婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

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パーティーの始まり

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「皆様!本日はお忙しいところお集まり頂き有難うございます!

それでは、フローラが魔法学園を卒業した事を祝して乾杯!

沢山飲んで、食べて、楽しんでいってください!」

兄であるローランが乾杯の音頭を取り宴が始まりました。

魔法省からも何人か招待しているので、私はこれからの話をしないと…

兄上が…私の憧れの天才魔導師様と話している!

ズルい…私も話したいのに…

あっちに行きたいなぁと思いながらも、亡くなった母の友人に愛想を振りまきニコニコする私。

お腹減ったなぁ。

何か食べよう…

ここは…妹に任せよ!

私は近くで友人と談笑している双子の妹に目配せをした。

目配せに気づいた妹は、お久しぶりです!と母の友人達に挨拶をしてさり気なく会話に入り、上手く私を逃してくれた。

流石だわ!

さて…

とりあえずローストビーフを食べましょうかね。

フルーツタルトもよいわね。

私が給仕に好みの物を取ってもらっていると…

両脇に女をはべらせたフレッグが誰かともめているようだ。

あのバカ…

私の卒業パーティーで何してくれてんの?

つまみ出してやろうかしら?

◇◇◇◇◇

「今夜はお嬢様の卒業祝いの宴でございます。相応しくないお客様はお引き取りを!

そちらの方はお招きした覚えがございませんが?

どちら様でしょうか?

招待状を提示して頂けますか?」

私が行く前にうちの有能執事のユリウスが対応してくれたみたいね。

「お前…失礼だぞ?俺は…フローラの婚約者だと知っての態度なら許しがたい!」

「お嬢様の婚約者様でしたか?失礼致しました。しかし…婚約者様が何故招待客でもない女性ふたりを勝手に連れてきてもめているようですが?

揉め事なら屋敷の外に出て頂けますか?」

「何…失礼ね…私はダルム侯爵家のミランダよ!」

「申し訳ございませんが、うちはダルム侯爵家とはおつきあいがございませんのでお引き取り願います」

「ちょっと…誰か!責任者を呼んで!」

フレッグはどうやらこのパーティーを無料で飲み食いして女を引っかける場所だと勘違いしているようです。

連れの女性以外の女性を口説いてますけど…

ミランダさんに殺されないで下さいね?

出来れば退場前に婚約破棄だけお願いしますね!



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