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第三話
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リカルドside
ここ数日、レナがおとなしい!
一体どうしたんだろう?
私に飽きたのだろうか?
いっこうに婚約破棄してくれと言いに来ないレナを心配していた。
普通科に会いに行こうかな?
リカルドが普通科へ向かうと‥レナは、見知らぬ男子生徒と楽しそうに話している‥
アイツ誰なの?
何、俺のレナと勝手に話してんの?
リカルドの周りが冷たい空気に凍えている。
氷魔法が勝手に発動しているらしい‥
「殿下!お止めください!皆のものが凍りついてしまいます!」
側近が慌ててリカルドを諌めようとするが‥
リカルドには届かない!
困った側近は、最強聖女リリス先生に頼る事にした!
側近に呼ばれたリリスがリカルドの氷魔法を無効化してようやく我に返ったリカルドは、
「リリス先生、お手数かけました」と謝り、体調が悪いとそのまま早退した。
リカルドは悩んでいた。レナはもう私の事をいない者として扱っているのだろうか?
あの見知らぬクラスメートがレナの想い人なのか?
悩み過ぎて原因不明の熱を出したリカルドは、しばらく学園を休む事になる。
◇◇◇◇◇
レナside
最近、リカルド様が学園に来ていない。
今朝も魔法学科に訪ねていったら、側近さんが殿下はお休みです。って教えてくれた。
リカルド様‥
公務が忙しいのかな?
婚約破棄したいのにな‥
レナは、自分が原因でリカルドが休んでいるとは知らない。
毎日、魔法学科をのぞいてはガッカリしていた。
そんなレナを見ていた、わりと有能な側近はシャルマン嬢が毎日殿下に会いに来ておりますが?
お見舞いに来てもらうように伝えましょうか?とリカルドに確認する。
「何?レナが私を‥わかった!明日から学園に行くぞ!誰か解熱剤を!」
リカルドの側近は、自分で冷たくすればよくない?と思ったとか、思わないとか‥
翌日、レナが自分のクラスに行くと‥
何故か、リカルドが来ていた。
「おはよう!レナ元気にしていたかい?寂しい想いをさせたようだね?今日は、私に用事はないのかな?」
うさんくさい王子様スマイル全開のリカルドに‥
普通科の女子は全滅した!
「リカルド様?特に用事はないですわ?」
不思議そうにリカルドを見つめるレナを見て
ヤバい!久しぶりのレナが可愛すぎてもう無理!と、いきなり走り去り
リカルド様何だったのかな?
忙しそうだから、今日は婚約破棄してって言うの止めとこう。と自重したのだった。
噛み合わないふたりである。
こんなふたりだが、婚約してもう一年になるのだ。
いっこうに、ふたりの距離は縮まらずスレ違ったままである。
レナが婚約破棄したいと思っても仕方ない事である。
実際は、レナとしばらく一緒にいるだけでリカルドの理性が飛びそうになるからあまり一緒にいないようにしているだけ!
らしいのだが、レナは知らない。
レナは、自分が嫌われていると思い込んでいるのだ。
果たして、こんなふたりが結婚する未来は来るのか?
今は、誰にもわからないのである。
ここ数日、レナがおとなしい!
一体どうしたんだろう?
私に飽きたのだろうか?
いっこうに婚約破棄してくれと言いに来ないレナを心配していた。
普通科に会いに行こうかな?
リカルドが普通科へ向かうと‥レナは、見知らぬ男子生徒と楽しそうに話している‥
アイツ誰なの?
何、俺のレナと勝手に話してんの?
リカルドの周りが冷たい空気に凍えている。
氷魔法が勝手に発動しているらしい‥
「殿下!お止めください!皆のものが凍りついてしまいます!」
側近が慌ててリカルドを諌めようとするが‥
リカルドには届かない!
困った側近は、最強聖女リリス先生に頼る事にした!
側近に呼ばれたリリスがリカルドの氷魔法を無効化してようやく我に返ったリカルドは、
「リリス先生、お手数かけました」と謝り、体調が悪いとそのまま早退した。
リカルドは悩んでいた。レナはもう私の事をいない者として扱っているのだろうか?
あの見知らぬクラスメートがレナの想い人なのか?
悩み過ぎて原因不明の熱を出したリカルドは、しばらく学園を休む事になる。
◇◇◇◇◇
レナside
最近、リカルド様が学園に来ていない。
今朝も魔法学科に訪ねていったら、側近さんが殿下はお休みです。って教えてくれた。
リカルド様‥
公務が忙しいのかな?
婚約破棄したいのにな‥
レナは、自分が原因でリカルドが休んでいるとは知らない。
毎日、魔法学科をのぞいてはガッカリしていた。
そんなレナを見ていた、わりと有能な側近はシャルマン嬢が毎日殿下に会いに来ておりますが?
お見舞いに来てもらうように伝えましょうか?とリカルドに確認する。
「何?レナが私を‥わかった!明日から学園に行くぞ!誰か解熱剤を!」
リカルドの側近は、自分で冷たくすればよくない?と思ったとか、思わないとか‥
翌日、レナが自分のクラスに行くと‥
何故か、リカルドが来ていた。
「おはよう!レナ元気にしていたかい?寂しい想いをさせたようだね?今日は、私に用事はないのかな?」
うさんくさい王子様スマイル全開のリカルドに‥
普通科の女子は全滅した!
「リカルド様?特に用事はないですわ?」
不思議そうにリカルドを見つめるレナを見て
ヤバい!久しぶりのレナが可愛すぎてもう無理!と、いきなり走り去り
リカルド様何だったのかな?
忙しそうだから、今日は婚約破棄してって言うの止めとこう。と自重したのだった。
噛み合わないふたりである。
こんなふたりだが、婚約してもう一年になるのだ。
いっこうに、ふたりの距離は縮まらずスレ違ったままである。
レナが婚約破棄したいと思っても仕方ない事である。
実際は、レナとしばらく一緒にいるだけでリカルドの理性が飛びそうになるからあまり一緒にいないようにしているだけ!
らしいのだが、レナは知らない。
レナは、自分が嫌われていると思い込んでいるのだ。
果たして、こんなふたりが結婚する未来は来るのか?
今は、誰にもわからないのである。
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