夕暮れカフェ◆ 公園通り恋物語◆

まゆら

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恋は冷めないうちに召し上がれ

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夕陽ちゃんが遠く迄、買い出しに出かけたので 
 
凪とふうたんでお留守番してますよ。

今日は月雲はおやすみなので凪がさざなみハイツの住人のごはん係!

お昼はポークジンジャー丼とポテサラだよ。

まゆちゃんも一緒にお手伝いしてるよ。

「おはよう!あれ?夕陽いないんやな?」

眠そうな顔でやってきたのは凪の彼氏候補のゆうくんだ。

「「ゆうくんおはよー。」」

「なんだ。まゆもいるんや。」

「何なん?まゆは邪魔なんか?」

「そうじゃなくて。凪これお前にやるわ。あとこれは、みんなで食べて。じゃあ、またな。」

ゆうくんは、小さめの箱とでかい袋をカウンターに置いていきました。

袋の中を確認したまゆちゃんはウキウキしながら

ねぇ。凪、これ早い者勝ちやよね?とたずねてから

ひとくちサイズのチーズケーキとプチシューを二個ずつキープしていた。

凪も抹茶のプチシューとチーズケーキを確保。

「凪!箱の中見てよ!気になるから。バレンタイン前日ってとこが意味深やわ‥」

本当は一人の時に開けたかったけど、まゆの押しに負けて開けてみたら

あっ、チョコレートのタルトだね。

「凪!これ逆チョコやん?明日ゆうくんにチョコレートあげるん?」

「あげないけど?」

「なんで?」
 
「あげる気ないから。」

凪‥冷めてるね。

ゆうくんに興味ないみたいよ。

ゆうくん‥お気の毒に‥‥

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