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海辺のひとり歩き

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朝早くに目覚めたのでひとりでお散歩しようと別荘から出たのですが…

「レナ様…お待ち下さい!」と止められました。

治安は悪くないはずですが…やはり…ひとり歩きはダメみたいです。

護衛のお兄様と凄腕侍女を引き連れてのお散歩になりました。

朝焼けの海がとっても綺麗で海の青に朝日が溶け込んでいくのをずっと見ていたくなりましたが…

「レナ様…冷えますからそろそろ帰りましょう」と言われちゃったので…

海とサヨナラして別荘に帰りました。

まだリカルド様はおやすみのようです。


お祖父様から一緒にモーニングしたいと連絡があったみたいなので、着替えて準備をしております。

シャルマン商会についての話になるのかなぁ…

モーニングを楽しむってより、ミーティングになりそうだよね。

ワイナリー巡りする時に会えるのに、何でわざわざ朝からこっちに来るんだろ?

「レナ様…レナ様…髪型はどうされますか?」

侍女が確認する声を聞いて我に返り、「いつも通りで良いわ」と答えると…

何故か、不満顔をされたので…

「ミーナが似合うと思った髪型にしてくれますか?」と告げる正解だったようで、侍女は嬉しそうにレナの柔らかい髪を編み込んでいく。

いつもの邪魔にならないようにコンパクトにまとめている髪型には実は納得いかないのか…

主も下につく者の気持ちを考えないといけないなぁと反省するレナです。

「ミーナ、旦那様は起きたのかしら?」

「それが…まだのようで…朝食には間に合わないかもしれません!先程、側付きの若様達が起こしにいかれましたが…」

「そうなの?わかったわ…無理に起こさないでいいわよ?」

レナはひとりでお祖父様に会うつもりらしい。

起きた時にリカルド様が拗そうだけど…



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