【完結】ぽっちゃりなヒロインは爽やかなイケメンにひとめぼれされ溺愛される

まゆら

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甘いひととき

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早めに仕事が終わったほたるは急いで家に帰り着替えて海里の店に行こうとしていたが

散歩に連れていってもらえると勘違いしたミルクがついてきた!

ミルク?お散歩じゃないの?海里さんのとこにパン買いに行くからミルクはお留守番だよ?

ミルクは不思議そうな顔でほたるをジッと見つめてくる。

可愛さに負けたほたるはミルクを連れていくと海里にLINEした。

海里からは、店の隣にある自宅で待つようにと言われたので


ミルクを抱っこして、公園通りをゆっくり歩いてハイジの山小屋を目指した。

平日なのに店に入れない人が列を作っている。

店の前には本日限定バニラメロンパンとチョコチョコクロワッサン、天使の誘惑バレンタインショコラは完売致しました。と貼り紙があったのでメロンパン食べれない‥としょんぼりしながらお隣の自宅へ。


チャイムを押す前にドアが開いて海里さんと茶色のもこもこが迎えてくれた。

抱っこしてたミルクがピョンと飛び下りて茶色いもこもこに飛びついていく。

「海里さん。こんにちは!茶色い可愛いのはミルクの兄弟かな?」

「ほたるさん。お疲れ様。うん。ミルクのお兄ちゃんのモカだよ。可愛いだろ?ミルクより甘えん坊で母親から離れないからうちで飼うことにしたんだよ。」

「モカちゃんもふわふわもこもこで可愛いね。あっ。これお土産なんだ。職場で全国厳選スイーツフェアやってるからそこで人気あるヤツ買ってきたんだ。」

「うわぁ。これ並んでも買えない限定のチーズケーキとマカロンだ!ほたるさん。これちょっと裕翔兄にも食べさせていいかな?この前の休みに買いに行ったら売り切れでがっかりしてたんだ。ほたるさんは仕事だったのにどうして買えたの?」

「私ね。職場のスイーツ同好会に入ってるんだけどね。今日、お休みの会員さんがこれを買いに来るって言うから頼んでおいたんだ。裕翔さんがこれ食べたらもっと美味しいの作ってくれそうだね。」

「そうだ。裕翔兄からほたるさんに天使の誘惑の限定のホワイトチョコのやつを試食して感想を聞かせて欲しいって。あと、おじさんもこのチーズパンのチーズの配合どうか聞いてほしいみたい。」

「嬉しい!!ホワイトチョコもチーズも大好きなんだ。チーズから食べよう!」

「あっ。その前に、俺の新作食べてみて!」

海里はテーブルの上に楕円形のふっくらしたパンを置いた。

「何が入ってるのかな?いただきますっ。あれ?カレー?チーズも入ってる?何かすごい!私の好きな味だ!!」

夢中で自分が作ったパンを食べるほたるを見てにこにこしている海里。

幸せな甘い午後のひとときである。

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