上 下
11 / 95

第十一話

しおりを挟む
レナside

あー。緊張する…

リカルド様に会うのが1か月ぶり位なんだもの。仕方ないわよね。

彼はただ晩餐会に来るだけよ!

レナ!落ち着くの!

レナは、自分を励ましていた。

そうよ…今夜の私は非の打ち所がない美しい令嬢なんだから!

みんな綺麗って言ってくれたから大丈夫!

レナ自信を持つのよ。

メイク後にレナが鏡の前から動かなくなったので、エライザが1言。

「レナ様には愛と美の女神の加護があるんですもの。

美しいに決まっております!

鏡に聞いてみたらどうです?」

「えっ?この鏡話せるの?」

「この鏡は、レナ様が生まれた時に女神から贈られものですからね。ちょっと聞いてみたらどうです?」

「鏡さん!あのね、ちょっといいかな?
今日の私どう?」



「りにゆーーんやわやわやわをわやわゆわやをやをやわやわわをやわわわやをややをわゆややわやよやーややわゆわわわわわゆやよわやわやよややわわょゃわわゆゆやわやややゆわややゆよややゃわやゆゆやゆよわゆよやややよ!!

こちら、鏡です。

レナ様は今日もとてもお綺麗です。

最高にお綺麗です。

私!嘘はつきませんから、ご安心下さい。

すにょーん。すにょー?ぶじゅっ。」

……鏡さん、話せたね?

前後の不思議な音はよくわかんないけど…

「レナ様!良かったですね。さぁさぁ、皆様お待ちになってますからね。行きましょうか」

「エライザ…私…緊張してるの。どうしよう…」

「レナ様は自信をお持ちになって下さい!私の自慢の美しい姫様なんですから」

エライザの言葉に背中を押され家族が揃う部屋に向かう。


緊張の余り、顔は青ざめ手足は震えるレナを見ながらエライザは…

レナ様の婚約者はこんなに可憐で可愛らしいレナ様を褒めないの?

何なの?王子って何様よ!

王子様か!と脳内で呟いていたとか…

◇◇◇◇◇

リカルドはレナを大好きでめちゃくちゃ愛してるんですが…

本人には、その気持ち全く届いてないんですよね。残念な事に。

早くレナにリカルドの気持ちが届くといいよね。

重すぎてレナが逃げない程度に気持ちを伝えないとね!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】薔薇の花をあなたに贈ります

彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。 目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。 ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。 たが、それに違和感を抱くようになる。 ロベルト殿下視点がおもになります。 前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!! 11話完結です。

拝啓、私を追い出した皆様 いかがお過ごしですか?私はとても幸せです。

香木あかり
恋愛
拝啓、懐かしのお父様、お母様、妹のアニー 私を追い出してから、一年が経ちましたね。いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。 治癒の能力を持つローザは、家業に全く役に立たないという理由で家族に疎まれていた。妹アニーの占いで、ローザを追い出せば家業が上手くいくという結果が出たため、家族に家から追い出されてしまう。 隣国で暮らし始めたローザは、実家の商売敵であるフランツの病気を治癒し、それがきっかけで結婚する。フランツに溺愛されながら幸せに暮らすローザは、実家にある手紙を送るのだった。 ※複数サイトにて掲載中です

【完結】逆行した聖女

ウミ
恋愛
 1度目の生で、取り巻き達の罪まで着せられ処刑された公爵令嬢が、逆行してやり直す。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書いた作品で、色々矛盾があります。どうか寛大な心でお読みいただけるととても嬉しいですm(_ _)m

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです

秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。 そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。 いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが── 他サイト様でも掲載しております。

側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。

とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」 成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。 「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」 ********************************************        ATTENTION ******************************************** *世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。 *いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。 *R-15は保険です。

【コミカライズ決定】婚約破棄され辺境伯との婚姻を命じられましたが、私の初恋の人はその義父です

灰銀猫
恋愛
両親と妹にはいない者として扱われながらも、王子の婚約者の肩書のお陰で何とか暮らしていたアレクシア。 顔だけの婚約者を実妹に奪われ、顔も性格も醜いと噂の辺境伯との結婚を命じられる。 辺境に追いやられ、婚約者からは白い結婚を打診されるも、婚約も結婚もこりごりと思っていたアレクシアには好都合で、しかも婚約者の義父は初恋の相手だった。 王都にいた時よりも好待遇で意外にも快適な日々を送る事に…でも、厄介事は向こうからやってきて… 婚約破棄物を書いてみたくなったので、書いてみました。 ありがちな内容ですが、よろしくお願いします。 設定は緩いしご都合主義です。難しく考えずにお読みいただけると嬉しいです。 他サイトでも掲載しています。 コミカライズ決定しました。申し訳ございませんが配信開始後は削除いたします。

王命を忘れた恋

須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』  そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。  強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?  そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。

記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。

せいめ
恋愛
 メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。  頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。   ご都合主義です。誤字脱字お許しください。

処理中です...