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うさぎ茶屋

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桜庵のお休みの日に時々開かれる、ラビとブラッディのお店の名前がうさぎ茶屋に決定したようです。

デイブと相談して、月イチでやってみたらどうかと言われふたりで相談してどんなお菓子を出すか考えておりますが、中々意見がまとまらないのです。

ブラッディは、桜庵には置いていない新作オンリーで勝負したいと言い、

ラビは、新作だけでは物足りないから定番も出していこうよ?とブラッディに提案するのですが…

そこから話が上手くまとまりません。

ふたりの様子を見に来たアリアが、

「常連さんにアンケート取ってみたら?

それと、ちょっと甘いもんでも食べたらいい案が浮かぶかもよ?」とお茶とお菓子を置いていってくれました。

「ちょっと休憩しましょうよ。
お抹茶を立ててくれたみたいですね」

「そうだな。いただこうか」

アリアは、最近花嫁修業中で茶道を習っている為、お茶を立てるのが習慣になりつつあるのだ。

「にいさん!

ちょっと一服しませんか?って感じの店にしましょう。

名前は、うさぎ茶屋にして!」

「いいかもな。

お茶と団子と…後はお土産になりそうな菓子を出そう」

「あんころ餅とあべかわ餅とか…

アリアさんにも、意見聞きたいですね。

これは…つぶあんとカスタードが入ったクレープだ!

兄さん!和風クレープ!そば粉で作ってみませんか?

栗とつぶあん、芋あんと林檎の甘煮とか…」

「私のクレープは…南瓜の甘煮とつぶあんだな!

アリア嬢も中々やるじゃないか。

ひとくちサイズのうす皮饅頭もよいな」

ラビとブラッディは、うさぎ茶屋で出したいお菓子について熱く語るのでした。

うさぎ茶屋がオープンしたら、みんなも遊びに来てね。



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