

誰の教育係にもなりたくない!

と、ため息をつく先輩達でした。

◇◇◇◇

グループに分かれて研修が始まり、フローラは同じグループになったメンバーと昼食を取りながら会話を楽しんでいた。

早速、ジョナス殿下推しのメンバーと推しの尊さについて語っているようだ。

偶然なのか意図的なのか、フローラの研修チームはジョナス殿下推しとローラン推しのメンバーしかいなかったので最初から和気あいあいと会話が弾んでいるのだ。

「私…フローラ様が羨ましいですわ!家に帰ればローラン様に毎日会えるなんて…贅沢です!代わって欲しいです!」と訴えてくるメンバーに…

「お好きな時に遊びに来てくださいな?兄上ならいつでもレンタル可能ですわよ?」と兄を売り飛ばす気満々のフローラに目を輝かして予約を取るローラン推しのお嬢様を気持ちは痛い程分かる!とうなづくジョナス殿下推し。

私もローラン様を予約したい!とフローラに打診するローラン推しのメンバー。

色々とカオスだが…幸せそうなお嬢様方である。

聞いているとただのヲタクの集まりのようだが…

魔法省に配属される魔導師はかなり優秀で将来性があるモノに限られるので彼女達は選ばれしヲタクではなく…

選ばれしエリート魔導師なのだ!

魔導師になる者は元々魔法ヲタクが多い事もあり、ヲタクに関しては寛容なのだが…彼女達は魔法ヲタクと推しへの溢れ出す愛がへヴィなタイプであり取り扱い注意な事から同じグループにまとめられたと予測される。

魔法省の入試時に提出する履歴書には、推しを書く欄も存在するのだ。

推しがかぶるのは許せるか、許せないかを書く欄も存在する…

過去に推しがかぶった事を遠因として大がかりな魔法プロジェクトが破綻したのが失敗に終わった事から、履歴書にこのふたつを書く欄が増えたらしい。

その争いの火種になったのは…

ローラン推しの過激派だったとか…

それもあって、ローラン推しの過激派の中でも武闘派の方々は魔法省には入れないとか…

ローラン兄上の推しって恐ろしいのね!

気をつけないと…と心に誓ったフローラ。

今日はジョナス殿下にはお会い出来なかったけど推しの尊さをみんなと共有出来て幸せだったなぁとウキウキしながら帰宅するのでした。

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