【完結】ぽっちゃりなヒロインは爽やかなイケメンにひとめぼれされ溺愛される

まゆら

文字の大きさ
上 下
23 / 208

甘いひととき

しおりを挟む
早めに仕事が終わったほたるは急いで家に帰り着替えて海里の店に行こうとしていたが

散歩に連れていってもらえると勘違いしたミルクがついてきた!

ミルク?お散歩じゃないの?海里さんのとこにパン買いに行くからミルクはお留守番だよ?

ミルクは不思議そうな顔でほたるをジッと見つめてくる。

可愛さに負けたほたるはミルクを連れていくと海里にLINEした。

海里からは、店の隣にある自宅で待つようにと言われたので


ミルクを抱っこして、公園通りをゆっくり歩いてハイジの山小屋を目指した。

平日なのに店に入れない人が列を作っている。

店の前には本日限定バニラメロンパンとチョコチョコクロワッサン、天使の誘惑バレンタインショコラは完売致しました。と貼り紙があったのでメロンパン食べれない‥としょんぼりしながらお隣の自宅へ。


チャイムを押す前にドアが開いて海里さんと茶色のもこもこが迎えてくれた。

抱っこしてたミルクがピョンと飛び下りて茶色いもこもこに飛びついていく。

「海里さん。こんにちは!茶色い可愛いのはミルクの兄弟かな?」

「ほたるさん。お疲れ様。うん。ミルクのお兄ちゃんのモカだよ。可愛いだろ?ミルクより甘えん坊で母親から離れないからうちで飼うことにしたんだよ。」

「モカちゃんもふわふわもこもこで可愛いね。あっ。これお土産なんだ。職場で全国厳選スイーツフェアやってるからそこで人気あるヤツ買ってきたんだ。」

「うわぁ。これ並んでも買えない限定のチーズケーキとマカロンだ!ほたるさん。これちょっと裕翔兄にも食べさせていいかな?この前の休みに買いに行ったら売り切れでがっかりしてたんだ。ほたるさんは仕事だったのにどうして買えたの?」

「私ね。職場のスイーツ同好会に入ってるんだけどね。今日、お休みの会員さんがこれを買いに来るって言うから頼んでおいたんだ。裕翔さんがこれ食べたらもっと美味しいの作ってくれそうだね。」

「そうだ。裕翔兄からほたるさんに天使の誘惑の限定のホワイトチョコのやつを試食して感想を聞かせて欲しいって。あと、おじさんもこのチーズパンのチーズの配合どうか聞いてほしいみたい。」

「嬉しい!!ホワイトチョコもチーズも大好きなんだ。チーズから食べよう!」

「あっ。その前に、俺の新作食べてみて!」

海里はテーブルの上に楕円形のふっくらしたパンを置いた。

「何が入ってるのかな?いただきますっ。あれ?カレー?チーズも入ってる?何かすごい!私の好きな味だ!!」

夢中で自分が作ったパンを食べるほたるを見てにこにこしている海里。

幸せな甘い午後のひとときである。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。 その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。 本編完結してます。 番外編を更新中です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

みんながみんな「あの子の方がお似合いだ」というので、婚約の白紙化を提案してみようと思います

下菊みこと
恋愛
ちょっとどころかだいぶ天然の入ったお嬢さんが、なんとか頑張って婚約の白紙化を狙った結果のお話。 御都合主義のハッピーエンドです。 元鞘に戻ります。 ざまぁはうるさい外野に添えるだけ。 小説家になろう様でも投稿しています。

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~

tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!! 壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは??? 一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

騎士団寮のシングルマザー

古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。 突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。 しかし、目を覚ますとそこは森の中。 異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる! ……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!? ※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。 ※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。

捨てられた令嬢は無双する

ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕「強運」と云う、転んでもただでは起きない一風変わった“加護”を持つ子爵令嬢フェリシティ。お人好しで人の悪意にも鈍く、常に前向きで、かなりド天然な令嬢フェリシティ。だが、父である子爵家当主セドリックが他界した途端、子爵家の女主人となった継母デラニーに邪魔者扱いされる子爵令嬢フェリシティは、ある日捨てられてしまう。行く宛もお金もない。ましてや子爵家には帰ることも出来ない。そこで訪れたのが困窮した淑女が行くとされる或る館。まさかの女性が春を売る場所〈娼館〉とは知らず、「ここで雇って頂けませんか?」と女主人アレクシスに願い出る。面倒見の良い女主人アレクシスは、庇護欲そそる可憐な子爵令嬢フェリシティを一晩泊めたあとは、“或る高貴な知り合い”ウィルフレッドへと託そうとするも……。 ※設定などは独自の世界観でご都合主義。ハピエン🩷 ※稚拙ながらも投稿初日(2024.12.24)からHOTランキング入れて頂き、ありがとうございます🙂(最高で29位✨)

寝る間が極楽、だが寝れない

Hk
恋愛
【第14回恋愛小説大賞にて奨励賞を頂きました】  修道女のステファニーは国王の庶子だが、幼い頃から修道院で暮らしていた。ある日還俗してオーウェン・バートン伯爵の元へ降嫁することを命じられる。  一方、オーウェンは自身が携わった鉱山採掘における崩落事故のトラウマで、不眠と閉所恐怖症に悩まされていた。強制的な結婚だったので、3年で離縁することをステファニーに約束するオーウェン。  しかし降嫁してきたステファニーはなんだか変わっていて、一緒に過ごすうちにトラウマが薄れだんだんステファニーのことが気になって仕方なくなってきて… ※本編完結。たまに番外編を更新しています ※他サイトにも投稿しています ※主人公の仕事については一部ふわふわ設定です ※表紙イラストはあまもり様(@amamori_stst)に描いて頂きました

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...