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森の仲間たち

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「そろそろオヤツにしない?ミリの好きなふわふわパンケーキがあるわよ!

クルルも木の実たっぷりのクッキーどうぞ」


リリスは大きな木の切り株をテーブル代わりにして、テーブルクロスをかけて持ってきたオヤツを出していく。


リスと遊んでいたミリアも、次から次へと出てくるオヤツに目を輝かせている。


「パンケーキしゃんだいすきよー。

りりたん、シロップたくしゃんおねがいなの。リスしゃんもいっしょにたべりゅ?

はいっ。あーんして?」


ミリは、リスに自分の好きなパンケーキを食べさせたいようだ。


クルルは、木の実のクッキーとベリーのジャムがたっぷり塗られたサンドイッチを夢中で食べている。


(もう!みんな可愛すぎるわ…ミリがリスわを餌付けしてるのもヤバいし、クルルがほっぺをふくらませて夢中で食べてるのも可愛い…

幸せだわ!可愛いしかない時間!)


「りりたんもいっしょにたべよ?

あーむーして?」


ミリが私に、アーンをしてくれるようです。


ひとくち大にカットされたパンケーキを私に食べさせてくれるミリの献身的な行動に感動しまくる私。


リカルド様に自慢しなくちゃ!


「ミリ、このリスが自分の仲間にも美味しい物を食べさせたいから呼んでもいいかと聞いておるがどうする?」


「リスしゃんのなかま?もふい?」


ミリは期待を込めて、リスに確認している。


リスは、コクコクと首をタテにふってみせる。


「わぁー。もふもふちゃん!いらっしゃい!」


リスは、辺りで一番高い木に登り、鳴いた。


すると、落ち葉を踏むガサガサという音がして様々な森の動物たちが現れた。


動物たちは、クルルを見るとぺこりと頭を下げて一列に並んだ。




「動物さんたち聞いて、私はクルルの主、聖女リリスよ。

今日は森に遊びにきたの。

あなた達を狩りに来たわけじゃないから安心してね。

好きなお菓子を食べたらいいわ。

代わりにあなたを撫でてもよいかしら?」


リリスは、オヤツ食べるならもふらせろ!と脅迫?ではなく、お願いをしている。


「わたしも、オヤツあげるからもふもふさせて?」

ミリも、首を傾げて可愛くおねだりしている。


「みんな撫でてもよいと言っているぞ?主も、ミリも気がすむまでもふりなさい!」

森の守護神クルル様からOKが出たのでふたりは…

「「わーい!やったぁ」」


リリスは童心に帰り、ふわもこの茶色いたれみみウサギを抱っこするのに成功した。


ミリは、銀色の毛並みでシッポがふわんふわんの子狐を抱っこしている。


「うさたん!野いちご食べますか?」


「きつねしゃん!いっしょにクッキーたべよ?シッポもふもふね!

せなかなでなでしゅるぅ」


ミリアが抱っこしてるきつねさんて…

銀狐の子供に見えるけど…


フェンリルじゃないよね?


リリスが抱っこしているウサギさんは、キャンディラビットという魔獣で、毛皮と肉が最高級なのだが…


「こんな可愛いうさちゃんの皮をはいで、マフラーにするとか、お肉をステーキにするとか許せない!

ギルドに言ってキャンディラビット狩りは禁止にしてもらわないと!」


リリス様はお怒りのようです。

というのも、キャンディラビットから群れが人間に狩られて家族を亡くしたと聞いたからだ。


「うさうさは、私が守るから!私と契約すれば死ななくてすむわよ?」
 

どうやら、リリス様はキャンディラビットと契約したようです。


ミリはというと、きつねしゃんを枕にしてお昼寝中!


こちらは、まだ使い魔契約というよりはほのぼのした様子です。


「ねぇ、クルル!あれは狐じゃないでしょ?」


「そうよ。私の森で預かっているフェンリルよ。

私がこの森に来る前の守護神の子供なの。

私が来たからようやく新婚旅行が出来るって、子供を預けて世界一周中なのよね。

この子以外の兄弟は別の森に行ったり、国を守ったりしているの。

ミリが気に入るならミリの使い魔にしたらいいわ。

まだ、小さいけど強くて優しい子よ」


「ミリ次第かしらね?

フェンリルちゃんも、枕になってくれている位だからミリを気に入ったんでしょ?

良かったわ。ミリに可愛いもふもふを見つけてあげられて…

クルルありがとう!」


ミリアは、森で運命の出逢いをした。


ミリアとフェンリルのお話はまた明日!








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