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ほうれんそうは大事です!

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「何じゃと?ブラックオークとゴールデンバッファローは全滅させて他に問題は見当たらなかったから帰ってきただと?馬鹿もんっ!ギルド員とパーティーメンバーはどうなっとるんじゃ?お前らは仕事を中断して帰ってきたのと一緒じゃないか!」

宰相殿が何やらご立腹のようですぞ。

ジル様もミレディア様も先生に叱られる小学生のようにシュンとしてます。

「だって私の探索にも反応ないし、あの森にはもう魔獣が一切いないようにジルと二人で狩尽くしたんだから何も問題ないよ。ちゃんと捜索隊も残してきたんだからいいやん?」

あっ‥ミレディア様得意の開き直り!横でジル様が苦笑してます。

「まだまだ温いのお主たちは!そんなんだからワシが中々引退出来んのじゃ。老体に鞭打ってお主たちをまとめるのはそろそろ疲れたからミレディかジルのどちらでもいいから早くワシの後を継いでくれ。」

「頭!何を云ってんだよ。俺は今でこそジュビア最強と云われてるけど、現役時代の頭にはまだまだ及ばないってわかってる。お願いだからあと少しだけ俺たちの頭でいて下さい。」

ジルは頭を下げて頼んでいる。

「ねぇ。もういいやん。頭の事だからギルド員たちの足取りは掴んでるんでしょ?早く教えてよ。」

「ミレディお前は忙しないな。ちょっとは落ち着け。」

「おなかすいたからムリ!」

「子供か!!」と二人に同時に云われて拗ねながらも空間からおにぎりを出して食べ始めている。

何てマイペースなんでしょ。

「はぁ。ちょっとおちついたわ。でっ?ギルド員たち何処よ?」

アリアの作った爆弾おにぎりを口いっぱいに頬張りながら聞き返すミレディアであった。

「まぁそう急くな。みんな無事じゃ。アーライ神国から我が国に来る途中の冒険者に保護されたと聞いておる。今は城で事情聴取中じゃから安心してよいぞ。」

「そうなん?途中から人の気配が無くなったのは一気に転移したからか!これで謎解けたしスッキリしたわ。」

ミレディアは安心したらしくお茶とおにぎり両手持ちで食べるのに夢中です。

みんなの無事がわかりジル様もホッとしたご様子。

これで迷いの森の迷子騒動は一件落着。という事にしましょうか。

さて、次回はアーライ神国から来た冒険者の登場ですよ。

お楽しみに!

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