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クリスマスはみんなで…

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メインは作るけど…あとは持ち寄りにすると決まったので、夕陽ちゃんは気ままに色々作る事にしたようです。

これだけは作って!と言われた絶品ビーフシチューとサクサクふわふわな具沢山のキッシュは仕込み済み。

後は自分が食べたいローストポークとさつまいもと栗のタルト。

クリスマスにはピザとチキンでしょ?と言うであろうさざなみハイツの住人の為にピザ生地の準備とフライドチキン用の鶏の下味はつけてある。

夕陽たちの母がクリスマスに作ってくれたカクテルサンドも用意した。

ケーキ等のスイーツ類はムーンクラウドで作ってくれるみたいだからお任せして…

後は野菜サラダとか…

野菜系のおつまみを作ろうかなぁと考えているのでした。


カウンターの端っこでは渉さんがふうたんを抱っこしながら本日のブレンドを楽しんでいます。

夕陽ちゃんは野菜スティック用の野菜を切り始めました。

「なぁ…今日クリスマスだけどさぁ…豚の角煮食べたいとか言ったら作ってくれる?ダメ?」

渉さんが甘えモード全開なんですが…

「いいけど…豚バラブロック買ってきてくれないと作れないよ?」

夕陽ちゃん…

スルーかと思ったら、作ってくれるみたい!

渉さん…愛されてるね?

一見クールに見える夕陽ちゃんだけど…優しいんだよね。

渉さんが惚れたのはどこか知らないけど…

「作ってくれるんだ!有難う!じゃあ俺豚バラ買ってくるな。ふうたも一緒に行くか?」

膝の上のふうたんに話しかけると…

買い物にはついて行きたくないみたいで膝からおりて外へ出て行った。

「ふうた…意外と冷たい…」とつぶやく渉さんを見て、夕陽ちゃんが笑ってる。

「渉さん…ふうたって車乗るの嫌いだからね…仕方ないよ…」

「え?何で車で行くのわかるんだ?」

「多分…買い物行ってくるねって言う時、だいたい車で出かけるの見てるからじゃない?」

「アイツ…案外かしこいんやな…じゃあ行ってくるわ。何か欲しい物あったら連絡しろよ」

「はーい。行ってらっしゃい」

このふたり…

おつきあいしてるのか、よくわからないんだけど…

仲良しなのは確かだね…

というか、空気感が夫婦なのは気のせい?
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