8 / 45
眠り姫は誰のキスで目覚めますか?
しおりを挟む
屋敷に着いてもまだ目覚めないフローラの体調が心配になってウロウロしていたら…
ミナからフローラ様は昨夜中々寝つかれないようでしたので、心労と寝不足、そして緊張が重なって倒れたのではないでしょうか?と言われたのだが…
心配なので、主治医に診察をお願いしたシスコン兄貴ローランである。
主治医にも、熱もないようですし起きてから不都合があれば治療致しますが…多分大丈夫でしょう。と言われようやくホッとするローラン。
心配症なシスコン兄貴ローラン…
フローラが起きるまで手を握っている!と決めていたのだが…ミナに追い払われてしまったので自室でいじけるのであった。
◇◇◇◇◇
一方、夢の中でも推しへの愛が重い女フローラは、ジョナスとふたりで研究室にこもって見つめ合いながら古代魔法の論文について語り合う夢を見ていた。
夢の中では、何故か二人は結婚間近の恋人という設定らしい…
幸せな夢を見ながら眠っている彼女の寝顔は…
幸せに満ち溢れている。
心配で様子を見に来たミナが寝顔を見て微笑んでしまうレベルである。
お嬢様…
よい夢を見ているのかしら…
婚約破棄したのが、余程嬉しかったのかしらね。
ニコニコしながら寝ている位だもの。
きっと幸せな夢なんでしょう。
起きてから忘れているのが勿体ない位の夢なのかしら?
気になって仕方ないわ。
起きてから聞いて見なくては…
いつもみたいに、推しが尊いのよ?
わかるでしょう?ミナ!と言ってニヤけるのかしらね。
推しって何ですの?
何て聞いてしまったら、何時間でも推しの素晴らしさについて語られてしまうので、推しについての質問はお嬢様にはタブーなのですよ?
この間も新人侍女がうっかり推しって何ですか?と聞いてしまって大変な目にあったらしいです。
私…ジョナス殿下の事にとても詳しくなりました…でも、この知識はいつ役立てたらよいのかわかりません!と疲れた顔で私に訴えてきましたので、私はジョナス殿下の半生についての本がいつでも書ける位に詳しくなりましたよ?と伝えたら…
フローラ様の専属を先輩に譲られた意味がようやくわかりました!
私もジョナス殿下についてこれから詳しくなるのですね…
お会いした事もないのに…
既に、好きな食べ物からスリーサイズ、口癖…
ありとあらゆるジョナス殿下の情報が私の頭の中に無理やりつめこまれました…
ジョナス殿下がとても身近に感じられます!
これは良い事なんでしょうか?
ミナさん…と涙ぐむ新人侍女マイラには、ジョナス殿下に執着している事以外は普通だから安心してね!と言うしかなかったです。
慣れって怖いですね…
フローラ様がジョナス殿下の話をしないと、お嬢様今日は体調悪いのかしら?と心配するようになっているのですから…
フローラ様からジョナス殿下への執着を取り除いたら…
多分、普通のお嬢様になるのでしょう。
その方が仕える身としては気楽なのだと思いますが…
私は、ミナ!推しが尊くて息が詰まりそうなの!とキラキラした瞳で訴えてくるフローラお嬢様が案外気に入っているのです。
私も変わり者なのでしょう。
お嬢様…
そろそろ起きないと…
ローラン様が…
大変そうです…
ミナからフローラ様は昨夜中々寝つかれないようでしたので、心労と寝不足、そして緊張が重なって倒れたのではないでしょうか?と言われたのだが…
心配なので、主治医に診察をお願いしたシスコン兄貴ローランである。
主治医にも、熱もないようですし起きてから不都合があれば治療致しますが…多分大丈夫でしょう。と言われようやくホッとするローラン。
心配症なシスコン兄貴ローラン…
フローラが起きるまで手を握っている!と決めていたのだが…ミナに追い払われてしまったので自室でいじけるのであった。
◇◇◇◇◇
一方、夢の中でも推しへの愛が重い女フローラは、ジョナスとふたりで研究室にこもって見つめ合いながら古代魔法の論文について語り合う夢を見ていた。
夢の中では、何故か二人は結婚間近の恋人という設定らしい…
幸せな夢を見ながら眠っている彼女の寝顔は…
幸せに満ち溢れている。
心配で様子を見に来たミナが寝顔を見て微笑んでしまうレベルである。
お嬢様…
よい夢を見ているのかしら…
婚約破棄したのが、余程嬉しかったのかしらね。
ニコニコしながら寝ている位だもの。
きっと幸せな夢なんでしょう。
起きてから忘れているのが勿体ない位の夢なのかしら?
気になって仕方ないわ。
起きてから聞いて見なくては…
いつもみたいに、推しが尊いのよ?
わかるでしょう?ミナ!と言ってニヤけるのかしらね。
推しって何ですの?
何て聞いてしまったら、何時間でも推しの素晴らしさについて語られてしまうので、推しについての質問はお嬢様にはタブーなのですよ?
この間も新人侍女がうっかり推しって何ですか?と聞いてしまって大変な目にあったらしいです。
私…ジョナス殿下の事にとても詳しくなりました…でも、この知識はいつ役立てたらよいのかわかりません!と疲れた顔で私に訴えてきましたので、私はジョナス殿下の半生についての本がいつでも書ける位に詳しくなりましたよ?と伝えたら…
フローラ様の専属を先輩に譲られた意味がようやくわかりました!
私もジョナス殿下についてこれから詳しくなるのですね…
お会いした事もないのに…
既に、好きな食べ物からスリーサイズ、口癖…
ありとあらゆるジョナス殿下の情報が私の頭の中に無理やりつめこまれました…
ジョナス殿下がとても身近に感じられます!
これは良い事なんでしょうか?
ミナさん…と涙ぐむ新人侍女マイラには、ジョナス殿下に執着している事以外は普通だから安心してね!と言うしかなかったです。
慣れって怖いですね…
フローラ様がジョナス殿下の話をしないと、お嬢様今日は体調悪いのかしら?と心配するようになっているのですから…
フローラ様からジョナス殿下への執着を取り除いたら…
多分、普通のお嬢様になるのでしょう。
その方が仕える身としては気楽なのだと思いますが…
私は、ミナ!推しが尊くて息が詰まりそうなの!とキラキラした瞳で訴えてくるフローラお嬢様が案外気に入っているのです。
私も変わり者なのでしょう。
お嬢様…
そろそろ起きないと…
ローラン様が…
大変そうです…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
94
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる