【完結】婚約破棄しろとうるさい幼なじみを溺愛して幸せな結婚を目指します！

旦那様からデートに誘われました！

公務を終えて屋敷に帰ると…

レナ様にお手紙が届いておりますよ！と執事から手紙と花束を渡された。

私…誕生日でもありませんが？どなたからでしょうね？

手紙の封を開けると…フワリと慣れしたんだ香水の香りがした。

爽やかさの後に甘さがやってくるリカルド様にピッタリな香り。

大好きな旦那様からの手紙だった。

ー私が隣国に行っている間、留守を頼むよ？

レナは毎日忙しそうにしているから私が帰ったらふたりでしばらく別荘に行かないか？

たまにはふたりでゆっくりしよう。

レナ愛しているよ。

◇◇◇◇◇◇

手紙を読み終わった後、真っ赤になっている私を侍女が心配して…

「奥様？どうなされました？」と声をかけてくれるまで、違う世界にトリップしていた。

リカルド様は…

時々やたら甘くなるのだ…

本当に心臓に悪い…

「大丈夫よ？旦那様が…手紙だとデレるから困っていたの」とこぼすと…

リカルド様とつきあいの長い侍女が…

「それは奥様限定ですわよ？リカルド様は常にクールでいらして、私達にもすきを見せませんから…」

大真面目に言う侍女とふたり顔を見合わせて笑いあった後に…

「旦那様が隣国から帰られたらみんなで別荘にしばらく行く事になったから準備を任せてよいかしら？」と伝えた。

「奥様…どちらの別荘でしょうか？場所によって準備する物が変わりますので…」

「ハッキリとは旦那様も言ってないのだけれど…結婚祝いに頂いた海辺の別荘だと思うわ」

「まぁ…私達はまだ行った事がございませんから…楽しみです」

「なるべくみんなで行きたいから留守番は最低限でいいわよ？」

「はい！皆に伝えて直ぐに準備致します！」

レナもウキウキしながら専属侍女と持っていくドレスを選んでいる。

リカルドからのデート？休暇のお誘いは喜んでもらえたみたいだね。