婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

文字の大きさ
上 下
10 / 45

元婚約者がウザいのです!

しおりを挟む
自分の方から婚約破棄したくせに…

もう一度、婚約しないかと父上に話を持って来たとか…

バカだと思ってましたけど、救いようのないバカのようですね。

カストール侯爵家は次期当主に次男のマルスを指名し、フレッグとかいうクズ野郎は平民落ちしたと聞きました。

ミランダ様からも、愛想をつかされたようです。


クズ野郎が、強引に屋敷に入って来ないようにする為に兄上が特殊な結界を張ったので次回からはうちの領地にはヤツは入れなくなります。

私達にも近づけないようにしたらしいので…

もう彼の顔を見る事はないでしょう。

兄上は、どんな術式を使って細工したのか気になります…

兄上は、私の魔法の師匠なのです。

ちなみに、私の推しであるジョナス様の次位に優秀な魔導師なんですよ?

魔力調整や属性が違う魔法の重ねがけが得意なので、魔道具に頼らずに何でも出来るのが羨ましい限りです。

私も魔力コントロール得意になりたいなぁ…

魔力の微調整って案外難しいんですよ?

性格が大雑把だから出来ないわけじゃないですからね!

◇◇◇◇◇◇

こりずに私に会いにやってきたクズ野郎が兄上のレーダーに引っかかりました…

うちの敷地内には入れずにウロウロしているところを近衛騎士に見つかり、尋問されているようですよ?

婚約者に会いに来て何が悪いのだ!と喚いているようですが…

婚約破棄した事をお忘れなのでしょうか?

確か…自分から言い出しましたよね?

近衛騎士に捕縛されて、何処かに連れて行かれました!

あの方…

精神が病んでしまって自分が何をやっているのか理解していないようなので、このまま心がイカれた者が入る独房で様子を見る事になりそうですね。

私の元婚約者は狂っていらっしゃるようです…

何故そんな男と婚約していたのでしょうか?

大人の事情ってヤツだったんですかね?

向こうからどうしてもと言われ、断われなかったのか…

以前はまともだったからよい縁だと思って承諾したのか?

ちょっと気になるところですが…

もう終わった話なので、兄上に調べてもらう事にします。

それよりも…

私が倒れたのを心配して推しからお見舞いの花束とメッセージが届いたので…

嬉しくて仕方ないのです!

メッセージには、可愛いフローラへ 私の顔を見てビックリして倒れたんじゃないよね?

仕事の時は、コワイッて言われてるから…

もしかして、フローラは私がこわくて緊張のあまり倒れたとかじゃないよね?

気になってるから本当の事を教えて!!  ジョー兄より

◇◇◇◇

殿下が…

ジョー兄って…

私が小さい時にジョナス殿下って言えなくてジョー兄様って呼んでいたのを思い出したのかしら…

私…

ジョナス殿下に出逢った瞬間に沼に落ちたんだと思うの。

兄上のところに遊びに来ていた殿下に、初めて会った時に私のお婿さんになって下さい!ってプロポーズしたの覚えてるから…

殿下も覚えてるのかな…

出来れば忘れていて欲しいんだけど…

昔は無邪気で何も知らないから好きな事が言えたんだよね…

今は…

近くで働けるだけで幸せかなぁ…

今のところは…

私の推しは、今日も尊いのであります!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

婚約破棄からの断罪カウンター

F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。 理論ではなく力押しのカウンター攻撃 効果は抜群か…? (すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)

絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました

toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。 残酷シーンが多く含まれます。 誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。 両親に 「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」 と宣言した彼女は有言実行をするのだった。 一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。 4/5 21時完結予定。

女神様の使い、5歳からやってます

めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。 「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」 女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに? 優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕! 基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。 戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら

みおな
恋愛
 子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。 公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。  クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。  クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。 「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」 「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」 「ファンティーヌが」 「ファンティーヌが」  だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。 「私のことはお気になさらず」

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

お飾りの聖女は王太子に婚約破棄されて都を出ることにしました。

高山奥地
ファンタジー
大聖女の子孫、カミリヤは神聖力のないお飾りの聖女と呼ばれていた。ある日婚約者の王太子に婚約破棄を告げられて……。

処理中です...