上 下
18 / 95

第十八話

しおりを挟む
リカルドside

3日間意識不明だったレナがようやく目覚めたと、シャルマン家から連絡があった。

私のレナは…

眠り姫になってしまうのか?

それなら、私も隣で眠りにつこう!と、生命と若さを維持したまま眠りにつける魔法を探していたのだが…

王家に伝わる古の魔法学の本の古代文字が読めずにめげていたところだったので、レナが目覚めてくれて良かった。

リリス先生が不眠不休で回復魔法をかけ続けてくれたと聞き、リリス先生に特大のもふもふしたぬいぐるみをプレゼントする事にしたのだが…

レナにも贈らないと拗ねるだろうか?

リリス先生は、もふもふした物を偏愛しているので頼み事がある時や謝りたい時はもふもふをプレゼントしろ!

そうすれば機嫌よく事は進む!と父上から教えて貰ったのだが…

本当なのだろうか?

私は色々悩んだのだが、側近達に意見を聞き解決策として色違いのもふもふをレナ、リリス先生、マイラ夫人の3人に贈る事にした。

レナには快気祝いとして、彼女が大好きな薔薇と私からの愛のメッセージを…

早くレナに直接私からの愛の言葉を伝えたい!

ただそれだけを願い、私は側近達ともふもふ選びに向かうのであった。

王家&貴族御用達のファンシーショップがあるのだが…

新作が今日出ると聞いた私は店を貸し切りにしてもらい、意見を聞くために母上にも来てもらう事にした。

「今回はリリスちゃんメインで考えてるの?

それなら、このふわふわのくまさんか、もふもふの猫はどうかしら?

抱き心地はくまさんだけど…

猫さんは、ちょっとレナちゃんに似ているからリリスちゃんが喜ぶかもね?

マイラは、娘とオソロイならどれでもよいだろうし、レナちゃんには別に薔薇の花束をあげるのなら…

この猫の愛らしさにアナタを思い出します!とメッセージに添えたらよいわよ?」

大きなふわふわのくまのぬいぐるみを抱きしめ、うっとりしている母上…

これは、くまが気に入ったんだよな?

「では母上には、そのくまさんをプレゼント致します!

忙しい中、私用に付き合わせてしまったせめてものお詫びです。

母上の助言に従い、早速シャルマン家にこの猫さん達を贈ろうと思います!

これからも、助言宜しくお願い致します!」

「あら、私にくまさんをくれるの?嬉しいわ!

癒やされる抱き心地よ?

リカルド!アナタもくまさんを抱っこしてみたら?

小さい時のアナタ…くまさんといつも一緒に寝てたのよ?

覚えていないかしら?」といきなり幼少期の事を語りだしたので…

母上のお気に入りのイケメンであるアランに目配せをして、王宮に連れて帰ってもらう事にした。

母上…

私はひとりっ子だからなのか、いつまでも子供扱いなんだよな…

もう結婚出来る年齢なんだけど…

◇◇◇◇◇◇

もふもふプレゼント作戦は上手くいくのか?

続きはまた明日!


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王命を忘れた恋

須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』  そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。  強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?  そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。

やり直すなら、貴方とは結婚しません

わらびもち
恋愛
「君となんて結婚しなければよかったよ」 「は…………?」  夫からの辛辣な言葉に、私は一瞬息をするのも忘れてしまった。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

その婚約破棄喜んで

空月 若葉
恋愛
 婚約者のエスコートなしに卒業パーティーにいる私は不思議がられていた。けれどなんとなく気がついている人もこの中に何人かは居るだろう。  そして、私も知っている。これから私がどうなるのか。私の婚約者がどこにいるのか。知っているのはそれだけじゃないわ。私、知っているの。この世界の秘密を、ね。 注意…主人公がちょっと怖いかも(笑) 4話で完結します。短いです。の割に詰め込んだので、かなりめちゃくちゃで読みにくいかもしれません。もし改善できるところを見つけてくださった方がいれば、教えていただけると嬉しいです。 完結後、番外編を付け足しました。 カクヨムにも掲載しています。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。

つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。 彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。 なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか? それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。 恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。 その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。 更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。 婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。 生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。 婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。 後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。 「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。

愛想を尽かした女と尽かされた男

火野村志紀
恋愛
※全16話となります。 「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」

ある辺境伯の後悔

だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。 父親似だが目元が妻によく似た長女と 目元は自分譲りだが母親似の長男。 愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。 愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

【完結】「私は善意に殺された」

まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。 誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。 私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。 だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。 どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します。 ※他サイトにも投稿中。 ※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」 ※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!

処理中です...