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ふたりの愛の証

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私とリカルド様がちょっぴり大人の愛の交わし方について詳しくなった頃。

ようやく、待ちにまった赤ちゃんが私の元にやってきたのです。

朝、大好きなフレンチトーストを食べていた時に急激な吐き気が私を襲いました。

その後、心配したリカルド様からは今日は寝ていなさいと釘を刺された為、商会の仕事は休んで寝ていたのですが、お昼を食べた時も具合が悪くなってしまったのです。

私…何かの病気かしら?

不安になっていたら、侍女のユラが主治医の先生を連れてきたの。

先生に色々質問されて、応えていたら…

レナ様!検査をしてみましょうと言われ、お腹に手を当てられて先生が魔力を注ぎ込むと…

「レナ様!

お子様がお腹の中にいらっしゃいますよ!

おめでとうございます!」と祝福を受け

侍女たちからも、

「おめでとうございます!」

「レナ様!ばんざい」

「赤ちゃん!来たぁ」と祝福され、温かい気持ちになったレナです。

リカルドやリリス、両親たちにも連絡したのだが…

リカルドは、隣国の会議を早めに終わらせて帰ると言うので仕事をちゃんとしないと子供に呆れられますよ!と言ったら、お父様は仕事頑張ってますとお腹の子につたえて!と泣いていました。

リカルド様もようやくお父様になれますね!

お姉様からは、おめでとう!

レナの子供と遊べる場所を作る為に森を改造するわね!

生まれるまでに色々作らないと!と何とも気の早いお祝いを頂きました。

お姉様の森のお城付近を全て、子供たちが遊べる場所にする計画が進んでいるみたいです。

父は、生まれてくる孫の為に平和な国を作らなければ…と、国内外の警備を見直しを陛下に申し出ると言ってくるし、母は孫に鉱山をひとつあげようと言ってくるし、祖父母はひ孫の為に新しい商会を作ると言うし…

みんなに愛されて産まれてくる私の可愛い子供が待ちどおしいのです。

王妃様からも、早く孫に会いたいわ!

陛下も楽しみにしているのよ。と祝福の言葉を頂いたので…

私って、本当に幸せだなぁと思いながら、お腹にいる赤ちゃんに話しかけました。

あなたに会えるのを楽しみにしているわ。

でもね、慌てないでいいのよ?

お腹の中で大きくなって、もういいよ?って言われたら出てきてね?

レナは幸せそうにお腹を撫でて、優しく話かけるのです。

可愛い赤ちゃんに、会える日が楽しみですね。

それまでに、お母さんになる勉強しましょうか。

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