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魔法使いになりたいの!

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最近はジルの実家にいる事が多いアリアですが今日はミレディが帰っているので二人でお出かけするみたいだよ。

あのね。ママ何かね。私魔力が無いわけじゃないみたいだよ。

「んっ?何だと!誰がそんな事を?」

えっとね。ジルさんに魔法の使い方を最初に教えた先生が言ってたの。

白いお髭の優しいおじいちゃんみたいな人!

「執事のアルジャンの事か?」


そう!ジルさんはアルッて呼んでたかも。

「あの人が言うなら間違いないかもな。詳しい事は何か言ってたのか?」

何かね。ママに最初に魔法使った時の話を聞いておいでって言われたよ?

何でかな?

「そうか。わかったぞ。練習しろって事だな。アリアは魔力を体から放出する方法を知らないだけなのかもしれないな。今からギルドへ行こう。魔力検査してみるか。」

うん。何か緊張するけどやってみたい。

ミレディはアリアと一緒にギルドへ転移した。

「ジル来てやったぞ!早くアリアの魔力検査!」

「何だよ。知らせてから来いよ!アリアおはよう。今日も可愛いよ!」

「てめえ。アリアとの態度の差はどういう事だ!」

ママ!落ち着いて!

ジルさんはいつも通りだよ?

「確かにな。まぁいいや。」

「アリアはちょっとここに座って両手をこのプレートに乗せてみて。」

アリアは透明なプレートに両手をソッと乗せた。

すると色が変わりだした。

「ふーん。金色と白ねぇ。光と風だとさミレディ。魔力もかなりあるぜ。こりゃ教会に知られたら聖女教育受けろって言われるな‥まぁ俺の嫁でお前の娘だから大丈夫だろうけど。」

「成る程なぁ。癒しの風位なら直ぐつかえるレベルって事か?」

「だな。俺とお前がアリアの作ったおにぎり食べたら元気になる理由がわかったな。」

「そうか。デイブと一緒で自分が作った食べ物に魔力をこめられるんだな。私とお前が癒されるって事は相当なもんだな。」

二人とも話が見えないよ?

わかるように話して!

「悪い!あのな。アリアの魔法は回復系なんだよ。俺とミレディは攻撃魔法が得意なんだけどな。アリアの場合は戦いには向かない魔法なんだ。」

「そうそう。身近な例で言うとパパも魔力量は沢山あるけど攻撃魔法はほとんど使えないんだ。そのかわり自分の作るお菓子に魔力をこめる事が出来るんだよ。ラビもそのタイプなんだよ。」

そっかぁ。私も自由に魔法が使えるようになりたいな。

そしたら、沢山の人を癒してあげられるのに。

「何言ってるの?アリアは俺の専属!毎日俺を癒してくれたらいいから。難しい事は考えなくていいから。」

ジルさん‥案外束縛彼氏!

ミレディが呆れてますよ。

アリア良かったね。

練習次第で魔法気軽に使えるようになるみたいだよ。

ジルさんは魔法の使い方教える気なさそうだから‥

アルジャンさんに習おうかね。

アリア魔法使いデビューやね!

使い魔とか召喚出来るのかな?

召喚したらブラン来たら笑うよね!

それともミスティが本来の姿で現れるとか?

うーん。どうなるんやろ?

先ずは魔力循環と魔力調整の練習からだろうなぁ。

アリア頑張れよ。

アルジャンさん結構厳しいからね。

泣かされないように!
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