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お守り役は大変!

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今日も宰相様は朝から多忙。

ルーティンの他にも色々仕事があってバタバタ。


やっと癒しの甘味タイムと栗と抹茶のジャンボどら焼きパクついてたら

暗部の諜報員からメールで呼ばれ

一段落したら次はギルドから‥

お昼を過ぎてもずっと大忙し!

ようやくランチタイムとゆったりしていたら今度は王から念話が‥‥

王からの呼び出しを無視してランチを楽しんでいると

王の側近がわざわざ呼びに来たので諦めて王の元へ。

「陛下!じいは忙しいのですから。私事で呼ぶのはおやめくださいとあれほどお願いしましたのに‥」

少しだけ陛下を脅しながら訴える宰相様。

「じいにしか頼めないのだ。頼む!この通りじゃ。」頭を下げてじいにお願いする王。

「また王妃様と喧嘩ですかな?じいは間に入りませんよ!夫婦喧嘩はご自分たちで落とし前をつけて下さい!じいは忙しいんです!」

「そこを何とか頼むよ。どうしたら機嫌が直るかわからないんだ。」

やれやれ王はかなりのヘタレですね。

宰相様も困り顔。

「王妃が最近凝っている事は何ですかな?それに関する贈り物に謝罪のお手紙をつけてみては‥」

「それがわからなくてじいに頼ってるんだが。」

「左様ですか。では、王妃様つきの暗部の者に聞いて後から陛下に連絡しますぞ。では、じいは仕事に戻りますからな。」

「流石じいだな。思いつかなかったよ。そうだな。毎日張り付いてる影に聞くのが一番だよな。有難い!じゃ、仕事に戻る!」

陛下に笑顔が戻って安心の宰相様。

やんちゃでまだまだ子供な王のお守り役は大変なのです。

こんなんでジュビア大丈夫なん?と思うでしょう?

それがあの王案外やり手で対外的には賢王って呼ばれてるんですよ。

不思議ですね。

まぁ 影で支えてる宰相様以下沢山のデキる方々のおかげもありますけどね。

そんなこんなでジュビア王国は今日もほんわかしております。

宰相様のお仕事まだ終わらないのかな?

おやっ。暗部から連絡きたみたいですよ。

王妃様は風使いのムスティがお気に入りでお茶会に招待しているらしい。

王妃様はブラッディのハープ演奏が気になっているからお城で音楽会を開催する準備をしている。

王妃様は桜庵の秋の彩りメニューの中の栗づくしを食べたいと云っている。

成る程。

これはギルドと桜庵に根回しが必要じゃな。

とりあえず、ジルとミレディにメールじゃ。

宰相様の日常はこんな感じです。

果たして王は王妃様のご機嫌直せるのかしらね?

栗づくし!自分も気になるので明日は朝から桜庵に並びます!

勤務前に桜庵!最高!

それでは、また明日。

宰相様の影そのいちがお送りしました。



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