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第二十ニ話

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リカルドside

せっかくレナからのデートのお誘いがあったのに…

私は、公務で忙しいときている。

父上…

これでまたレナから婚約破棄してくれとか言われたら…

恨みますよ?

私は、表面は笑顔を保ちながら他国の代表と話し合い…

これ…いつまでたっても終わらないよね?

お互いの都合に合うような政策なんて無いでしょ?

誰か…妥協案の提案してくれないかな?とため息をつきたいのを我慢している。

私は父上の代理で5ヶ国の代表達と今までよりスムーズな貿易をする為に来てるんだけど…

話がいっこうに進まないのだ。

頭が固い古狸相手にどう戦えばよいのかな?

隣国の皇太子であり、私より年上のライト様が休憩にしましょうと言って一時休戦。

早く決着をつけて、帰りたいんだけどな。

何かよい案はないものか?

私はひとり頭を悩ませていると…

一緒に来ていた側近のライルが、

「殿下!レナ様からですよ!」と渡してくれたのは…

私の名前が刺繍されたハンカチと手紙だった。

リリス先生の使い魔が届けてくれたらしい。

リリス先生の使い魔の飛竜を待たせていると聞いて慌ててレナに返事を書いて、リリス先生に宜しくと飛竜におやつを渡す。

飛竜は頷くと、静かに飛び立っていった。

レナからの手紙の内容は秘密だが…

まぁ…お仕事頑張ってるリカルド様が素敵って思ってくれてるみたいだ。

ライルは、横でニヤニヤしながら作戦成功じゃないですか?

押して駄目なら引いてみちゃう作戦バッチリですよ!

帰ったら王にお知らせしないと…

ライル…

お前の主は私だよな?

それとも父上のスパイなのか?

…と怒るリカルドですが、ライルの雇い主は国王なのでは?

それにしても…リリス先生の使い魔は色々いるんだな!

私も使い魔欲しいなぁと思うリカルドだった。

レナの暴走は、リリスが止めてくれたのかな?

早く帰ってレナとデートしてあげてね。

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