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第十九話
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レナside
リカルド様からおっきなもふもふの猫のぬいぐるみが!
それも、母上と姉上の分もなの。
私のは白くて青い瞳、姉上のは黒くて金色の瞳、母上のは茶色のシマシマで金色の瞳。
それぞれの好みに合わせて選んでくれたみたいなの。
メッセージカードには、このぬいぐるみがレナに似ているからどうしても気になってしまったというような言葉と…
何やら気恥ずかしくなる位に甘い言葉が書かれていた。
姉上は、使い魔のミラにそっくりのもふもふ!とぬいぐるみに抱きついて幸せそう!
母上は…
昔飼ってたマァロウに似てる!と抱っこしてもふもふしている…
リカルド様…
私だけじゃなく、ちゃんと家族を大切にしてくれるところ推せます!
ぬいぐるみの他にも、シャルマン家が贔屓にしているパティシエが出した新作のお菓子の詰め合わせとこれまたおっきな花束もお見舞いとして贈ってくれてるし…
花束に添えられたカードには、レナからのデートのお誘いを楽しみにしております。と記されていた。
こんな風にされたら、私ってリカルド様に愛されてるのかしら?って勘違いしちゃうんだけど…
カードを見てたら涙が溢れてきて、エライザが慰めてくれたんだけど…
「レナ様!
そんなにリカルド様にお会いしたいのですね!
わかりました!
贈り物を届けてくれたアランさんはリリス様とお茶を飲んでおられます!
レナ様は、直ぐにリカルド様にお返事を書いてしまって下さいませ。書いたら、アランさんに届けてもらいましょう。
私はリリス様に頼んでアランさんを引き止めてもらっておきますね」
デキる侍女エライザは、ニッコリ笑ってウインクして出て行った。
エライザ…誤解なんだけど…
リカルド様に早くお返事を出すのはよいからいいんだけど…
何て書いたらよいのか…
アランさんて、リカルド様の側近の中でも1番人気のイケメンさんだよね?
姉上の好みなのかな?
それともアランさんがドM?
◇◇◇◇◇
リリス先生は、ドMな紳士にモテモテのドS聖女様であり、ドS先生なのである。
アランは元々王宮魔導師だった事もあり、リリスとは旧知の仲であり…
ふたりは残念ながら全く色気のない魔法学の話で盛り上がっていた。
お茶を飲みながら、ふたりで楽しそうにリリスが最近研究している古代魔法の新解釈について討論しているのを見てエライザは声をかけるのをやめた。
この分なら、レナ様が手紙を書く時間は十分にありそうだと思ったからだ。
それにしても…
リリス様はお美しいし、アランさんも評判のイケメンなのに、残念過ぎる…と呟くエライザだった。
アラン…
リカルドの恋の使者じゃないの?
普通に自分の趣味の話してるけど…
リリス様の相手をするのは大切な仕事の内だからよいのかな?
それにしても…
レナは…中々に手強いね!
リカルド様にはもっと頑張ってもらわないと…
前に進まないよ?
リカルド様からおっきなもふもふの猫のぬいぐるみが!
それも、母上と姉上の分もなの。
私のは白くて青い瞳、姉上のは黒くて金色の瞳、母上のは茶色のシマシマで金色の瞳。
それぞれの好みに合わせて選んでくれたみたいなの。
メッセージカードには、このぬいぐるみがレナに似ているからどうしても気になってしまったというような言葉と…
何やら気恥ずかしくなる位に甘い言葉が書かれていた。
姉上は、使い魔のミラにそっくりのもふもふ!とぬいぐるみに抱きついて幸せそう!
母上は…
昔飼ってたマァロウに似てる!と抱っこしてもふもふしている…
リカルド様…
私だけじゃなく、ちゃんと家族を大切にしてくれるところ推せます!
ぬいぐるみの他にも、シャルマン家が贔屓にしているパティシエが出した新作のお菓子の詰め合わせとこれまたおっきな花束もお見舞いとして贈ってくれてるし…
花束に添えられたカードには、レナからのデートのお誘いを楽しみにしております。と記されていた。
こんな風にされたら、私ってリカルド様に愛されてるのかしら?って勘違いしちゃうんだけど…
カードを見てたら涙が溢れてきて、エライザが慰めてくれたんだけど…
「レナ様!
そんなにリカルド様にお会いしたいのですね!
わかりました!
贈り物を届けてくれたアランさんはリリス様とお茶を飲んでおられます!
レナ様は、直ぐにリカルド様にお返事を書いてしまって下さいませ。書いたら、アランさんに届けてもらいましょう。
私はリリス様に頼んでアランさんを引き止めてもらっておきますね」
デキる侍女エライザは、ニッコリ笑ってウインクして出て行った。
エライザ…誤解なんだけど…
リカルド様に早くお返事を出すのはよいからいいんだけど…
何て書いたらよいのか…
アランさんて、リカルド様の側近の中でも1番人気のイケメンさんだよね?
姉上の好みなのかな?
それともアランさんがドM?
◇◇◇◇◇
リリス先生は、ドMな紳士にモテモテのドS聖女様であり、ドS先生なのである。
アランは元々王宮魔導師だった事もあり、リリスとは旧知の仲であり…
ふたりは残念ながら全く色気のない魔法学の話で盛り上がっていた。
お茶を飲みながら、ふたりで楽しそうにリリスが最近研究している古代魔法の新解釈について討論しているのを見てエライザは声をかけるのをやめた。
この分なら、レナ様が手紙を書く時間は十分にありそうだと思ったからだ。
それにしても…
リリス様はお美しいし、アランさんも評判のイケメンなのに、残念過ぎる…と呟くエライザだった。
アラン…
リカルドの恋の使者じゃないの?
普通に自分の趣味の話してるけど…
リリス様の相手をするのは大切な仕事の内だからよいのかな?
それにしても…
レナは…中々に手強いね!
リカルド様にはもっと頑張ってもらわないと…
前に進まないよ?
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