上 下
95 / 274

もふもふがいっぱい!

しおりを挟む
「最後は俺か。来たれ!草原の王よ。我の元へ。」

「呼んだか主よ。我に何用じゃ?」

真っ赤だぁ。赤い毛並みふわふわ。

たまらん!

アリアは赤いもふもふに抱きついた。

「なんじゃこの娘は!主よ。我はこの娘のお守りに呼ばれたのか?」

「すまんな。キング。その娘は俺の嫁だからお守りというか好きにさせてくれないか。」

「主の嫁とな?それなら我が主であるから仕方ないな。娘よ。我の美しい毛並みに惚れたか?」

ジルさんズルイ!こんな大きい猫さんが使い魔なんていいなぁ。

もふもふしまくりたい!

ふわふわもふもふ最高!

アリアさん‥猫じゃないで!

草原の王さまやし!

気高きレッドライオンの王さまやからな!

大きい猫と違うから!

確かに猫科やけどさ。

ねぇ。ジルさん?私この子とお昼寝したいんだけど‥‥

駄目かな?

「いいぞ。俺も一緒に昼寝するわ。」

「「それは駄目!」」

ミレディとアルさん気が合ってる。

「ちっ。何だよ。二人とも‥アリア昼寝もいいが俺の使い魔はまだいるけど見たいか?」

えっ?もふもふまだいるの?

「もふもふしてないのもいるけど?」

今日はもふもふだけでいいよ。

もふもふがいいよ。

レッドライオン様のお腹を撫でさすりながら答えるアリアです。

キング‥あなた‥お腹だしてゴロンッてなつき過ぎてない?

「じゃあでっかいもふもふ呼ぶぞ。孤高の王よ。我の呼びかけに答えよ!」


「主よ。久しいな。ちょうど退屈していたとこよ。戦うなら我に任せてくれ。」

「すまん!今日は嫁との顔合わせに呼んだんだよ。戦いは無しだ。そんなに暴れたいのか?」

「最近平和すぎて退屈でな。ところで嫁ってまさかミディじゃないよな?あれだけはやめておけと言うておいたのに主も趣味が悪い!」

「ライガやめないか。口が過ぎるぞ。嫁はキングと戯れてるとこだ。間違ってもミディじゃないから安心しろ。」

「なんだ?キングが猫扱いされとるじゃないか。中々いい魔力を感じるな。流石我が主!優れた魔質を持つ女を見抜く力をお持ちである。どれ挨拶してくるか。」

キングのお腹を撫でてるアリアに近づくライガ。

黒?銀色?キラキラ光る黒くて長い毛並みが最高にモフい!

長くてふわんふわんの尻尾!

凛々しいお顔に金色の瞳!

えっ?フェンリルですか?

ライガさんあざとく尻尾パタパタして可愛いアピールしてますけど?

森の王者フェンリル様だよね?

でっかいワンコだよ?みたいな雰囲気出してるけど‥

わぁ。可愛い!とっても綺麗な毛並みだね。

初めまして。私アリアだよ。あなたは?

「我はライガだ。ジュビアの森を束ねる長をしておる。森で何か困った事があれば我を頼るとよい。」

有り難う。ライガ。でもジルさんの使い魔なのに私が呼んでいいの?

「我は気に入った者の前にしか現れないからな。お主は気に入ったから呼んでもいいぞ。お前がライガと呼べばどこにいても答えよう。」

本当?じゃあ森へ遊びに行った時に一緒にご飯たべようね。ライガは何が好きかな?

「主よ。無邪気で可愛い嫁をもらったのだな。我も全力で守るとしよう。あの魔力に魅かれる魔獣も少なくあるまい。」

「有り難うライガ。俺も常に一緒にいられないから。何かあったらアリアを守ってやってくれ。」

「勿論だ。我が主の嫁であり、今から我が友になるからな。」

次はライガの番だよ。

そこに座ってね。

「なんだ?」

えっとね。綺麗な毛並みをもっと艶々にしたいからとりあえず座って!

ライガはシルキータッチだね。

もふもふだぁ。

ジルさん有り難う。

今日はモフ曜日だね。

アリアのもふもふまた増えたよ。

トムとミスティとブラン拗ねないか心配だなぁ。

それにしてもみんなモフくて最高。
しおりを挟む

処理中です...