【完結】婚約破棄しろとうるさい幼なじみを溺愛して幸せな結婚を目指します!

まゆら

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旦那様はヤキモチ焼き!

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リカルド様はクールな性格だと巷では言われておりますが…

レナが関わるとクールな貴公子は何処にいらっしゃいますか?

あれ?

めちゃくちゃ嫉妬マンじゃないですか?

どゆこと?

…って、側近が心の中でツッコミ入れてるレベルで残念王子になるのです!

今朝も、王妃様と孤児院へ行ってまいりますね。と出かけるレナを気をつけて!と見送った後に…

「レナを母上に盗られた気分だ…つまらない!

せっかくの休日なのに…」とひとり拗ねていらしたとか…

格好つけずに私も同行してもよいだろうか?とか、早めに帰っておいで!とか言えないものですかね…と侍女達からも冷めた目で見られているリカルド様なのだ。

鈍感なレナは全く気づいていないので、リカルド様は拗ねる一方である。

退屈のあまり、仕事でもしようと王宮へ出向き、執務室へ入るとそこには退屈そうな父の姿が…

「父上も、もしや母上が出かけてつまらないのですか?」

思わず父王に問いかけるリカルドに苦笑しながら…

「お前もレナちゃんに置いていかれたから仕事しに来たんだろ?それでいいんだよ!

夫婦円満の秘訣は常にベッタリだと嫌がられるから…」

「そうなのですか?

わかりました!胸に刻んでおきます。ある程度の自由は必要ですよね…

仕方ありません…私も我慢します!

レナに嫌われたくありませんから…やせ我慢しても余裕ある夫を演じてみせます!」

「その調子だ!

リカルド!それでいいのだ!

さぁ…一緒にこの書類の山をやっつけようか?」

「父上…それは父上が溜めた仕事ですよね?おひとりでどうぞ!

私はレナに渡す贈り物でも見に城下に行きますから!」

やきもきしているのは自分だけじゃないと分かりスッキリした気持ちになったリカルドはレナが好みそうなスイーツの店を探しに行く事にした。

次の休みこそは、レナとデートするのだ!と心に決めて…
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