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クールなふりはやめときます!
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リカルドは悩んでいた。
どうやって自分の気持ちを伝えようかと…
父みたいに母上にはバレバレなのに格好をつけているのも馬鹿らしいと思ったからだ。
私もリリス様を見習って素直な気持ちをレナに伝えるのだ!
そう決めたリカルドなのだが、長年クールで余裕のある素振りをしていたクセが抜けずについつい格好をつけてしまうのであった。
今朝もレナが、南海地区のブドウ園の視察に行ってきますと元気に出て行くのを気をつけて行っておいで!と言ってひとりで行かせてしまった。
本当は一緒に行きたかったのに…
素直に本音を言うのは私には難易度が高いみたいだ…
どうしたものだろう?
◇◇◇◇◇◇
私はリリス先生に相談してみる事にした!
ここはあえて義姉ではなく先生としての聖女リリス様に…
ライルに断りを入れてからリリス先生にアポを取り、相談室を開いてもらう事になったのだが…
双子をライルに預けたら泣き出して大変だったようで、途中から双子をあやしながらの相談会となった。
私の話を詳しく聞いたリリス先生は、
「ようするに、殿下は本音を言ってレナに引かれたくないのよね?
格好いいと信じている自分を崩すのが恐いのでしょ?
今痩せ我慢をしたら一生そのエセクールキャラを演じる事になるわよ?
レナはヤキモチ焼きでかまってちゃんな殿下を受け入れる器があるから大丈夫よ?
ドーン!とぶつかりなさいな?」
「ドーンとぶつかれと言われましても…」
ひとり悩むリカルドを眺めながら…
新しく出来た義弟は不器用で弄りがいがあるなぁと笑うドS聖女リリス様である。
リカルドはどうやってぶつかるか作戦を模索しているようなのでリリスは双子を寝かしつけに行く事にした。
「殿下!
レナにぶつかるのは私からの課題だと思って励みなさいな。私は双子とお昼寝するからまたね!
結果はレポートで伝えてね」
ヒラヒラと手を振って双子たちを抱っこして微笑んでいる姿は本当に聖女だなぁ…と思っていると、ライルからうちの嫁さんと可愛らしい娘をジロジロ見るのは殿下でも許しがたい!と言ってきたので…
こいつも結構キャラ変わったよなぁ…
結婚ってヒトを変えてしまうのかも?と自分の心境の変化を受け入れようとするリカルドだった。
どうやって自分の気持ちを伝えようかと…
父みたいに母上にはバレバレなのに格好をつけているのも馬鹿らしいと思ったからだ。
私もリリス様を見習って素直な気持ちをレナに伝えるのだ!
そう決めたリカルドなのだが、長年クールで余裕のある素振りをしていたクセが抜けずについつい格好をつけてしまうのであった。
今朝もレナが、南海地区のブドウ園の視察に行ってきますと元気に出て行くのを気をつけて行っておいで!と言ってひとりで行かせてしまった。
本当は一緒に行きたかったのに…
素直に本音を言うのは私には難易度が高いみたいだ…
どうしたものだろう?
◇◇◇◇◇◇
私はリリス先生に相談してみる事にした!
ここはあえて義姉ではなく先生としての聖女リリス様に…
ライルに断りを入れてからリリス先生にアポを取り、相談室を開いてもらう事になったのだが…
双子をライルに預けたら泣き出して大変だったようで、途中から双子をあやしながらの相談会となった。
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格好いいと信じている自分を崩すのが恐いのでしょ?
今痩せ我慢をしたら一生そのエセクールキャラを演じる事になるわよ?
レナはヤキモチ焼きでかまってちゃんな殿下を受け入れる器があるから大丈夫よ?
ドーン!とぶつかりなさいな?」
「ドーンとぶつかれと言われましても…」
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「殿下!
レナにぶつかるのは私からの課題だと思って励みなさいな。私は双子とお昼寝するからまたね!
結果はレポートで伝えてね」
ヒラヒラと手を振って双子たちを抱っこして微笑んでいる姿は本当に聖女だなぁ…と思っていると、ライルからうちの嫁さんと可愛らしい娘をジロジロ見るのは殿下でも許しがたい!と言ってきたので…
こいつも結構キャラ変わったよなぁ…
結婚ってヒトを変えてしまうのかも?と自分の心境の変化を受け入れようとするリカルドだった。
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