上 下
71 / 95

子育て頑張る!

しおりを挟む
レナは双子のお世話に明け暮れていた。

ひとりが泣くと、もうひとりも泣き出すのでどうしたらいいのかわからなくなり途方に暮れるレナ。

泣きたいのはこっちよ!と言いながら双子を抱っこしてあやすのだ。

双子たちは、乳母に抱っこされるとギャン泣きするので、どうしても外せない外出以外はレナが面倒を見ているのだ。

「あーもー、ハロルドが泣いたら何でミリアも泣くの?

オムツ替えたばかりなのに…

もらした?あーっもうヤダ」

もう、このままじゃ育児ノイローゼになりそうよ。

レナは、姉に相談する事にした。

「レナ!

姉様に任せて!」

ギャン泣きしていた双子はピタッと泣き止んだ。

「えっ?姉様?どうして?」

「んっ?

簡単よ!

授乳が終わったら寝かすの。

魔法でね!レナにも出来るでしょ?

前に、眠りの歌教えたよね。

アレを使うのよ!」

「そうかぁ、2人を同時に授乳出来ないから片方は寝かしつけたら静かでよいわね!

有難うお姉様!

私、頑張れそう」

レナは、眠りの歌を思い出して使ってみる事にした。

これって…

商品化出来ないかしら?

魔法が使えなくても、眠りの歌を流したら寝ないかしら?

ちょっと商品開発出来ないか、おじい様に聞いてみないとね!

眠りの歌…

リカルド様が寝つきが悪い時にもよいかもね。

レナ…


子育ての悩みを解決する魔道具を開発したらママ達に喜ばれるね。

リリス様は子育て上手だね!

レナのよいとこは、悩みを直ぐに誰かに相談するとこだよね。

ひとりで悩んでいても何も解決しないから…

可愛い顔で爆睡している双子たちを眺めながら、眠りの歌を組み込んだ魔道具のデザインを考えるレナ。

双子を楽に抱っこ出来る魔道具作りたいけど…

デザインが思いつかないなぁ…

リリスにもアイデアをもらいながら、出産後に役立つ子育てグッズの提案書を書き上げていくのだった。

「レナは、本当に誰かの役に立つ物を作るのが得意よね。

私は何でも魔法で解決しちゃうからなぁ…

私も何か、人の為になる事したいなぁ」

リリスが呟くが、

「お姉様は存在自体が凄いのですわ!

我が国の結界の維持をしているのはお姉様が作った魔力石でしょ?

学園でも教えているし…

国民からの人気も高いですし…」とレナから言われて照れていた。

聖女リリスは案外恥ずかしがり屋なのだ。

リリスは、ぐっすり眠っている双子を愛しそうに眺めている。

可愛らしい双子ハロルドとミリアはどんな子になるのか、楽しみだね!








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】薔薇の花をあなたに贈ります

彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。 目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。 ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。 たが、それに違和感を抱くようになる。 ロベルト殿下視点がおもになります。 前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!! 11話完結です。

【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!

ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、 1年以内に妊娠そして出産。 跡継ぎを産んで女主人以上の 役割を果たしていたし、 円満だと思っていた。 夫の本音を聞くまでは。 そして息子が他人に思えた。 いてもいなくてもいい存在?萎んだ花? 分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。 * 作り話です * 完結保証付き * 暇つぶしにどうぞ

【完結】逆行した聖女

ウミ
恋愛
 1度目の生で、取り巻き達の罪まで着せられ処刑された公爵令嬢が、逆行してやり直す。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書いた作品で、色々矛盾があります。どうか寛大な心でお読みいただけるととても嬉しいですm(_ _)m

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです

秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。 そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。 いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが── 他サイト様でも掲載しております。

やり直すなら、貴方とは結婚しません

わらびもち
恋愛
「君となんて結婚しなければよかったよ」 「は…………?」  夫からの辛辣な言葉に、私は一瞬息をするのも忘れてしまった。

側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。

とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」 成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。 「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」 ********************************************        ATTENTION ******************************************** *世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。 *いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。 *R-15は保険です。

【コミカライズ決定】婚約破棄され辺境伯との婚姻を命じられましたが、私の初恋の人はその義父です

灰銀猫
恋愛
両親と妹にはいない者として扱われながらも、王子の婚約者の肩書のお陰で何とか暮らしていたアレクシア。 顔だけの婚約者を実妹に奪われ、顔も性格も醜いと噂の辺境伯との結婚を命じられる。 辺境に追いやられ、婚約者からは白い結婚を打診されるも、婚約も結婚もこりごりと思っていたアレクシアには好都合で、しかも婚約者の義父は初恋の相手だった。 王都にいた時よりも好待遇で意外にも快適な日々を送る事に…でも、厄介事は向こうからやってきて… 婚約破棄物を書いてみたくなったので、書いてみました。 ありがちな内容ですが、よろしくお願いします。 設定は緩いしご都合主義です。難しく考えずにお読みいただけると嬉しいです。 他サイトでも掲載しています。 コミカライズ決定しました。申し訳ございませんが配信開始後は削除いたします。

【完結】捨てられ正妃は思い出す。

なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」    そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。  人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。  正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。  人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。  再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。  デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。  確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。 ––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––  他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。  前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。  彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。  

処理中です...