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愛しき者よ

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マタニティブルーを乗り越え、妊婦友達を沢山作ったレナ。

平民や他国からの移住者など、様々な友達が出来て毎日楽しそうにしている。

現在は、男女の双子を出産し、御祖父様がレナ達の為に作った病院に入院している。

最初は、病院には入らずに屋敷内で出産予定だったのだが…

切迫流産と診断され、入院する事になったのだ。

屋敷内ではリカルドが心配しすぎて、レナにストレスがかかるのではないか?と判断されたようだ。

双子が無事に生まれた時、立ち会っていたリカルド様は感動して号泣していた。

レナに、生んでくれて有難う!と何回も言いながら涙が止まらなかったようだ。

双子の名前をつける時に誰がつけるかで戦争が勃発しそうになったのは今となっては笑い話だが…

その時の、リリスVSリカルドの争いは壮絶であった。

リリスとリカルドがもめているうちに、王妃様が男児の方をハロルドと命名し、レナが女児の方をミリアと命名し、どちらが名付け親になるかでもめていたふたりはガッカリしたようだ。

リリスなどは、レナに次に生まれる子の名付け親になるから!予約したからね!と叫んでいたらしい。

リカルドも、次に名前をつけるのは父親である私だ!と言っているので…

二人に争って欲しくないレナは、次の名付け親は陛下にお願いする予定ですと伝えていた。

ガッカリしたふたりは、次の次に…と何が何でも名付け親になりたいらしく、レナに呆れられている。

お姉様とリカルド様って私の事になると直ぐに張り合うところは本当に子供なんだから…

いつになったらケンカしなくなるのかな?と困り顔のレナである。

ハロルドとミリアが無事に元気に育ちますように!

今回は仕事が忙しくて出産に間に合わなかったレナ父は戦場で、レナーッ、頑張って産めよ!と叫びながら戦っていたらしい。

可愛い愛娘の出産に立ち会えなかったストレスを戦いで晴らした結果、国境で小競り合いを繰り返していた連合国軍を三日で再起不能にしたようだ。

一週間早く攻めてきてくれていたら、俺は娘の出産に間に合っていたのに!と泣きながら大剣を振り回していたらしい…

レナの周りにはレナを溺愛している人が多すぎるのは気のせいですか?


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