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森の守護神クルル様
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レナが地元の業者に委託した南海地区の土地開発は順調に進んでいる。
高位貴族に売却予定の別荘地は無駄に豪華な別荘ではなくコンパクトで過ごしやすく綺麗な海を屋内から眺められる事やプライベートビーチがついている事、露天風呂と海が繋がっている事など…
海辺ならではの特典を売りにしているのだ。
購入するにも厳選な審査があるらしく…
シャルマン商会と聖女リリスが認める者だけが購入を許されるらしい。
今日はレナ達の祖父母も一緒に別荘地の建設状況を見に来ている。
別荘地の中でも1番景観のよい場所に建築中のお城を眺めていたレナが、
「お祖父様達の住むお城なの?可愛らしくて素敵だわ…」と感想を伝えると、
「うふふ…気に入ったかしら?あのお城は私達からレナに結婚祝いよ?」とお祖母様から言われてびっくりするのだった。
「お祖父様…お祖母様…嬉しい!有難うございます!」
「そんなに喜んでくれてこっちも贈りがいがあるな…内装はレナと殿下の好きなようにしたらよい。
明日から業者と打ち合わせだから…夏前には出来上がる予定だよ?」
「本当?夏はこっちで暮らしたいなぁ…
毎日、海辺を殿下とお散歩したいから…」
ウットリと夏の避暑計画を立てるレナを温かく見守る祖父母とリリスであった。
「そうそう…リリスには湖のほとりに城を建てておるからな…お前は森と湖が好きであろう?あの森でベリーときのこ狩りが出来るらしいぞ!」
「お祖父様…嬉しい!使い魔達と森で遊びたいからいいわね。私のドラゴンも湖にお家を作ればよいわね」
意外と乙女チックな聖女リリスはかなり嬉しそうである。
「姉上のお城も楽しみね!私も一緒にベリー摘みに連れて行ってよ?」
「もちろんよ!私の使い魔のクルルはベリーときのこを見つける名人よ?」
「姉上…また使い魔ふやしたの?」
「えぇ…王家の森で拾ったのよ…レナには見せていなかったわよね?クルル…おいで?みんなにご挨拶して?」
リリスは見た目はリスにしか見えないもふもふ尻尾の使い魔を召喚した。
「あら…可愛いじゃないの?可愛いけれど凄い魔力だわ…流石…リリスを選んだだけあるわね」
「おっ…リリス…お主また高貴な方を使い魔にしたな…」
姉上の新しい使い魔さんはリスに見えるけど高貴な神獣様みたいです…
魔力が少ない私にはリスにしか見えませんが…
お祖父様には違うモノに見えるようですよ?
お祖父様とお祖母様は神獣様にご挨拶してます…
私も挨拶を…と思っていたら、神獣様が私の手のひらに飛び込んできました。
「あなたはリリスの妹ね?私はクルルよ!王家の森の守護を辞めて南海地区の森の守護神になるからよろしくね」と挨拶された。
「クルル様!
こちらこそよろしくお願い致します!
南海地区の森を守っていただけるのですね?
私も微力ながらお手伝い致しますわ」
「レナの作る木の実とベリーのパイが美味しいってリリスから聞いたから作ってくれる?あと…ベリーのジャムも…」
「はい!クルル様!いつでもお作り致します!」
レナは森の守護神様に気に入られたようだ。
聖女リリスと森の守護神クルル様がいれば南海地区に危険が及ぶ事はなさそうですね。
高位貴族に売却予定の別荘地は無駄に豪華な別荘ではなくコンパクトで過ごしやすく綺麗な海を屋内から眺められる事やプライベートビーチがついている事、露天風呂と海が繋がっている事など…
海辺ならではの特典を売りにしているのだ。
購入するにも厳選な審査があるらしく…
シャルマン商会と聖女リリスが認める者だけが購入を許されるらしい。
今日はレナ達の祖父母も一緒に別荘地の建設状況を見に来ている。
別荘地の中でも1番景観のよい場所に建築中のお城を眺めていたレナが、
「お祖父様達の住むお城なの?可愛らしくて素敵だわ…」と感想を伝えると、
「うふふ…気に入ったかしら?あのお城は私達からレナに結婚祝いよ?」とお祖母様から言われてびっくりするのだった。
「お祖父様…お祖母様…嬉しい!有難うございます!」
「そんなに喜んでくれてこっちも贈りがいがあるな…内装はレナと殿下の好きなようにしたらよい。
明日から業者と打ち合わせだから…夏前には出来上がる予定だよ?」
「本当?夏はこっちで暮らしたいなぁ…
毎日、海辺を殿下とお散歩したいから…」
ウットリと夏の避暑計画を立てるレナを温かく見守る祖父母とリリスであった。
「そうそう…リリスには湖のほとりに城を建てておるからな…お前は森と湖が好きであろう?あの森でベリーときのこ狩りが出来るらしいぞ!」
「お祖父様…嬉しい!使い魔達と森で遊びたいからいいわね。私のドラゴンも湖にお家を作ればよいわね」
意外と乙女チックな聖女リリスはかなり嬉しそうである。
「姉上のお城も楽しみね!私も一緒にベリー摘みに連れて行ってよ?」
「もちろんよ!私の使い魔のクルルはベリーときのこを見つける名人よ?」
「姉上…また使い魔ふやしたの?」
「えぇ…王家の森で拾ったのよ…レナには見せていなかったわよね?クルル…おいで?みんなにご挨拶して?」
リリスは見た目はリスにしか見えないもふもふ尻尾の使い魔を召喚した。
「あら…可愛いじゃないの?可愛いけれど凄い魔力だわ…流石…リリスを選んだだけあるわね」
「おっ…リリス…お主また高貴な方を使い魔にしたな…」
姉上の新しい使い魔さんはリスに見えるけど高貴な神獣様みたいです…
魔力が少ない私にはリスにしか見えませんが…
お祖父様には違うモノに見えるようですよ?
お祖父様とお祖母様は神獣様にご挨拶してます…
私も挨拶を…と思っていたら、神獣様が私の手のひらに飛び込んできました。
「あなたはリリスの妹ね?私はクルルよ!王家の森の守護を辞めて南海地区の森の守護神になるからよろしくね」と挨拶された。
「クルル様!
こちらこそよろしくお願い致します!
南海地区の森を守っていただけるのですね?
私も微力ながらお手伝い致しますわ」
「レナの作る木の実とベリーのパイが美味しいってリリスから聞いたから作ってくれる?あと…ベリーのジャムも…」
「はい!クルル様!いつでもお作り致します!」
レナは森の守護神様に気に入られたようだ。
聖女リリスと森の守護神クルル様がいれば南海地区に危険が及ぶ事はなさそうですね。
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