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お帰りなさい!

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リカルド様が隣国からお帰りになりました!

みんなと一緒に玄関でお出迎えをしてみました。

私がいると思っていなかったらしく…

「お帰りなさいませ!旦那様!」と言うと…

「レナ…元気にしていたのかな?

私に会えなくて寂しかったかい?」と言うので、私は素直に

「本当に寂しくて…毎日みんなに旦那様の幼い時の話を聞いたりしていましたのよ。

おかげで私…以前より、旦那様について詳しくなりましたの!」

レナ…

寂しがってくれていたのは嬉しいのだが…

何か方向性が違わないかい?

旦那様…私…

寂しかったのですよ?とか言いながら抱きついてきてもいいのに…

みんなに昔の私の話を聞くとか…

ちょっとした罰ゲームだよな?

レナに知られて困るような過去はないつもりだけど…

自分も覚えていない頃の話とかされてたら…不味いな…

泣き虫だったとか…

母上にベッタリだったとか…

知られたくないんだが…

お前達…

そんな事をレナに話していたなら許さないからな…

リカルドからの無言の圧力に…侍女達は、いいお話しかしていませんから!と無言で訴えていた。

◇◇◇◇◇◇

「リカルド様、お茶にしませんか?私が焼いたマスカット入りのロールケーキがありますのよ!うちのブドウ園のマスカットを使ってみたのです」

レナがお茶に誘ってくれたおかげでリカルドの威圧は解けて…

使用人達はホッとしたのだった。

側近達は、殿下…

ムダにみんなを怖がらせるのおやめ下さい…

レナ様になるべく素の自分を知ってもらうはずじゃ…

格好つけないで自然体でお願い致します!と心の中で呟いていたとか。



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