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聖騎士団長見習いシリウス誕生

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自分が聖騎士試験に合格したとは、半信半疑のまま

アーライ神様が待つという謁見の間に入ると玉座に座ったやたら眩しいイケメンがいる。

アレがアーライ神様?

もっと威厳のある方かと‥‥

アーライ神を見つめたまま

かたまるシリウスに

「やぁ!君がアウグストの孫のシリウスかい?待ってたよ。君さぁ、女子だったら絶対聖女になって欲しかったよ‥アウグストからヤバい位に魔力を受け継いでるね?聖騎士もいいけど神官になって聖教会のトップになるつもりはないの?」

「アーライ神様。初めまして。私は脳筋なので神官向きではありません。聖魔法使いとしての自信はありますが難しい事を考えるよりも剣を振るう方が得意なもので‥」

「そうか。ロレッタ嬢から聞いた通りだな。今日から君の任務は三大聖女に仕える聖騎士団の団長見習いとする。今の団長のロザリオが引退したいとしつこくてな‥だが、ロザリオのように聖魔法に秀でていて強い男がいなくて困っていたんだよ。君が来てくれて良かった!ジュビア王はこんなに素晴らしい人材をよく手放したな。」

良かった!これでやっとロレッタちゃんの傍にいられると胸いっぱいになっているシリウスにはアーライ神からの言葉はもう届いていないようだ。

今日からロレッタちゃんの顔が見られる。

ようやくロレッタちゃんロスじゃなくなるぞ。

ロレッタちゃん‥

シリウスのシスコン魂は常に燃え上がっているのだ。

シリウスが聞いていないとは知らずに話続けているアーライ神様が気の毒である。





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