【完結】婚約破棄しろとうるさい幼なじみを溺愛して幸せな結婚を目指します!

まゆら

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後日談

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「ねぇ。お姉さまの婚約者様のお名前をそろそろ教えてくれてもよいと思うの?」

「そうね…私が結婚したら多分わかるはずよ?

それまで待ってみたらどうかしら?」

「えっ?

もしかして…お姉さまも知らないの?」

「…最初に聞いたような?聞かないような…もう忘れたわよ?

名前なんて好きなように呼べばいいのよ!

まぁ…私達はお互いを特に呼ぶ事はないけれどね?」

姉上は婚約者様からの差し入れのマドレーヌを紅茶に浸しながら食べ続けている。

膝の上には新しく使い魔になった白いもふもふが…

神山に仕える巫女様の使い魔の子供なんだって、神山にお神酒を供えに行った時に懐いてきたから連れてきたみたい…

いいなぁ…

私も欲しい…もふもふな使い魔…

使い魔と言えば…

リカルド様と私はジュエルの案内でジュエルの兄弟に紹介された後に、リカルド様と魔質がピッタリなジュエルの末の妹を使い魔にする事が出来たの。


サファイアブルーの綺麗な瞳を持つ彼女はサフィーと名付けられて王宮に私が行く時に迎えに来てくれたり、リカルド様からのお手紙や贈り物を我が家に運んでくれるの。

サフィーはチョコレートが大好きだから、いっつもお使いの後にチョコレートをあげるんだよ。

そしたら、尻尾をパタパタしながら喜ぶから可愛らしいの。

リカルド様がおやすみの日には、一緒に我が家に遊びに来てジュエルと戯れるんだけどね…


その様子が可愛くてたまらないの。

りんごを食べさせあってるとこなんて…

可愛くて…うちのお抱え絵師に描いてもらって私の部屋に飾ってあるんだよ。

リカルド様はレナの趣味が時々理解出来ない!って言うから…


「殿下…それはご自分を否定する事になりますわよ?」と進言してみたら笑っておられたの。

◇◇◇◇◇

王太子妃に指名されてからの私は変わりましたのよ?

リカルド様が私を選んでくれたのですからね。

日々、自信を持って妃教育に励んでおります!

私から恋して臆病になっているご令嬢方にアドバイスするとしたら、恋したら運命に抗う位に強くなればよいとだけ…

望まない相手との政略結婚に泣いていないで誰かに相談してみてね。

貴女の味方になってくれるヒトがいないか探してみて!


もしいなかったら、聖女リリスを頼ってみて下さい。

姉上から秘策を授けてもらえるはずです!

姉上は甘い物に目が無いので…お礼はお金より甘い物がいいですよ?

それでは、私はリカルド様とサフィーとお空を散歩してきますね!

番外編にて、また皆様に会えるのを楽しみにしております。


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