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第二十三話

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リカルドside

ようやく帰れる!

私は宿泊施設のベッドに倒れ込んだ。

各国の要人ばかりが集まる会議であるから…

事件が起きないように、関係者は全て同じ場所に泊まっているのだ。

この場所は…魔法で色々な仕掛けが施されていて王宮と同じレベルで安全が保証されているらしい。

私はレナに帰り次第、会いに行くと手紙を書き、リリス先生の使い魔である飛竜に渡す。

こっちにいる間、数回レナと手紙のやりとりをしたのだが…

中々の好感触なのだ。

私とレナを取り持ってくれたリリス先生と飛竜のジュエルには感謝しかない。

キラキラ輝く宝石が好きだというジュエルにお土産として希少な宝石を、リリス先生には隣国で最近人気のある作家で魔導師としても有名なダナンの最新作を用意した。

前にリリス先生がダナンのファンだと聞いた事があるから喜んでくれるはずだ。

レナには帰って直接…

私の愛情をたっぷり注いでやらないと…

お土産はちゃんと用意したけどね。

ふたりの時にこっそり渡すつもりなんだ。

◇◇◇◇

手紙と荷物の準備が出来るまで待たせていたジュエルには好物のチョコクッキーを食べさせる。

何回か、お使いに来るうちに私に慣れたらしくお菓子を私の手から食べてくれるようになったのだ。

可愛いヤツめ!

帰ったらリリス先生にお願いして私も飛竜を使い魔にしたいものだな。

ジュエルには姉妹がいるらしく、私を気に入ったら使い魔になってくれそうなのだ。

リリス先生に比べたら魔力は少ないけれど…

私も王子でなければ魔法省に入れていたのに…と師匠である魔導師長に言われた事があるからね。

私…

婚約者であるレナにめろめろな馬鹿王子って事…

ないですから!


えっ?

馬鹿だと思ってた?

確かに…

レナ馬鹿ですが…

◇◇◇◇◇

側近達から見たリカルド像は…

レナ様関連では確かにお馬鹿王子なのですが…

語学も堪能で社交性もありますし、容姿端麗ですし…

魔力も中々で特殊な属性も持ってますし…

剣技も、体術も騎士団に入ってもいい線いけるレベルですよ?

商才も有りますし…

平民になっても生きていける逞しさがありますからね!

結婚するには最適ではないですかね?

勿論!

ほめてますよ?
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