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お祖父様とデート

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リカルド様は起きていないのに、お祖父様からのお迎えの馬車が来てしまいました…

側近さん達が無理やり起こしますか?と私に確認してきたのですが、リカルド様の扱いが雑ではないでしょうか?

私だけ出かけるから旦那様が起きたら拗ねないようにお相手しておいてね!とお願いをして別荘を出たのですが…

大丈夫でしょうか?

お祖父様とのモーニングはきっとシャルマン商会の今後の展開についての話になると思うのでリカルド様が退屈するといけないので私ひとりがよいのかな?と勝手に判断したのですが…

後から置いていった事を謝る事にしましょう。

お祖父様が迎えによこした馬車は最新式なのか、座り心地がとてもよいのですが…

これは、王都で走らせたらきっと注文が舞い込みますよ?

流石はお祖父様ですね。

こちらで色々な取引先を開拓されたようです!

私も見習わなくては!

◇◇◇◇◇◇◇

考え事をしているうちに、お祖父様との待ち合わせ場所に着いたようです。

どの位、時間がかかったのでしょうか?

後で聞いてみないと!

乗り心地の良い馬車だと快適に移動が出来るのですね…

王都で乗り合い馬車の事業を始めたくなりました。

◇◇◇◇

すっかり頭の中が仕事モードになっているレナです。

レナが案内されたのは、とある別荘の中庭でした。

中庭にテーブルが並んでいて、お祖父様が既に座って待っていました。

「レナ!よく来たね。どうだい?私が買った別荘は?」

「お祖父様…また別荘を買いましたの?」

「ここは貸し出し用の別荘じゃよ?別荘に滞在するゲスト以外にも中庭やゲストルームを開放して食事を出せるようにする予定だよ?」

「まぁ!流石はお祖父様ね。貴族以外でも借りられるような料金システムにするおつもりね?」

「レナは察しがよいな!

海開きまでにこの別荘をリフォームしてひとりでも借りられるようにするんじゃよ」 

「それなら、平民でも安心して借りられますわ!避暑地の別荘に長期滞在となると費用がかかりますもの…

きっと、需要がありますわ。私も、新たに別荘を買いたくなりました!」

「レナ…短期滞在型の食事は一切出さないタイプにしたらどうかな?」

ふたりは、モーニングを楽しむ事も忘れ仕事の話に夢中になっております!

ふたりは仕事の虫なのです…

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