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もふもふがいっぱい!

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「最後は俺か。来たれ!草原の王よ。我の元へ。」

「呼んだか主よ。我に何用じゃ?」

真っ赤だぁ。赤い毛並みふわふわ。

たまらん!

アリアは赤いもふもふに抱きついた。

「なんじゃこの娘は!主よ。我はこの娘のお守りに呼ばれたのか?」

「すまんな。キング。その娘は俺の嫁だからお守りというか好きにさせてくれないか。」

「主の嫁とな?それなら我が主であるから仕方ないな。娘よ。我の美しい毛並みに惚れたか?」

ジルさんズルイ!こんな大きい猫さんが使い魔なんていいなぁ。

もふもふしまくりたい!

ふわふわもふもふ最高!

アリアさん‥猫じゃないで!

草原の王さまやし!

気高きレッドライオンの王さまやからな!

大きい猫と違うから!

確かに猫科やけどさ。

ねぇ。ジルさん?私この子とお昼寝したいんだけど‥‥

駄目かな?

「いいぞ。俺も一緒に昼寝するわ。」

「「それは駄目!」」

ミレディとアルさん気が合ってる。

「ちっ。何だよ。二人とも‥アリア昼寝もいいが俺の使い魔はまだいるけど見たいか?」

えっ?もふもふまだいるの?

「もふもふしてないのもいるけど?」

今日はもふもふだけでいいよ。

もふもふがいいよ。

レッドライオン様のお腹を撫でさすりながら答えるアリアです。

キング‥あなた‥お腹だしてゴロンッてなつき過ぎてない?

「じゃあでっかいもふもふ呼ぶぞ。孤高の王よ。我の呼びかけに答えよ!」


「主よ。久しいな。ちょうど退屈していたとこよ。戦うなら我に任せてくれ。」

「すまん!今日は嫁との顔合わせに呼んだんだよ。戦いは無しだ。そんなに暴れたいのか?」

「最近平和すぎて退屈でな。ところで嫁ってまさかミディじゃないよな?あれだけはやめておけと言うておいたのに主も趣味が悪い!」

「ライガやめないか。口が過ぎるぞ。嫁はキングと戯れてるとこだ。間違ってもミディじゃないから安心しろ。」

「なんだ?キングが猫扱いされとるじゃないか。中々いい魔力を感じるな。流石我が主!優れた魔質を持つ女を見抜く力をお持ちである。どれ挨拶してくるか。」

キングのお腹を撫でてるアリアに近づくライガ。

黒?銀色?キラキラ光る黒くて長い毛並みが最高にモフい!

長くてふわんふわんの尻尾!

凛々しいお顔に金色の瞳!

えっ?フェンリルですか?

ライガさんあざとく尻尾パタパタして可愛いアピールしてますけど?

森の王者フェンリル様だよね?

でっかいワンコだよ?みたいな雰囲気出してるけど‥

わぁ。可愛い!とっても綺麗な毛並みだね。

初めまして。私アリアだよ。あなたは?

「我はライガだ。ジュビアの森を束ねる長をしておる。森で何か困った事があれば我を頼るとよい。」

有り難う。ライガ。でもジルさんの使い魔なのに私が呼んでいいの?

「我は気に入った者の前にしか現れないからな。お主は気に入ったから呼んでもいいぞ。お前がライガと呼べばどこにいても答えよう。」

本当?じゃあ森へ遊びに行った時に一緒にご飯たべようね。ライガは何が好きかな?

「主よ。無邪気で可愛い嫁をもらったのだな。我も全力で守るとしよう。あの魔力に魅かれる魔獣も少なくあるまい。」

「有り難うライガ。俺も常に一緒にいられないから。何かあったらアリアを守ってやってくれ。」

「勿論だ。我が主の嫁であり、今から我が友になるからな。」

次はライガの番だよ。

そこに座ってね。

「なんだ?」

えっとね。綺麗な毛並みをもっと艶々にしたいからとりあえず座って!

ライガはシルキータッチだね。

もふもふだぁ。

ジルさん有り難う。

今日はモフ曜日だね。

アリアのもふもふまた増えたよ。

トムとミスティとブラン拗ねないか心配だなぁ。

それにしてもみんなモフくて最高。
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